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ART meets SCIENCE #9 『「見る」はたらきとは、「見えないものを見る」ことなのではないか』

2021年12月19日

ART meets SCIENCE

日程終了しました

 2月25日(金)13:00より、文哲研オンラインセミナーART meets SCIENCE#9 『「見る」はたらきとは、「見えないものを見る」ことなのではないか』を開催します。

AMSリアリティシリーズ第2弾、講師はカリフォルニア工科大学の下條信輔先生です。

みなさまのご参加をお待ちしております。

 

 

ART meets SCIENCE #9 

「見る」はたらきとは、「見えないものを見る」ことなのではないか

講師:下條信輔 (カリフォルニア工科大学 生物・生物工学部 教授)

日時:2022年2月25日(金)13:00-15:00

対象:京都芸術大学教職員、学生

 

【講演概要】

もし「見る」働きがカメラのように見えるものを記録に残すだけなら、あれほど複雑な視覚神経系は不要だろうし、脳内に30箇所を超す視覚反応領域も不要だろうし、また視覚系の軸索の70%がトップダウン(30%だけが網膜からのボトムアップ)であることも理解できないだろう。つまり「見る」働きとは「見えないものを見る」働きにほかならない。このレクチャーでは、さかさめがねへの順応、イリュージョン、3次元知覚と遮蔽、神経伝達の遅れと補正など、多彩な具体例から、この「見えないものを見る」働きを浮き彫りにする。またそれを踏まえて、知覚の潜在過程と顕在過程、想像力や創造性、そして言うまでもなく「リアリティ」との関係を考える。

 

【講師略歴】

下條信輔(しもじょう・しんすけ) 

認知神経科学者、カリフォルニア工科大学生物・生物工学部教授。

認知神経科学者として日米をまたにかけて活躍する。1978年東大文学部心理学科卒、マサチューセッツ工科大学でPh.D.取得。東大教養学部助教授などを経て98年から現職。著書に『サブリミナル・インパクト』(ちくま新書)『〈意識〉とは何だろうか』(講談社現代新書)『視覚の冒険』(産業図書)など。   

 

 

*AMS「リアリティ」シリーズ第2弾。

第1弾「絵画のリアリティ」にご登壇されたデッサン学研究会の先生方もコメンテーターとして登場予定です。

ART meets SCIENCE #6「絵画とリアリティ」

講演概要:http://www.kyoto-art.ac.jp/iphv/topics/4757/

 

  

AMS:シリーズ「リアリティ」

文哲研AMS(ART meets SCIENCE)では、今回のセミナーを皮切りに「リアリティ」をテーマとした連続講座を企画中です。

さまざまな表現においてリアリティは重要な要素の一つですが、抽象的な作品にリアリティを感じることもあり、

現実をそっくりそのまま写しとることだけがリアリティを生み出すわけではなさそうです。

VR(仮想現実)やAR(拡張現実)が身近になり、テクノロジーによる「リアリティ」が生み出される時代だからこそ、

さまざまな視点から表現のリアリティについて考えてみたいと思います。

 

日程2022年2月25日
時間13:00 - 15:00
費用無料
対象京都芸術大学教職員、学生
申込方法学内掲示板・学生専用サイト(通学・通信)をご確認ください
主催文明哲学研究所
文明哲学研究所

2015年度以前