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アートライティングコース 宮地直子

2021年に編入学しました。当時は日本文学や趣味のきもののことなどを深く知りたくて勉強を始めたので、卒業研究で現代の作家の写真作品を取り上げるとは思ってもみませんでした。きっかけは芸術史講義です。写真に興味を持ち、私なりに写真を勉強しました。といっても、まだまだ入口くらいのものですが。卒業研究では前から気になっていた殿村任香氏の作品に挑戦しました。現代の作家なので、作品以外の研究論文や資料は多いとはいえませんでしたが、同性で同時代を生きる者として自分で作品を読み解いてみたいと考えたのです。また、作品はがん患者の女性をテーマとしており、家族にがん罹患者がいた経験から、女性のがんについて思うことがありました。しかし書き進めるうちに、それは私がこの写真に惹かれたきっかけに過ぎないと気づきました。現代は「女性の役割」を決めつけるような言説には敏感な時代です。しかし、ジェンダーギャップが解消されたとはとてもいえない日本の中で、私自身もまた、小さい頃から刷り込まれた「女性らしさ」に縛られているという事実。何よりこの作品が女性だけでなく、老若男女に訴える魅力を持っていること。1人でも多くの人に伝われば幸いです。


東京都

傷ついた身体が語るもの ~殿村任香「SHINING WOMAN PROJECT」~

宮地直子

アートライティングコース

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