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タイムトラベル美学#2「瓜生山 白幽子寓居跡を訪ねる」

2024年4月9日

アクティビティ

日程終了しました

 2024年5月17日(金)18:00より、オンラインセミナー「タイムトラベル美学#2」を開催いたします。セミナー後、実際に現地を訪ねる散歩企画も開催予定です。

 

タイムトラベル美学#2

「瓜生山 白幽子寓居跡を訪ねる」

講師:吉岡洋(文明哲学研究所 教授)

日時:2024年5月17日(金)18:00-19:30

対象:京都芸術大学教職員、学生

 

【講演概要】

 今から300年以上前、江戸時代の前半に、白幽子という人物が瓜生山中に住んでいました。仙人のような人物で伝説も多く、生没年も詳しくは分からないのですが、有名な禅僧である白隠慧鶴(1686 – 1769)が書いた『夜船閑話(やせんかんな)』(宝暦7/1757)という本に、この白幽子から「内観の法」を学び、自分の苦しんでいた心の病気が治ったと書かれています。今回のタイムトラベル美学は、バプテスト病院駐車場から大山祇神社を通って山に入り、白幽子が住んでいたと言われる大岩を訪ねます。彼が白隠に伝授したとされる「内官の法」や、背景にある道教や禅の思想について考えます。

 

【講師略歴】

吉岡洋(よしおか・ひろし)

京都芸術大学文明哲学研究所教授。京都大学文学部・同大学院修了(美学芸術学)。甲南大学、情報科学芸術大学院大学(IAMAS)、京都大学文学部、こころの未来研究センター教授を経て現職。著書に『情報と生命』(新曜社、1993年)、『〈思想〉の現在形』(講談社、1997年)など。批評誌『Diatxt.』(ダイアテキスト)1~8号の編集、「京都ビエンナーレ2003」のディレクターをつとめた他、「SKIN-DIVE」展(1999)、「京都ビエンナーレ2003」、「大垣ビエンナーレ2006」などの展覧会を企画。映像インスタレーション作品「BEACON」プロジェクトチームメンバー。文化庁世界メディア芸術コンベンション(ICOMAG)座長(2011-2013)。

 

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「タイムトラベル美学」

私たちが生活している場所の周囲には、遠い過去の出来事を知る手がかりが至る所に散りばめられています。けれども普段は気にかけず通り過ぎていることが少なくありません。けれども過去の出来事は、意外に現在の私たちの生活に大きな影響を与えているのです。この「タイムトラベル美学」では身近な史跡を取り上げつつ、歴史を過ぎ去ったデータと見るのではなく、昔の人々とおしゃべりしながら過去をエステティック(美学的)に、自分のこととして感じる機会を提供しようと思います。歴史の勉強は暗記だと思っている人がいるかもしれないが、歴史は憶えることよりも感じることの方が大切なのです。

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日程2024年5月17日
時間18:00 - 19:30
費用無料
対象京都芸術大学教職員、学生
申込方法学内掲示板・学生専用サイト(通学・通信)をご確認ください
主催文明哲学研究所
文明哲学研究所

2015年度以前