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芸術研究の世界#9「芸術するこころの科学:進化の視点からのアプローチ」

2022年1月20日

アクティビティ

 1月19日(水)18:30より、文哲研オンラインセミナー「芸術研究の世界#9」をzoomにて開催いたしました。

 

芸術研究の世界#9

「芸術するこころの科学:進化の視点からのアプローチ」

講演者:齋藤亜矢(文明哲学研究所 准教授)

日 時:2022年1月19日(水)18:30-20:00

参加者:50名(京都芸術大学教職員・学生)

*講演概要ほか詳細:http://www.kyoto-art.ac.jp/iphv/topics/4927/

 

 

【参加者感想(一部抜粋)】 

*上下左右という認識は、かなり高度なものなのですね。試行錯誤の面白さがアートであり、そのアートが発達を新しい未知の方向に促す、アートはやはり創造の源なのだと感じました。興味深いお話を、ありがとうございました。

*絵の起源と人間の発達とことばの影響など、とても貴重で私自身も気になっていた内容のお話を聴くことができました。ありがとうございます。

*洞窟の壁画が岩の立体やヒビの跡を何かに見立てていることは私にとって新しい発見でした。今までなぜあんな描きにくい位置にわざわざ描いているのだろうと不思議に思っていたからです。私も幼児の頃、家にあるタンスや天井の木目を何かに見立てて想像することを遊びにしていたので、数万年前の人間が考えていたことと変わらないなと聞いていて面白かったです。

*入力したことがフィードバックされる、その面白さが絵を描きたい気持ちにさせられる、という感覚も、言われてみたらその通りで、いろんな理論や理屈抜きに、それがあるから次描きたくなるんだと、これが今回の一番の収穫でした。フィードバックされたものは自分が心(想像)や言葉で思ってたことと違うものが映し出されていて、それを「知らない自分の発見」として捉えて、面白いと感じる。この単純なことを改めて知る機会になりました。

 

ご参加いただきましたみなさま、ありがとうございました。

対面での開催が難しい情勢ではありますが、今後もzoom等を活用しながらセミナーや研究会などを開催する予定です。一般公開セミナー開催の際はこのホームページにてお知らせいたしますので、ぜひ楽しみにお待ちください。

 

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【文哲研オンラインセミナー「芸術研究の世界」】

このセミナーの講師は、文部科学省科学研究費(通称:科研費)の研究代表者である、11名の本学教員です。科研費は、人文・社会科学から自然科学まで、あらゆる分野の優れた研究を発展させることを目的として国から支給される研究費で、厳正な審査を経て採択され、数年間、申請した研究計画に沿って研究に取り組み、その成果を公表します。オンラインセミナー「芸術研究の世界」では、本学の教員が現在取り組んでいる芸術研究について、その研究を発想した経緯や研究の面白さ、難しさなども含めて存分に語っていただきます。セミナーでの質疑を通して、参加者の皆さんとともに、芸術研究の奥行きと拡がりに触れる機会となることを願っています。

 

【今後の予定】 (タイトルは科研の採択課題です。講演内容は追ってご連絡します)

2月2日 増渕麻里耶 希土類元素に着目した古代鉄製品の非破壊製作地推定法の開発

3月2日 森田都紀 日本の芸能「能」の演奏技法の伝承過程に関する歴史的研究‐能管を中心に‐

※日程は講師の都合等で変更の可能性があります

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