復活するエネルギー

1月 09日, 2013年
カテゴリー : 過去の公演 

大嶋です。
遅ればせながら新年明けましておめでとうございます。本年も京都芸術劇場をよろしくお願い申し上げます。
新年はサッカーの天皇杯を見に行ったり、箱根駅伝を沿道で応援したりと例年実家でジト~としている私的にはかなりミーハーな新年を迎えました。皆様はいかがでしたでしょうか?

さて、新年第一弾、淡路人形浄瑠璃 春秋座公演が来週末公演です。
先日大阪でのプロモーションで淡路人形座さんとお話したのですが(これらの内容は近日ホームページでUPされます。)、淡路人形の歴史は現代の風潮であり、且つ将来への指標の一つでもあると私は個人的に感じています。

娯楽・興味の多様化により戦後(特に高度経済成長期以降)衰退の一途を辿った淡路人形は、完全ではないにしろ継承が途絶えています。
継承が途絶えた伝統芸能が復活するということは、並々ならないエネルギーが必要なのではないかと思います。

先日お話聞いたところ、この復活には「絶えさせてはならない」と強く願う方がいらっしゃって、その方の活動が現在の淡路人形座の方々に大きな影響を与えているそうです。

『地方の時代』と言われて久しいですが、実際文化に関して言えば、圧倒的に東京を中心とした都市に集中依存しています。
淡路人形のような地方の伝統芸能・工芸が継承・発展していくことが、大袈裟ではありますが、この国の文化の独自性や振り幅の大きさになってくると思うのです。

ぜひ劇場で、ユニーク(唯一性という意味で)な芸能と、復活するエネルギーに触れてみてください。

大嶋