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芸術学コース 佐藤 響子

 フランス人女性画家ベルト・モリゾ (Berthe Morisot, 1841–95)が描いた身支度をする女性を主題とする作品群を扱った論文です。モリゾの《姿見》に対して、現代の美術史家グリゼルダ・ポロックは、鏡に映る自分にもの思う女性を描いた作品であり、見られる対象としての女性像ではないという評価を下しています。しかし、その評価の理由が明確には示されていません。そこで、ポロックの主張の妥当性を具体的に検証すると同時に、モリゾが描こうとした近代性(moderité)とは何であったのかを明らかにすることを目的として論文を執筆しました。彼女の画業、身支度をする女性の作品の系譜、19世紀という文脈の中での化粧をする女性像の検討を行いました。卒業論文を制作する過程は、問に対する答えを見つけるミステリーツアーのようで、難しさがありつつも、大変楽しく、充実した時間でした。美術史の面白さと奥深さを知る機会となりました。


東京都

ベルト・モリゾ作品にみる近代性―身支度をする女性の作品を通じて―

佐藤 響子

芸術学コース

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