今日はニャンの日パート③??

6月 22日, 2011年
カテゴリー : 今日はニャンの日, 過去の公演 

こんにちは!

またお会いしましたね、ツチヤです。

今日は22日なのですが、「ニャンの日」担当ツカモトさんからペンを奪い取り、

私ツチヤがお送りいたします。

お昼寝中の劇場ネコ。“なっぴー”やら“劇場劇子”やら呼ばれております。

最近、晴れの日に劇場の窓から外を覗くとこんな風に心地よくお昼寝しています…

そして、そんな猫も転がる梅雨の晴れ間に行われましたのが…

公開レクチャー・シリーズ
劇場の記憶 ―舞台芸術の半世紀―

第二回「日本の伝統演劇における現代性①-能と狂言を中心に」

松岡心平先生と渡邊守章先生が、世阿弥や猿楽からさらに現代性まで、お話をされました。

松岡先生のお話はさすがにどれも興味深い!!


そして本日のレジュメより先日、毎日新聞に掲載された渡邊先生と世阿弥。

このツーショット一体どんなお話をされているんでしょうか…

ツチヤ

琉球舞踊の巻

6月 20日, 2011年
カテゴリー : 過去の情報(~2016.3) 

雨が続きますね…
しかし、梅雨が明けてやってくるのは夏!
夏といえば南の島!
日本の南の島といえば沖縄!
ということで。

本日の日本芸能史“琉球舞踊”。宮城能鳳さんの舞踊と西江喜春さんの唄・三線による実演と茂木仁史先生が解説をお話くださいました。


琉球は中国と日本の二重支配にあり、日本のものでも中国のものでもない琉球独自の文化を創造したんですって。
そしてこちらは、宮城能鳳さんによる実演で、女踊『諸屯(しゅどぅん)』。

女性が失恋によって悶々ともだえる様子からやがて虚ろな諦観が包むまでをしっとり描いています。“琉球舞踊”には賑やかで明るいイメージがありますが、『諸屯』は静かで派手な振りはなく、内に秘めた儚い女心の謡に合わせ踊られておりました。

西江喜春さん(写真右)による「千瀬節」「仲風節」は、茂木先生曰く、まさに“沖縄の『ロミオとジュリエット』のバルコニーでのシーン”のように「あなたの元へ飛んでいきたい」「どうか出てきてください」と唄われているそう。その旋律やリズムが沖縄の浜辺を春秋座に運んできたかのようでした。

なんてステキな…

そして最後は先ほど『諸屯』を踊られた宮城先生と受講生の皆さんで「カチャシー」を。
解説、実演、実技と“琉球舞踊”に深く触れた本日の講座でした。

次回の日本芸能史は、“田原のカッコスリ”です。

ツチヤ 

「ラ・ボエーム」出演 川越塔子さんのご紹介

6月 17日, 2011年
カテゴリー : 過去の公演 

こんにちは。上田でございます。
この間、「手塚治虫のブッダ」の映画を観に行ってきました。
最近涙腺が緩んでいるのか、始終泣いておりました…(つ_T)

涙腺つながり(?)ということで、今日は9月開催の「ラ・ボエーム」に出演される川越塔子さんをご紹介致します。

オペラファンの方は既にご存知だと思いますが、川越さんは東京大学法学部出身という経歴のお持ちであり、東大卒業後は、武蔵野音楽大学大学院声楽専攻に進み、2002年日本オペラ協会公演「夕鶴」つう役でオペラデビュー。
イタリア留学をされておりイタリア語もご堪能で、日本舞踊も学ぶなどマルチな才能を兼ね揃えられています。

昨年の10月に春秋座で開催した「夕鶴」公演の映像を見ましたが、すごくきれいな歌声と声量に鳥肌が立ちました…!
「オペラ歌手は体格がよい」とばかり思っていましたが、自分の中のオペラ歌手のイメージが覆りました!(オペラ歌手の皆様申し訳ございません…)
この歌声を生で聴けるのかと思うと楽しみで仕方がありません!

川越さんはブログもされてらっしゃるので、ご覧になってみてはいかがでしょうか??

上田

今年もマラルメ!

6月 13日, 2011年
カテゴリー : 過去の情報(~2016.3) 

こんにちは、制作助手ツカモトです。

先日テント小屋でやっている巡業の芝居を初めて見て、
あまりのパワーに衝撃を受けたツカモトです。

さて、ご報告が遅くなりましたが、
昨年おこなわれました『マラルメ・プロジェクト』の第二弾を
8月14日(日)に開催します!!

題して、マラルメ・プロジェクトII『イジチュール』の夜

マラルメ作品の中でも難解といわれる「イジチュール」に挑みます。

企画、朗読は大学院長・浅田彰、当舞台芸術研究センター所長・渡邊守章、
構成・演出も渡邊守章がおこないます。

前年度と同様に音楽・音響に坂本龍一さんを、
映像・美術に高谷史郎さんをお迎えします!
そして、今回初めてのダンサーの、
白井剛さんと寺田みさこさんが加わります!

実験的でワーク・イン・プログレスなのが特徴であるこの企画。
現在、公演に向けて打ち合わせ&稽古を重ねておりますので、
乞うご期待!

明日14日(火)が友の会先行発売、
あさって15日(水)一般発売開始です!

今年のお盆はマラルメと五山送り火というのはいかがでしょう?

ツカモト

春秋座で“恋”しませんか?

6月 10日, 2011年
カテゴリー : 過去の公演 

突然ですが、皆さんは“恋”してますか??
来い来いと願っても来ないのが“恋”。
“恋”に落ちるような出会いはそうそう転がっているものではありません。

例えば、
クリスマス・イブに寒さに耐えかねて火を借りにきたお針子と詩人が出会うように…
例えば、
気晴らしにと友達と忍びこんだパーティーでその家の一人娘と出会うように…
例えば、
挫折したピアニストがしだいに心惹かれあう声楽家と出会うように…

まるで、ドラマのような…どこかで聞いたような…
そう!
今年の春秋座の夏~秋にかけての社会普及系プログラムは、そんな“恋”をしたくなるような作品が三本も続きます!
普段では考えられないような物語、劇場で美声や美しい肢体から繰り出される技や演技が私たちを非日常のロマンチックな世界に誘ってくれるのでしょう!

歌劇『ラ・ボエーム』

バレエ『ロミオとジュリエット』

音楽劇『詩人の恋』

どんな出会いにも意味がある。
劇場でお会いしたお客様でそんなことをお話くださった方がいらっしゃいました。
人と人との出会いの縁。
ドラマチックな出会いではなくてもいろんな出会いを大切に思えます。

人と舞台との出会いもまたなにかの縁で結ばれているかのも…
劇場でお待ちしております。

ツチヤ

「春秋座はアクセスが悪い」?

6月 01日, 2011年
カテゴリー : プロデューサー目線 

「春秋座はアクセスが悪い」とよく言われます。確かにJR京都駅からは⑤番の市バスで50分もかかってしまいます。地下鉄で烏丸丸太町まで来て、204の市バスに乗り換えても35分はかかるでしょう。しかし、大阪からの場合は京阪電車の特急に乗り、終点出町柳まで来ると③番の市バスで15分です。
私は昨年の9月から敬老乗車証なるものを購入し、有効に使わせていただいていますが、そこで気がついたのは「上終町京都造形芸大前には実に多くのバス通っている」ということでした。市バスの③番、⑤番、204番、京都バスの55番。上終町(かみはてちょう)と言うといかにも辺鄙なところを連想させますが、実はとても便利なところです。
時間は多少かかるけれど、ゆとりを持ってお出かけいただければそう疲れずにたどり着けます。10月中には、あの大階段を上らずに済む新しいエレベーターも完成いたします。
大阪に出かけることを考えたら、京都市内にお住まいの方はどれだけ楽か分かりません。
また繁華街で食事をするとなると、結構高くつくものですが、春秋座の近くにはリーゾナブルで静かで、おいしい、雰囲気のいい店がいくつかあります。
今回は私が責任を持ってお勧めする3店をご紹介しましょう。まず日本そばのお好きな方には「皆川」をお勧めします。いかにも京都らしい店構えで、打ち水した石畳、和紙に毛筆で書かれたメニューが目を引きます。私のお気に入りは「揚げ玉入りおろしそば」。甘めのたれに具がいっぱい入っていておそばの味を引きたたせています。ちなみにお昼をここで取る時はこのメニュー一点張りで、私が注文する前に「揚げ玉入りおろしそばですね」と言われます。何とかの一つ覚えみたいで恥ずかしいのですが、ぜひ、一度お確かめください。
洋食党の方には「猫町」があります。大正ロマンを感じさせる、重厚なテーブルや柱時計が心を和ませてくれます。土、日以外はご夫婦お二人で切り盛りしていて、ボリュームのある本格的な洋食を出してくれます。奥には7~8人で会食を楽しめる個室があるのでお友達と観劇の後など寄るには最適です。
京風中華なら、徒歩1分で行ける「叡」が一押しです。こちらも、ご夫婦だけでやっている12名くらいしか入れない可愛い空間ですが、味良し、雰囲気良し、その上リーゾナブルな料金で感動してしまいます。京都にはこじんまりとした構えで本物を提供するお店が時々ありますが、まさに「叡」はそのお手本のような店です。ご主人の陳武さんと奥さんの直子さんは高校時代の同級生同士だそうで、抜群のコンビネーションがリピーターを増やしているのかもしれません。ことに「叡」のチャーハンは芸術的です。また、ランチについている前菜は大原の野菜で季節感たっぷり、直子さんの説明でおいしさ倍増です。
今回ご紹介した3つの店の詳しい情報はネットで調べられます。ここではお勧めだけになりますがお許しください。
とにかく「春秋座はアクセスが悪い」と言う風評に惑わされることなく、お出かけいただきますようお待ちしています。

橘市郎
(舞台芸術研究センター プロデューサー)