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芸術研究の世界#8「日本庭園にみる屋外美術の可能性」

2022年1月13日

アクティビティ

 1月12日(水)18:30より、文哲研オンラインセミナー「芸術研究の世界#8」をzoomにて開催いたしました。

 

 

芸術研究の世界#8

「日本庭園にみる屋外美術の可能性」

講演者:町田香(大学院(通信教育)准教授、日本庭園・歴史遺産研究センター嘱託研究員)

日 時:2022年1月12日(水)18:30-20:00

参加者:56名(京都芸術大学教職員・学生)

*講演概要ほか詳細:http://www.kyoto-art.ac.jp/iphv/topics/4911/

 

 

【参加者感想(一部抜粋)】 

*美術的器物が自然と人間を媒介する、というお話は、新鮮な発想であると同時に、腑に落ちる感覚でした。人形を見つめる視線も、今後、変わるような気がします。人間の営みは、不可思議にして魅力的です。貴重なお話を、ありがとうございました。

*日本庭園の新しい見方ができました。よかったです。

*大変貴重なご講義をありがとうございました。まだまだ自分は知らないことばかりだと、あらためて実感したと共に、このような機会を与えられている現状に感動いたしました。日常の中に普通に存在している日本庭園ですが、今一度、学術的に鑑賞してみたいと思います。

*庭園についての授業は受けているため、ある程度学んだつもりでいましたが、庭遊びで仮装をして楽しんだ、という話は初めて聞き、とてもためになりました。また、資料を探した時の話など、研究している中での実際の話が聞けて面白かったです。スライドや話も分かりやすく、もっと聞きたいと思いました。日本庭園に対する興味が深まりました。

*日本の貴族による日本庭園への価値観を、時代の流れと共に知ることができ、大変勉強になりました。町屋の様子を再現したり、小山を造り実際に歩かせるなどは、貴族にとって庭園という存在が箱庭のような、ミニマムではないけれども実際に自分が存在することのできるままごとや模型、自分が造り出した架空の現実世界として捉えているのだろうかと思いました。

*日本庭園の違った捉え方をされている研究があることに面白さを感じました。古くは庭を利用し、様々なイベントを楽しんでいた場所であったことを考えてもみたことが無く、研究は多面的な角度から発想を生み出すことを感じ取ったセミナーでした。

 

ご参加いただきましたみなさま、ありがとうございました。

対面での開催が難しい情勢ではありますが、今後もzoom等を活用しながらセミナーや研究会などを開催する予定です。一般公開セミナー開催の際はこのホームページにてお知らせいたしますので、ぜひ楽しみにお待ちください。

 

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【文哲研オンラインセミナー「芸術研究の世界」】

このセミナーの講師は、文部科学省科学研究費(通称:科研費)の研究代表者である、11名の本学教員です。科研費は、人文・社会科学から自然科学まで、あらゆる分野の優れた研究を発展させることを目的として国から支給される研究費で、厳正な審査を経て採択され、数年間、申請した研究計画に沿って研究に取り組み、その成果を公表します。オンラインセミナー「芸術研究の世界」では、本学の教員が現在取り組んでいる芸術研究について、その研究を発想した経緯や研究の面白さ、難しさなども含めて存分に語っていただきます。セミナーでの質疑を通して、参加者の皆さんとともに、芸術研究の奥行きと拡がりに触れる機会となることを願っています。

 

【今後の予定】 (タイトルは科研の採択課題です。講演内容は追ってご連絡します)

1月19日 齋藤亜矢 描画のプロセスにおける想像と創造の関わりの検証

2月2日 増渕麻里耶 希土類元素に着目した古代鉄製品の非破壊製作地推定法の開発

3月2日 森田都紀 日本の芸能「能」の演奏技法の伝承過程に関する歴史的研究‐能管を中心に‐

※日程は講師の都合等で変更の可能性があります

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