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文哲研3days#7「藍について」

2024年1月26日

アクティビティ

日程終了しました

 2024年3月6日(水)・13日(水)・22日(金)の3日間、学内教職員・学生対象のオンラインセミナー文哲研3days#7「藍について」を開催します。

 

文哲研3days#7「藍について」

講演者:梅崎由起子(藍染作家/文明哲学研究所)

 

【講演日程】

① 2024年3月6日(水) 18:00-19:30 「藍の歴史・染料」

② 2024年3月13日(水) 18:00-19:30 「藍の仕事」

③ 2024年3月22日(金) 18:00-19:30 「藍と漆の融合」(ゲスト:三田村有芳/漆作家)

 

【講演概要】

① 2024年3月6日(水) 18:00-19:30 「藍の歴史・染料」

 藍は皆様にとって大変身近なものではないでしょうか。「藍色」は 2021 年に開催された東京オリンピックのイメージカラーにも選ばれ、世界中の人々に「JAPAN BLUE」として再認識されたことは記憶に新しいことと思います。日本では平安時代中期に編纂された「延喜式」にレシピが記載されており、綿が本格的な栽培された江戸時代には最盛期を迎えました。また、藍は世界中に分布しており、インディゴ色素を含む含藍植物から色を抽出して染・織物が作られました。又、染色をする為の色出しには「天然灰汁発酵建」という発酵を利用した方法もあります。人類の歴史と共に歩んできた藍について紐解きます。

 

② 2024年3月13日(水) 18:00-19:30 「藍の仕事」

 藍の色の美しさは格別です。空・海・地球、また自然の中で藍色を想像させるモノやことは沢山見つけることができます。私はそのような豊かさを持った藍の色で作品を制作しています。これまでに制作した作品・プロダクトの紹介や、 2021 年に開催した「藍生かし直しプロジェクト」で西陣織と藍の融合を試みたときにできた布・プロダクトやプロジェクトの報告をします。

 

③ 2024年3月22日(金) 18:00-19:30 「藍と漆の融合」

 漆作家三田村有芳先生(京都芸術大学准教授)をゲストにお迎えし「藍生かし直し – 藍と漆の融合」プロジェクトについてお話をします。私は今後、素材や分野を超えたもの作りが大切と日々思いながらもの作りと向き合っています。漆と藍の共演で、どのような作品やプロダクトができるのかなど、藍や漆の話と合わせて、これからの工芸を三田村先生と対談いたします。

 

【講師略歴】

梅崎由起子 (UMEZAKI YUKIKO)  藍染作家

1999 年 京都市立芸術大学美術研究科工芸染織修了

2019 年 京都芸術大学通信教育部美術科染織コース専任講師

現在  文明哲学研究所専任講師

京都府木津川市にて藍染工房・藍 ohako を主催する

関西を中心に百貨店・ギャラリーにて個展を開催、 2019 年より台北国立芸術大学との藍プロジェクトで藍のワークショップを開催、中国シルク博物館 Second Biennale Natural Dye に出展、主な出版物に「はじめて学ぶ芸術の教科書『染を知る』」監修・京都芸術大学東北芸術工科大学出版局藝術学舎 

 

三田村有芳(MITAMURA ARIYOSHI)

1985年 江戸蒔絵赤塚派十代三田村有純次男として東京都に生まれる。

高校卒業前に中国北京清華大学美術学院に留学。学部、修士過程にて金属工芸、博士課程にて芸術学を専攻、ポストドクターとして2年間同大学にて陶胎漆器の研究及び国際交流、国際展の企画運営を担当。後日本に帰国。2019年以降漆の立体乾漆作品を作り日展に連続入選、現代工芸展現代工芸賞受賞、国際展金賞受賞等、受賞入選多数。現在:京都芸術大学大学院准教授、暨南大学日本学院特任教授、(株)藝祥代表取締役社長(美術出版社)

日程2024年3月6日 - 2024年3月22日
時間18:00 - 19:30
対象京都芸術大学教職員、学生
申込方法学内掲示板・学生専用サイト(通学・通信)をご確認ください
主催文明哲学研究所
文明哲学研究所

2015年度以前