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芸術研究の世界#8「日本庭園にみる屋外美術の可能性」

2021年12月15日

アクティビティ

日程終了しました

 1月12日(水)18:30より、文哲研オンラインセミナー「芸術研究の世界#8 日本庭園にみる屋外美術の可能性」を開催します。

 

 このセミナーは、一か月に一、二回の頻度で、実施します。

セミナーの講師は、文部科学省科学研究費(通称:科研費)の研究代表者である、11名の本学教員です。

科研費は、人文・社会科学から自然科学まで、あらゆる分野の優れた研究を発展させることを目的として国から支給される研究費で、厳正な審査を経て採択され、数年間、申請した研究計画に沿って研究に取り組み、その成果を公表します。

 オンラインセミナー「芸術研究の世界」では、本学の教員が現在取り組んでいる芸術研究について、その研究を発想した経緯や研究の面白さ、難しさなども含めて存分に語っていただきます。セミナーでの質疑を通して、参加者の皆さんとともに、芸術研究の奥行きと拡がりに触れる機会となることを願っています。

 

 

芸術研究の世界#8

「日本庭園にみる屋外美術の可能性」

講演者:町田香(大学院(通信教育)准教授、日本庭園・歴史遺産研究センター嘱託研究員)

日 時:2022年1月12日(水)18:30-20:00

対 象:京都芸術大学教職員、学生

 

 

【講演概要】 

 現代において日本庭園は、観光資源として鑑賞の対象といった側面が大きいと思います。しかし、日本庭園は、本来は生活空間としてつくられたものです。歴史的に、どのような人々が、どのように庭園を楽しんできたのか、庭園でどのような文化的営みが行われてきたのか、それらの復元的研究を行っています。

 研究の過程で、自分では思いもよらない想像を超えた庭園での文化的営みの発見がありました。それは、装飾、仮装、演出に満ちあふれた演劇的遊興ともいえるもので、人と自然を〈美術〉が結びつけた、豊かな屋外文化の歴史が脈々とあったことがわかりました。

 

【講師略歴】

町田 香(まちだ・かおり)

北海道大学工学部建築工学科卒業。京都造形芸術大学大学院芸術研究科博士後期課程修了。博士(学術)。国際日本文化研究センター機関研究員などを経て京都芸術大学大学院(通信教育)准教授。京都芸術大学日本庭園・歴史遺産研究センター嘱託研究員など兼任。主に、日本庭園史研究、文化財庭園の学術調査、公開講座などに携わる。著書に『すぐわかる日本庭園の見かた』(共著)、『都市歴史博覧』(共著)、『京都を学ぶ【洛西編】-文化資源を発掘する-』(共著)ほか。

 

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【今後の予定】 (タイトルは科研の採択課題です。講演内容は追ってご連絡します)

1月19日 齋藤亜矢 描画のプロセスにおける想像と創造の関わりの検証

2月2日 増渕麻里耶 希土類元素に着目した古代鉄製品の非破壊製作地推定法の開発

3月2日 森田都紀 日本の芸能「能」の演奏技法の伝承過程に関する歴史的研究‐能管を中心に‐

※日程は講師の都合等で変更の可能性があります

 

日程2022年1月12日
時間18:30 - 20:00
費用無料
対象京都芸術大学教職員、学生
申込方法学内掲示板・学生専用サイト(通学・通信)をご確認ください
主催文明哲学研究所
文明哲学研究所

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