2014年9月22日
人間学講座・市民講座
原発問題を追ったドキュメンタリー映画「無知の知」のプレ上映会とトークライブを開催します。トークライブには石田朝也監督、大塚馨プロデューサー、そして3.11震災当時に内閣官房副長官を務めていた福山哲郎氏(本学客員教授)が出演いたします。
「原子力・原発・放射能のことって何でこんなにわからないことばかりなのだろうか?」という石田朝也監督の疑問がきっかけとなり、ドキュメンタリー映画「無知の知」は、福島第一原発事故から2年経過した、2013年3月に撮影が開始されました。
福島原発事故によって、日本人は核をめぐる「科学技術と人間との係わり方」について改めて考えさせられました。「核」廃絶と世界平和に向け、藝術的視座から新たな文明の哲学を創造する研究および活動を行っている文明哲学研究所は、次世代を担う若い学生のみならず、広く地域社会の方々と共にこの映画を鑑賞するだけでなく、自分自身の問題、課題として原発問題を捉える好機となり、また広く討論する場になればと願っております。
●「無知の知」プレ上映会&トークライブ
日時:2014年10月10日(金) 開場16:50~/上映17:20~/トークライブ19:15~
トークライブ出演者:福山哲郎氏(本学客員教授)、石田朝也監督、大塚馨プロデューサー、
会場:京都造形芸術大学 人間館地下1階 映像ホール
入場:無料
参加対象:学生および一般(申し込み不要・定員100名)
*座席予約をご希望の場合は、文明哲学研究所までお申込下さい。
*満席の場合は入場をお断りする場合があります。
2014年6月25日
人間学講座・市民講座
いま復興しつつある東北の各地への支援の1つとして、被爆ピアノコンサートを本学「伝統館」で開催します。被爆ピアノ(使用:ミサコのピアノ)とは1945年のヒロシマ、爆心地から1.8kmの民家で被爆したピアノのことです。被爆当時のままでありますが演奏が出来るように修復されコンサートで使用されています。出演者は、被爆ピアノ所有者でピアノ調律師の矢川光則さん、古賀いずみさんと漆戸啓さんによる従姉弟同士のポップスデュオのカズン、東北地方の高校生として選抜された、青森明の星高等学校の金悠里さん、八戸聖ウルスラ学院高等学校の地切まりさん、常磐木学園高等学校の葛原寛さん、山形県立山形北高等学校の松崎ひかるさん、郡山女子大学附属高等学校の渡邊侑美さんです。被爆ピアノから流れ出る美しい旋律を共感し合いながら生きとし生けるこの生命の壮大な繋がりを実感していただきたいと思います。入場無料ですので、事前のお申し込みの上、ご来場ください。講師にカズンさんと矢川光則さんをお招きして、市民公開講座「音楽を通しての平和活動とワークショップ&被爆ピアノ」も開催いたしますので、こちらもぜひ合わせてご参加ください。
開催日:2014年7月23日(水)
公演:18:00~19:30
開場:17:30~
会場:東北芸術工科大学 水上能楽堂「伝統館」 ※雨天時:本館201講義室
料金:無料
参加対象:学生および一般(事前申込必要)
チラシPDF:
被爆ピアノコンサート-フライヤー表
被爆ピアノコンサート-フライヤー裏
講師:カズン&矢川光則(ピアノ調律師)
開催日:2014年7月22日(火)
時間:1回目:12:30~13:50/2回目:17:10~18:30
会場:本館201講義室
入場料:無料
参加対象:学生および一般 ※科目「芸術平和学」履修者以外は事前申込必要
下記、明記の上、東北芸術工科大学「文明哲学研究所」あてにEメールまたは、FAXにてご応募下さい。
メール件名:被爆ピアノコンサート・イベント参加希望
1:参加希望イベント名A~Cを明記
・A=7/22(火)12:30 カズン&矢川光則・市民公開講座
・B=7/22(火)17:10 カズン&矢川光則・市民公開講座
・C=7/23(水)18:00 被爆ピアノコンサート公演
2:氏名
3:連絡先(中止など緊急連絡に対応できる携帯電話など)
4:東北芸術工科大学生のみ学生番号
5:返信可能なメールアドレスまたはFAX番号
6:在住市町村名
7:所属(任意)
※上記、個人情報は本事業以外の目的には使用しません。
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東北芸術工科大学「文明哲学研究所」
TEL:023-627-2177
FAX:023-627-2360
E-mail:iphv@aga.tuad.ac.jp
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※会場の都合上、定員(先着順)になり次第、締切らせて頂きますのでご了承下さい。
ピアノ調律師。被爆二世。被爆ピアノ所有者。
1952年、広島市生まれ。1972年、浜松市河合楽器ピアノ調律技術者養成所卒、河合楽器製作所入社。1993年、ヤガワ楽器調律センター設立。1995年、矢川ピアノ工房設立。1996年、環境保全の一貫として不用になったピアノを再生し国内の施設やアジア、アフリカに贈る活動をはじめ、2003年にはピアノ贈呈台数が115台となる。2001年より毎年8月6日に被爆アオギリの前(広島平和記念公園)でコンサートを開催。2005年に、被爆した「ミサコのピアノ」を所有者より託される。その後被爆ピアノ全国巡演コンサートをはじめ、現在まで1000ヶ所以上で実施。2010年9月には、はじめて海を越えニューヨークでコンサートを開催。2003年、広島市民表彰(市民賞)受賞。 2006年、日本善行会賞(内閣府所管)受賞。2012年、国際文化交流奨励賞受賞。
古賀いずみ&漆戸啓(Izumi Koga & Hiroshi Urushido)による従姉弟同士のポップスデュオ。ウガンダ共和国親善大使。 UN Women(国連女性機関)さくら親善大使。JICA「なんとかしなきゃ! プロジェクト」著名人メンバー。1995年、SONYからデビュー。3枚目のシングル『冬のファンタジー』(サッポロビール「冬物語」CM曲)が70万枚の大ヒット。その後、『ひまわり』が国連ボランティア国際年のサポートソングとして起用。作詞作編曲を担う漆戸啓は、岩崎良美、天童よしみ、山下智久(山P)他著名アーティストへの楽曲提供やドキュメンタリー映画『ノーモア広島ノーモア長崎』、東日本大震災ドキュメンタリー映画『ネバーフォゲット・ネバーギブアップ』等で音楽を担当。「平和」への思いを込めてつくられた『僕が君から借りたもの』や『wave』などの代表作は、広島をはじめ日本各地の小学校中心に合唱曲として歌われ、その波動はアジア・アフリカにも広がっている。
2014年4月1日
人間学講座・市民講座
東北芸術工科大学・京都造形芸術大学の共同研究機関として設立した文明哲学研究所では、「核」廃絶と世界平和に向けた活動の一環として、芸術を通して、「FUKUSHIMA」を凝視し、現代文明の価値を問い、新たな文明を創造しゆく活動を探究しております。
東電福島第一原発の事故後の2011年5月上旬から1年半の間、写真家の大石芳野氏(文明哲学研究所客員教授)は毎月、福島へ通い、そこに生きる人々を撮り続けました。あたりまえの日常を奪われた人々が語りかけてくる、怒りと悲しみと、そして、希望。「震災、原発、自然、人間、そして、生きること」をキーワードに、写真展および市民公開講座を通して、平和創造への学びの場を創出していくことを目的とします。
会期:2014年4月22日(火)~5月2日(金)
時間:平日(祝日含む)9:00~18:00/土・日曜日10:00~16:30
会場:東北芸術工科大学本館7階ギャラリー
住所:山形市上桜田3-4-5
入場:無料
参加:学生および一般 ※写真展は申込不要で自由にご覧いただけます。
主催:文明哲学研究所
チラシPDF:140422tuad-iphv大石芳野写真展-A4表 140422tuad-iphv大石芳野写真展-A4裏
同展において、フランス人コンテンポラリーダンサー(舞踏家/振付家/舞踏研究家)のフィリップ・シェエール(Philippe CHEHERE)氏によるダンス・パフォーマンス公演を行います。大石氏が写し出したフクシマ、そして福島の人びとへの思いと祈りの会場で、写真展と同じテーマでダンス・パフォーマンスを披露いたします。大石氏の講演、そしてフィリップ氏によるダンス公演は一般の方もご入場いただけます。ぜひこの機会にご来場ください。
◎第2回市民公開講座「大石芳野・特別講演」
講師:大石芳野(文明哲学研究所客員教授)
日時:2014年4月22日(火)3b限目=12:30~13:50/6限目:17:10~18:30
会場:本館201講義室
参加対象:学生および一般 ※科目「芸術平和学」履修者以外は事前申込必要
入場料:無料
主催:文明哲学研究所
◎フィリップ・シェエール ダンス・パフォーマンス公演『FUKUSHIMA・土と生きる』
日程:2014年4月30日(水)
時間:17:30~18:30
会場:本館7階ギャラリー
入場:無料
参加:学生および一般 ※事前申込必要
主催:文明哲学研究所
関連ページ:http://www.tuad.ac.jp/2014/02/33812/
下記、明記の上、東北芸術工科大学「文明哲学研究所」あてにEメールまたは、FAXにてご応募下さい。
メール件名:大石芳野写真展イベント参加希望
1:参加希望イベント名A~Cを明記
・A=4/22(火)12:30 大石芳野講演・市民公開講座
・B=4/22(火)17:10 大石芳野講演・市民公開講座
・C=4/30(水)17:30 フィリップ・ダンス公演
2:氏名
3:連絡先(中止など緊急連絡に対応できる携帯電話など)
4:東北芸術工科大学生のみ学生番号
5:返信可能なメールアドレスまたはFAX番号
6:在住市町村名
7:所属(任意)
※上記、個人情報は本事業以外の目的には使用しません。
お申込み・お問合せ先
東北芸術工科大学「文明哲学研究所」
TEL:023-627-2177
FAX:023-627-2360
E-mail:iphv@aga.tuad.ac.jp
※会場の都合上、定員(先着順)になり次第、締切らせて頂きますのでご了承下さい。
大石芳野(Yoshino Oishi)氏
東京都出身。写真家。文明哲学研究所(平和文明会議メンバー)客員教授。日本大学客員教授。世界平和アピール七人委員会委員。日本大学芸術学部写真学科を卒業後、ドキュメンタリー写真に携わり今日に至る。戦争や内乱、急速な社会の変容によって傷つけられ苦悩しながらも逞しく生きる人びとの姿をカメラとペンで追う。著書に『ベトナム 凜と』(土門拳賞)、『無告の民 カンボジアの証言』(日本写真協会年度賞)、『カンボジア苦界転生』(芸術選奨文部大臣新人賞)、『福島FUKUSHIMA 土と生きる』等多数出版。2007年エイボン女性大賞、同年紫綬褒章ほか。2008年11月に東北芸術工科大学・本館7階ギャラリーにて「大石芳野写真展『戦世の子どもたち』」を開催。2013年8月から9月にかけて京都造形芸術大学・瓜生館1階で「大石芳野写真展『FUKUSHIMA・土と生きる』」を開催。
フィリップ・シェエール(Philippe CHEHERE)氏
舞踏家/振付家/舞踏研究家として活躍し、ハンチントン(舞踏)病の患者を対象に医療機関等でダンス・ワークショップを実践、研究し、日本では、2010年に東京都現代美術館でのダンス・パフォーマンス・プロジェクトをはじめ、東京医科歯科大学や立命館大学生存学研究センターで特別講師を務める。東北芸術工科大学にて、2010年より毎年「芸術平和学/芸術文化論」の特別講師を務める。2013年12月に山形県庄内町にて、ダンス作品『フクシマ ―痛むものの声―』を東北芸術工科大学の卒業生を中心にしたダンス・チームの一員として上演。この作品は、人類にとっての文明を考えるきっかけにしたいとの願いを込めて上演される。
2014年1月16日
人間学講座・市民講座
2014年1月8日、東北芸術工科大学にて小出裕章氏(京都大学原子炉実験所・助教)を講師にお迎えし、「なぜ原発が不要なのか」とのテーマで講演会を開催しました。
市民の方々の関心も高く満席での開催となり、講演会では、人間が生み出した原爆、そして、原子力にかけた夢、そして、収束していない事故について、文明的視座から科学的見地に立っての講演となりました。
後半の質問会では、学生から「原発に危険がこれだけあるのに、なぜ社会や政府は撤廃しようとしないのか?」や「放射能の危険性を(関心のない方に)どのように伝えていったらいいのか?」等の質問が寄せられました。また、一般市民の聴講者の方から「温暖化との関わりがあるのか?」や最終処分場の問題についての質問等が寄せられ、小出氏から率直な見解が述べられました。
講演会を聴講した学生からは多くの感想が寄せられ、次のようなコメントを頂きました。
「南相馬出身の私からすると、とてもためになる話しでした。・・・他の県と比べても、活気がなく、風評被害に苦しむ地元に帰るたびに、涙が出ます。・・・地元に活気を取り戻すために、この大学で芸術を学んでいる私ですが、原発が爆発したあの日を忘れることはできません。東電の方に言いたいことはただひとつ、『本当のこと』を話してほしいです。」
また、元小学校教員の方が講演会後日、次のような感想を寄せてくださいました。
「文明哲学研究所が発信する『人間っていったい何なんだ』『文明とは何か』『生命とは何か』について若者といっしょに問い続けていく、まさにこの課題に迫る講演内容であったと思います。」
2013年11月19日
人間学講座・市民講座
東北芸術工科大学にて小出裕章氏を講師にお迎えし開催予定(2014/1/8)の第1回市民講座は、定員に達した為、聴講者の募集を締切らせて頂きました。多数のご応募を頂きありがとうございました。