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文哲研3days#6「漆についてのお話」

2023年6月15日

アクティビティ

日程終了しました

 2023年6月21日(水)、2023年7月12日(水)・19日(水)の3日間、学内教職員・学生対象のオンラインセミナー文哲研3days#6「漆についてのお話」を開催します。

 

文哲研3days#6「漆についてのお話」

講演者:三田村有芳(京都芸術大学大学院准教授/文明哲学研究所兼任准教授)

 

【講演日程】

① 2023年6月21日(水) 18:00-19:30 「漆の歴史

② 2023年7月12日(水) 18:00-19:30 「江戸蒔絵赤塚派

③ 2023年7月19日(水) 18:00-19:30 「漆はjapan?海外に輸出された漆製品

 

【講演概要】

①  2023年6月21日(水) 18:00-19:30 「漆の歴史」

漆という漢字を見た時にどのようなことを考えるでしょうか。漆の器、お箸、お正月に使う屠蘇器など私たちの生活には少し前には漆を使った製品は身近にありました。今の若い人達ですと漆黒という単語や、一時期ブームにもなった金継ぎで漆を接着剤として使うとかは知っているかもしれません。この漆という天然の塗料は実は東アジアにある漆の木からしか採取することはできません。そんな漆と私達人類はどのような歴史を紡いできたかを紹介します。

 

② 2023年7月12日(水) 18:00-19:30 「江戸蒔絵赤塚派」

日本には全国各地に漆文化が根付いています。有名なものでは輪島塗、山中漆器、若狭塗、秀衡塗り、等です。また大都市では京蒔絵、加賀蒔絵、そして江戸蒔絵などの蒔絵という名前が残っている加飾を中心とした漆文化も残っています。2回目となる今回は江戸蒔絵の各流派が作った作品、各流派の流れを紹介しながら赤塚派について赤塚自得、そして弟子達、赤塚派三田村家について歴史と作品を通じて紹介いたします。

 

③ 2023年7月19日(水) 18:00-19:30 「漆はjapan?海外に輸出された漆製品」

シノワズリー、そしてジャポニスム。江戸時代から明治時代と日本から輸出された工芸美術品は大変多いです。ヨーロッパでは東洋への憧れがあり、東洋風、中国風や日本風の品物だけでなく模倣漆器も大量に作られました。漆は英語で小文字のjapanという言い方をどこかで聞いたことがあるかもしれません、実はこれには大きな誤解があります。このように誤解してしまった経緯や金胎漆器を中心としてアメリカに輸出された漆器について、技法を交えながら紹介していきます。

 

 

【講師略歴】

三田村有芳(MITAMURA ARIYOSHI)

1985年 江戸蒔絵赤塚派十代三田村有純次男として東京都に生まれる。

高校卒業前に中国北京清華大学美術学院に留学。学部、修士過程にて金属工芸、博士課程にて芸術学を専攻、ポストドクターとして2年間同大学にて陶胎漆器の研究及び国際交流、国際展の企画運営を担当。後日本に帰国。2019年以降漆の立体乾漆作品を作り日展に連続入選、現代工芸展現代工芸賞受賞、国際展金賞受賞等、受賞入選多数。

現在:京都芸術大学大学院准教授、暨南大学日本学院特任教授、(株)藝祥代表取締役社長(美術出版社)

 

日程2023年6月21日 - 2023年7月19日
時間18:00 - 19:30
対象京都芸術大学教職員、学生
申込方法学内掲示板・学生専用サイト(通学・通信)をご確認ください
主催文明哲学研究所
文明哲学研究所

2015年度以前