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『アイドルオタクこそ考えるべき「推し」の人権問題』

アートライティングコース 徳野絵美理

・内容
 「推し活」ブームでアイドル文化が盛り上がりを見せる一方で、アイドルの人権問題も世間を賑わせている。昨今、大きな騒動となった性加害問題だけではなく、労働環境やプライバシー侵害、セクシュアリティ、エイジズム、ルッキズムなど、アイドルの人権をめぐる問題は多岐にわたる。どれも社会全体で早急に解決しなければならない問題だが、エンターテインメントのひとつとしてアイドルを「消費」する立場にあるアイドルオタクこそ、より真剣に向き合う必要があるはずだと主張したい。
・意図と目的
 故ジャニー喜多川氏による性加害問題によって、十分な知識や判断能力がない若者を集めて、権力者の支配下で「商品」として売り出すという日本のアイドル文化自体の是非が問われている。昭和から続いてきたアイドル文化において改善するべき問題点は、もはやアイドルという枠にとどまらず、日本の社会全体における問題点でもある。「推し活」が広まった今だからこそ、愛する対象である「アイドル」を通して人権問題を考えることで、若者にとっても自分の人生に関わる身近な問題だと考えることができるはずだ。
 また、アイドルを応援している若者を主なターゲットに据えているため、実際に冊子にする場合は、L判サイズの冊子にして、推しのL判写真を入れて持ち歩くためのケースの中に入れたいと考えている。本屋にはあまり行かない層に届けたいので、身近な「推し活グッズ」をきっかけにして読んでもらうのが良いのではないかと思う。
・章立て
①アイドル文化の現状
②ルッキズムに伴う心身の健康被害(精神障害・ダイエット・美容整形など)
③セクシュアリティ(異性愛を前提とした疑似恋愛的な演出・恋愛スキャンダルなど)
 性被害(露出度の高い衣装・SNS上でのセクハラ・接触イベントなど)
④プライバシー侵害(盗撮画像・盗聴音声・個人情報の売買など)
⑤労働環境(学業とのバランス・長い拘束時間・不安定な契約形態など)
⑥卒業後のキャリア(エイジズムに基づく卒業制度・結婚など)
⑦アイドル文化の未来

徳野絵美理

アートライティングコース

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