2022年2月25日
ART meets SCIENCE
2月25日(金)13:00より、文哲研オンラインセミナーART meets SCIENCE#9 『「見る」はたらきとは、「見えないものを見る」ことなのではないか』をzoomにて開催いたしました。
ART meets SCIENCE#9 『「見る」はたらきとは、「見えないものを見る」ことなのではないか』
講 師:下條信輔 (カリフォルニア工科大学 生物・生物工学部 教授)
日 時:2022年2月25日(金)13:00-15:00
参加者:37名(京都芸術大学教職員・学生)
*講演概要ほか詳細:http://www.kyoto-art.ac.jp/iphv/topics/4916/
【参加者感想(一部抜粋)】
*知覚における脳の働きで、見えていないものが、見えるお話、非常に興味深かったです。ありがとうございました。
*下條先生の非常にわかりやすくまとめられたお話に加えて、様々な分野の教員陣との対話によって多角的な視点からひとつのテーマを深掘りされてとても有意義な時間でした。
*興味深くあっという間に時間が過ぎてしまいました。下条先生の時間の都合でカットされたお話が拝聴出来なかったことがとても残念でした。ART meet SCIENCEを公開してくださりありがとうございます。これからも楽しみにしています。
*認知心理学は興味があっても専門書はハードルが高く、このように専門の先生が私たちに判るように話してくださる機会は大変ありがたかったです。
*モーダル/アモーダルのお話、大変興味深かったです。デッサンでは、ものの裏側を描く(感じさせる)コツとして、輪郭線の辺りの観察、特に面の回り込み方を認識しながら表現することが重要です。スライドショーの中で、両目で見ている領域と、片眼で見ている領域の図を見せていただいた時に、ダ・ビンチがそのことに最初に触れている、といったご説明があったように思い、また機会があればもう少し踏み込んだお話しを伺いたいと思いました。
*文哲研のArt meets Science企画は、大学が研究機関であることを思い出させてくれる大切な場だと思います。今回も辻井さんが小説の立場で質問と発言され、描写の中での関係性に触れられたことが印象的でした。領域を横断しながらも、絵画におけるデッサンの考え方と似ていて、それも大きな気付きでした。有難うございました。
ご参加いただきましたみなさま、ありがとうございました。
対面での開催が難しい情勢ではありますが、今後もzoom等を活用しながらセミナーや研究会などを開催する予定です。一般公開セミナー開催の際はこのホームページにてお知らせいたしますので、ぜひ楽しみにお待ちください。
2021年12月19日
ART meets SCIENCE
日程終了しました
2月25日(金)13:00より、文哲研オンラインセミナーART meets SCIENCE#9 『「見る」はたらきとは、「見えないものを見る」ことなのではないか』を開催します。
AMSリアリティシリーズ第2弾、講師はカリフォルニア工科大学の下條信輔先生です。
みなさまのご参加をお待ちしております。
ART meets SCIENCE #9
「見る」はたらきとは、「見えないものを見る」ことなのではないか
講師:下條信輔 (カリフォルニア工科大学 生物・生物工学部 教授)
日時:2022年2月25日(金)13:00-15:00
対象:京都芸術大学教職員、学生
【講演概要】
もし「見る」働きがカメラのように見えるものを記録に残すだけなら、あれほど複雑な視覚神経系は不要だろうし、脳内に30箇所を超す視覚反応領域も不要だろうし、また視覚系の軸索の70%がトップダウン(30%だけが網膜からのボトムアップ)であることも理解できないだろう。つまり「見る」働きとは「見えないものを見る」働きにほかならない。このレクチャーでは、さかさめがねへの順応、イリュージョン、3次元知覚と遮蔽、神経伝達の遅れと補正など、多彩な具体例から、この「見えないものを見る」働きを浮き彫りにする。またそれを踏まえて、知覚の潜在過程と顕在過程、想像力や創造性、そして言うまでもなく「リアリティ」との関係を考える。
【講師略歴】
下條信輔(しもじょう・しんすけ)
認知神経科学者、カリフォルニア工科大学生物・生物工学部教授。
認知神経科学者として日米をまたにかけて活躍する。1978年東大文学部心理学科卒、マサチューセッツ工科大学でPh.D.取得。東大教養学部助教授などを経て98年から現職。著書に『サブリミナル・インパクト』(ちくま新書)『〈意識〉とは何だろうか』(講談社現代新書)『視覚の冒険』(産業図書)など。
*AMS「リアリティ」シリーズ第2弾。
第1弾「絵画のリアリティ」にご登壇されたデッサン学研究会の先生方もコメンテーターとして登場予定です。
ART meets SCIENCE #6「絵画とリアリティ」
講演概要:http://www.kyoto-art.ac.jp/iphv/topics/4757/
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AMS:シリーズ「リアリティ」
文哲研AMS(ART meets SCIENCE)では、今回のセミナーを皮切りに「リアリティ」をテーマとした連続講座を企画中です。
さまざまな表現においてリアリティは重要な要素の一つですが、抽象的な作品にリアリティを感じることもあり、
現実をそっくりそのまま写しとることだけがリアリティを生み出すわけではなさそうです。
VR(仮想現実)やAR(拡張現実)が身近になり、テクノロジーによる「リアリティ」が生み出される時代だからこそ、
さまざまな視点から表現のリアリティについて考えてみたいと思います。
日程 | 2022年2月25日 |
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時間 | 13:00 - 15:00 |
費用 | 無料 |
対象 | 京都芸術大学教職員、学生 |
申込方法 | 学内掲示板・学生専用サイト(通学・通信)をご確認ください |
主催 | 文明哲学研究所 |
2021年10月26日
ART meets SCIENCE
10月25日(月)18:30より、文哲研オンラインセミナーART meets SCIENCE#8 「美術技量の他分野への応用:美術解剖学から科学へ」をzoomにて開催いたしました。
ART meets SCIENCE#8 「美術技量の他分野への応用:美術解剖学から科学へ」
講師:原木 万紀子(埼玉県立大学 健康開発学科 健康行動科学専 准教授)
日時:2021年10月25日(月)18:30〜20:00
参加者:41名(京都芸術大学教職員・学生)
*講演概要ほか詳細:http://www.kyoto-art.ac.jp/iphv/topics/4780/
【参加者感想(一部抜粋)】
*芸術が科学の分野に生かされていることに驚きました。
*医療と芸術が結びついて患者の為に活用できるのは喜ばしいことです。本日は未知の世界の話で楽しかったです。ありがとうございました。
*専門のお話に加えて関連するアート情報もいろいろで、圧倒されました。これまでに病院でみていたリアルな絵にはこうした背景があるんだ、と理解しました。関連情報では4Dの食べられるフルーツが面白かったです。マックイーンの義足や長谷川愛さんの作品など以前にみて興味をもっていたものを、別の視点の解説をお聞きしつつ改めてみんなでみることができたことも楽しかったです。
*メディカルイラストレーションでは、生々しい写真では伝えられない、イラストが持っているひとに寄り添う優しさを感じました。
*裁判員裁判にも使われているとは驚きました。意外なところに芸術が使われていることにもっとほかにもあるのではないかと気になりました。
*医療系のイラストがあるのは知っていましたが、メディカルイラストレーションという専門分野、海外では大学で学ぶことができ、認められた技術であるということは知りませんでした。
「イラスト」というと少し軽いイメージが付きまとうと思うのですが、逆に「わかりやすく」することにはとても特化した技術だと思います。けれど先生が最後の方で少し言及されていた「技術を低くみられてはならない」という言葉から、やはりそれが現実なんだろうかとも思わされました。先生方のような研究が広く認知され、日本でも発展していくことを期待したいと思います。
ご参加いただきましたみなさま、ありがとうございました。
対面での開催が難しい情勢ではありますが、今後もzoom等を活用しながらセミナーや研究会などを開催する予定です。一般公開セミナー開催の際はこのホームページにてお知らせいたしますので、ぜひ楽しみにお待ちください。
2021年9月30日
ART meets SCIENCE
9月29日(水)18:30より、文哲研オンラインセミナーART meets SCIENCE#7 『「未開の知」に触れる-ユニバーサル・ミュージアムとは何か-』をzoomにて開催いたしました。
ART meets SCIENCE#7 『「未開の知」に触れる-ユニバーサル・ミュージアムとは何か-』
講師:広瀬浩二郎(国立民族学博物館准教授)
日時:2021年9月29日(水)18:30-20:00
参加者:105名(京都芸術大学教職員・学生)
*講演概要ほか詳細:http://www.kyoto-art.ac.jp/iphv/topics/4789/
【参加者感想(一部抜粋)】
*触ってもよい博物館の導入、既成概念の変革のために展示の始めに触ってよい像を設置するという発想が良い意味で驚きました。
*「確認型(目が見えるひと)」と「探索型(目が見えないひと)」はモノの触り方が違うのは面白いです。博物館学芸員資格課程を取りましたが、展示をつくる際は、できるだけ多くの視点やニーズを持つ人たちと話し合うことで、それぞれの立場では当たり前のことが、そうではない世界がある、と気づけると思いました。
*興味深いお話ありがとうございました。プラトンの詩人追放論を思い出しました。未開の知、魂から感じらるようになりたいです。
*「触って美しい」はとても新鮮でした!これから意識してみたいと思います。美学の問題とも関わりそうですね。
*とても興味深い講義ありがとうございました。いろいろな作品を触ってみたくなりました。民博は近いので、明日さっそく観に行きたいと思います。
*赤ちゃんは生まれながらに触覚型ということでしたが、大人でも美術品とかを見て「触りたい!」と思うこともあります。これは見たから「触りたい欲求」と思うのであって、「触って知りたい」とは少し違うのかなと、お話を聴いて思いましたが、どうでしょう。「触りたい」と思うことが、どういう気持ちから起こることなのかも気になりました。
【関連動画】セミナーでご紹介しきれなかった動画です。ぜひご視聴ください。
*自然との濃厚接触動画「バリアアリー森の冒険」 https://youtu.be/8sY9_UU3aH0
*オンライン・ワークショップ「世界の感触を取り戻す」(完全版) https://youtu.be/KW5M8ucd14M
*オンライン・ワークショップ上級編「トーテムポールをさわる」 https://youtu.be/OOazfqbMV_s
*触文化のプロモーション動画「仏像触察映像」 https://youtu.be/rifkU9obBY8
【広瀬先生新刊のご紹介】
広瀬浩二郎先生の新刊えほんが刊行されました。
ぜひお手にとって、触れて、感じてみてください。
*てんじつきさわるえほん『音にさわる-はるなつあきふゆをたのしむ”手”』(偕成社)
えほん詳細 https://www.kaiseisha.co.jp/books/9784032261608
ご参加いただきましたみなさま、ありがとうございました。
対面での開催が難しい情勢ではありますが、今後もzoom等を活用しながらセミナーや研究会などを開催する予定です。一般公開セミナー開催の際はこのホームページにてお知らせいたしますので、ぜひ楽しみにお待ちください。
2021年9月23日
ART meets SCIENCE
日程終了しました
10月25日(月)18:30より、学内教職員・学生対象に文哲研オンラインセミナーART meets SCIENCE #8 「美術技量の他分野への応用:美術解剖学から科学へ」を開催します。
ART meets SCIENCE #8 「美術技量の他分野への応用:美術解剖学から科学へ」
美術や音楽をはじめとした芸術分野は、芸術分野に限らずその技量を様々な分野に応用することが可能です。普段何気なく行っている観察力が、描写技量が様々な場面で何かを媒介するための重要な役割を持って活用されることも少なくありません。今回は、自身が取り組んでいるメディカルイラストレーションを一例とし、いかに芸術、とりわけ美術分野の技量が他分野への応用が重要であるのかについてお話ししていきます。
講師:原木 万紀子(埼玉県立大学 健康開発学科 健康行動科学専 准教授)
日時:10月25日(月)18:30〜20:00
対象:京都芸術大学教職員、学生
【講師略歴】
原木 万紀子
埼玉県立大学 健康開発学科 健康行動科学専 准教授
2012年 東京藝術大学大学院美術研究科 芸術学専攻 美術解剖学研究室 修士課程 修了後、東京大学医学系研究科 社会医学専攻 医療コミュニケーション学教室にてメディカルイラストレーションを用いた研究に取り組み博士課程修了。2016-2019年 立命館大学 共通教育推進機構 特任招聘准教授として勤務し、2020年より現職
美術の技量を用いて、様々な分野のビジュアルコミュニケーションの円滑化に取り組んでいる。著書に『芸術と情報のあいだ インフォグラフィックの素描』(勁草書房)、『伝わる医療の描き方』(羊土社)。
日程 | 2021年10月25日 |
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時間 | 18:30 - 20:00 |
費用 | 無料 |
対象 | 京都芸術大学教職員、学生 |
申込方法 | 学内掲示板・学生専用サイト(通学・通信)をご確認ください |
主催 | 文明哲学研究所 |