黒田清輝《智・感・情》について―家紋と金地背景に注目して―
芸術学コース 大倉 千夏子
明治時代、養嗣子である大切な長男を海外留学させました。心配する養母が手紙を送ると、長男から長文の返事が届きます。『黒田清輝フランス語資料集』には「母上様に手紙を書いた。巻き紙10枚書いた。」と記載があり、『黒田清輝日記第1巻』では内容を知ることができます。《智・感・情》の先行研究は膨大であり躊躇しましたが、これらの書籍を軸に1900年パリ万博までの黒田を分析しました。
家紋や金地背景について、黒田記念館や鹿児島市立美術館、港区立郷土歴史館などを訪問調査しました。最終的に《智・感・情》のデザイン化・言語化されたサイン部分に投影された明治期の時代性と黒田の個人的意識・芸術思考を明らかにしました。
ポイントを見失わないように論文完成まで先生方が、ご指導くださいました。心より感謝申し上げます。
大倉 千夏子
芸術学コース
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