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芸術研究の世界#24「日本におけるモダン・ファッションの創造−田中千代の活動について」

2023年11月22日

アクティビティ

日程終了しました

 2023年12月20日(水)18:00より、文哲研オンラインセミナー「芸術研究の世界#24」を開催いたします。

 

 オンラインセミナー「芸術研究の世界」では、本学の教員が現在取り組んでいる芸術研究について、その研究を発想した経緯や研究の面白さ、難しさなども含めて存分に語っていただきます。セミナーでの質疑を通して、参加者の皆さんとともに、芸術研究の奥行きと拡がりに触れる機会となることを願っています。

 

 

芸術研究の世界#24

「日本におけるモダン・ファッションの創造−田中千代の活動について」

講演者:本橋弥生(京都芸術大学教授 )

日 時:2023年12月20日(水)18:00-19:30

対 象:京都芸術大学教職員、学生

 

【講演概要】

 なぜ、私たちが現在、当たり前のように洋服を着ているのか、皆さんは考えたことがあるだろうか。

 日本に洋装化が本格的にもたらされるようになった契機は、1871(明治4)年に明治天皇が「服制の更改の勅諭」を下して洋装を奨励し、翌1872(明治5)年に太政官布告により文官の大礼服が制定されたことにある。さらに、1887(明治20)年には昭憲皇太后が「思召書」を出され、宮中の行事において洋装化が推奨された。日本社会の近代化とともに政治的な理由から、洋装化が進められたが、成人女性にはなかなか普及せず、実際に日本の国民全体が洋装するようになったのは第二次世界大戦後のことである。

 1930年代から戦後にかけて、日本のファッション文化の礎を気づいた人物の一人である田中千代(1906-99)の活動をとおして日本のファッション文化がどのように創られていったのか概観しつつ、今、なぜファッション文化史研究を行う必要があるのかについて考えてみたい。

 

【講師略歴】

本橋弥生(もとはし やよい)

2003年4月から19年間、国立新美術館(東京・六本木)に研究員・主任研究員として勤務。キュレーターとして、展覧会企画はもとより教育普及事業や広報事業にも携わる。企画担当した主な展覧会は「スキン+ボーンズ―1980年代以降の建築とファッション」展(2007)、「魅惑のコスチューム:バレエ・リュス展」(2014)、「MIYAKE ISSEY展:三宅一生の仕事」展(2016)、「ミュシャ展」(2017)、「ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道」展(2019)、「カルティエ、時の結晶」展(2019)、「ファッション イン ジャパン1945-2020―流行と社会」展(2021)他多数。2022年4月に京都芸術大学に着任。

日程2023年12月20日
時間18:00 - 19:30
費用無料
対象京都芸術大学教職員、学生
申込方法学内掲示板・学生専用サイト(通学・通信)をご確認ください
主催文明哲学研究所
文明哲学研究所

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