アートライティングコース 居川 英敏
もともと芸術を学びたいと思ったきっかけは現代アートだったため、卒業研究はそれをテーマにしたいと考えていました。しかし、学習を進めていく中で新たに興味を持つようになったのは、明治期以降の日本画でした。とりわけ菱田春草の作品は、京都での展覧会で観てから大のお気に入りになりました。2021年は春草の没後110年で、春草の出身地である長野県で大きな回顧展も開かれることもあり、卒業研究では春草をテーマにしたいと考えました。一方で、同年には京都で上村松園の大規模な展覧会が開かれ、松園の美人画の面白さも実感したところでした。そこで、ほぼ同時期に活躍した春草と松園を、美人画という観点で掛け合わせたら、興味深い内容になるのではないかと思い、標記のテーマを卒業研究に選ぶことにしました。松園はともかく、春草については関西に文献があまりないため、長野県の飯田市美術博物館や飯田市立中央図書館を何度か訪れて文献収集を行ったりもしました。まだまだ不足するところは山ほどありますが、春草と松園という偉大な日本画家のあまり話題にされない興味深い接点を自分なりにまとめることができ、個人的には充実した卒業研究になったと思います。
兵庫県
菱田春草と上村松園~春草晩年の未完成画《雨中美人》をめぐって~
居川 英敏
アートライティングコース
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