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2020年10月24日 ニュース
文芸表現学科・中村ゼミの3年生からお知らせです◎
本日10/24(土)22:00より、
NPO京都コミュニティ放送 FM79.7にて中村ゼミ3年生が企画したラジオ番組が放送されます!
3年生を代表して、永尾くんから告知文ご届きましたのでご紹介いたします◎
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京都芸術大学の学生が、コリアンタウンと呼ばれている鶴橋を中心として多文化共生に携わる人と関わっていく中で感じたことや学んだこと、社会について話している番組です。
実際に取材をしているからこその”ことば”をぜひお聴きください!
2020年10月5日 ニュース
少し肌寒い風が吹いて、すっかり秋めいてきましたね。
大学では後期授業がはじまり、感染予防に気を配りながら対面での授業を行なっています。
前期中はオンライン授業だったため、1年生にとっては先生たちや同級生と同じ空間で授業が行うのは初めてのこと。
研究室や廊下ですれ違う1年生たちの表情はとても瑞々しく、そんな姿を観てやっと新年度という実感が湧いてきています。
2020年度ギャルリオーブ公募展『うちなる時間の結晶なき混沌』
今年前半は誰にとっても非日常が日常となった期間だったように思います。
そんな期間を越えて、1年生のうち4名が大学の施設内にある「ギャルリオーブ」の公募展に参加しています。
王淡月さん、出射優希さん、上村裕香さん、中村朗子さんが出展している共同作品のタイトルは『なくなることの隣で』。
新型コロナで一変した世界を、高校生と大学生の淡いで体験した彼ら。
この作品では暮らし・社会を考え続ける、その思考を文芸に託したといいます。
そして作品は詩、小説、短歌などの文章表現だけにとどまらず、さらに内面を外在化する「展示」という形に押し出されました。
編集者、著述家、詩人の中村先生のご協力のものと、学科長の河田先生にもアドバイスをもらいながら、制作に取り組んだそうです。(この写真は王淡月さんから頂戴しました◎)
搬入の際には、同級生達も駆けつけてくれていました。
王淡月さん、出射優希さん、上村裕香さん、中村朗子さんによる共同展示。
「この作品ではなくなることの隣にあるものとしての暮らしを考えてほしいという以外にもう一つ願いがある。それは文学を体感してほしいということだ。」
4人の願い込められた作品を、ぜひこの期間にご覧いただければ幸いです。
なお、今回の公募展は大学サイトでの作品公開、Zoomを活用したイベントも開催予定とのこと。
そちらもどうぞ、お楽しみに。
2020年度ギャルリオーブ公募展『うちなる時間の結晶なき混沌』
会期 2020年10月2日(金)〜22日(木)(3週間)
場所 京都芸術大学 人間館 ギャルリ・オーブ 展示室
主催:京都芸術大学
企画・運営: ギャルリ・オーブ運営委員会
問合せ先
教学事務室 学生生活窓口 ギャルリ・オーブ公募展担当
Tel: 075-791-9165
E-mail: galerie-aube@kua.kyoto-art.ac.jp
『なくなることの隣で』制作年:2020年/王淡月、出射優希、上村裕香、中村朗子(文芸表現学科1年)
(スタッフ・大賀)
2020年8月20日 ニュース
写真:中島光行
今年、6月9日に立ち上がったweb媒体「THE KYOTO」。
情報を伝えるメディアとして。
文化の交流地となるサロンとして。
そしてクラウドファンディングで文化を育む場として。
3つの仕組みを持ったweb媒体として、毎日3つの記事が更新されています。
そんな「THE KYOTO」に、京都に所縁のあるアーティストとして、狂言師・茂山千之丞さんを取材された中村純先生の記事が掲載されています。
この取材は、昨年に中村先生が取材・構成等をされた『茂山逸平 風姿和伝』のなかで語られた、「僕は(茂山家の)ジョーカーでいたい」という千之丞さんの言葉がきっかけに始まったそうです。
「次の世代には食べられる種を、実利的なものを残していかないといけないですね。僕はジョーカーでいたい。うまくいっているときは要らないけれど、何かにぶつかってちょっと迂回しなくてはいけないときに教えてあげられる人になりたい」(『茂山逸平 風姿和伝 ぺぺの狂言はじめの一歩』より)
次世代にとって、自身はどういう役であるべきか、「笑い」をどう受け継いでいくのか。
一歩先を見据えた千之丞さんの姿には、先代・千之丞である祖父や、影響を受けたアーティストなど、敬う誰かの姿が重なります。
過去・現在・未来が本人のなかで物語のように結ばれたとき、初めて個として語る人格が誰かの前に現れるではないか。
そんなことを考えさせられる記事です。
京都芸術大学のある「京都」とはどういう土地で、どういった人々がその土地の文化を育んでいるのか。
みなさんもその一員として、どうぞご覧ください。
▶︎THE KYOTO:狂言師・茂山千之丞 インタビュー
・「狂言界のJOKER #1 「笑い」の思考回路」(THE KYOTO)
狂言は室町時代のコントという茂山千之丞。「古いか新しいかでない」と、伝統芸能の枠を超え、新作やオペラ演出を手掛ける。「人を笑わせる」行為の深淵をのぞき込むと…
・「狂言界のJOKER #2 「笑い」の思考回路」(THE KYOTO)
ボブ・ディランから影響を受けたという茂山千之丞。悠久の時空の中でディランに重ねるものは何か? 京都に存在する「歴史舞台」に立ち、何を思い、何を反転させるのか?
【文芸表現学科からのお知らせ】−−−−−−−−−−−−−−
文芸イヴェント『storyville online』
開催日時:2020年8月27日(木)19:00-21:00
実施形態:オンライン(YouTubeライブ配信)
※URLは後日、@storyfragments_kua (Instagram)に掲載いたします。
ゲスト:大前粟生(おおまえ・あお)
1992年兵庫県生まれ。京都在住。2016年「彼女をバスタブに入れて燃やす」が「GRANTA JAPAN with 早稲田大学」公募プロジェクト最優秀作に選出され、小説家デビュー。2020年3月に、『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』(河出書房新社)が刊行された。
主催:京都芸術大学(旧・京都造形芸術大学)文芸表現学科 編集ワークショップⅢ 履修生一同
詳細:https://www.kyoto-art.ac.jp/production/?p=113870
進路選び本番! 夏のオープンキャンパス
3年生・受験生は夏の入試対策! 1・2年生は芸術の楽しさにふれてみよう!
体験授業&教員相談会、入試対策講座など盛りだくさん!
開催期間:8月29日(土)、30日(日)
開催時間:10:00-17:00
実施形態:オンライン(Zoom)開催
詳細・お申し込み:https://www.kyoto-art.ac.jp/opencampus/oc08-29_08-30/
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(スタッフ・大賀)
2020年7月8日 ニュース
タイトルから、どきっとさせられる『そして、みんなバカになった』。
2019年に亡くなられた作家・橋本治さんの、2000年以降のインタビューが収録された本作には、
インタビュアー・木村俊介先生のインタビューも収録されています。
今年4月に発売されて、現在は第4刷まで重版されています。
その第4刷の帯には、木村先生がインタビューされた
「「アタマ」を失くした日本のゆくえ」で語られた、橋本さんのことばが記載されています。
「わかろうと背伸びして、わからないことを咀嚼する中でしか物事はわからないところがある。そういう背伸びを拒絶するようになったら、人間はもうおしまいなんです」
どんな問いかけにも自身のことばで応える橋本さん。
けれど、インタビュアーや問いかけの違いによって、話の内容だけでなく、発せられる声も異なっている。
ある問いかけには、幼少の記憶が。
別の問いかけには、日本の教育や企業についての私見が。
「問い」によって、いろんな橋本さんが立ち現れてくる。
小説・戯曲・評論・エッセイ・古典の現代語訳・浄瑠璃などの古典芸能の新作など、
多彩な執筆活動のなかで培われた、マクロにもミクロにもなる橋本さんの視点を知れる本作は、
インタビュー(聞き書き)の奥深さも感じ取れる一冊となっています。
小説と純文学の違いなど、文芸表現についても言及されていますので、
ことばで物事・人を描く、文芸表現に興味をお持ちのみなさんにも、ぜひ読んでいただきたいと思っています。
気持ちが落ち着いた暇に、お手にとっていただければ幸いです。
著 橋本治
聞き手 木村俊介 他
定価 924円(本体840円+税)
発行 河出書房新社
発売日 2020.04.27
判型 新書 240ページ
ISBN 978-4-309-63119-6
イベント情報−−−−−−−−−−−−−−−
■1日体験入学オープンキャンパス
誰でも芸大生になれる特別な1日!
文芸表現学科の授業「ショート・ショートを書こう」を体験できます。
毎回すぐに満席になってしまうので、お申し込みはお早めに◎
(昨年の授業の様子はこちら)
「ショート・ショートを書こう」
担当:山田隆道(作家)
日程:8/2(日)
午前(10:30-12:00)
午後(13:30-15:00)
※オンライン(Zoom)と対面型授業(受験生限定)で実施予定です。
※どちらの日程も、午前・午後の時間帯をお選びいただけます。
詳細・お申し込み:https://www.kyoto-art.ac.jp/opencampus/oc07-05_08-02/
イベント問い合わせ:京都芸術大学 アドミッション・オフィス
電話受付時間(月曜日~土曜日 09:00~17:30)
TEL 0120-591-200(アドミッション・オフィス直通)
(スタッフ・大賀)
2020年6月19日 ニュース
6月5日に発売された「群像7月号」に、江南先生の書評が掲載されています◎
掲載されているのは、批評総特集『「論」の遠近法「危機の時代」の先にある、(いくつかの)バニシング・ポイントを見つめる。』。
そのなかで、江南亜美子先生は、小説『pray human』(崔実(チェシル)著)についての論考を記されています。
書評のタイトルは「ふたたび世界へと戻ってくるために」。
*「ことばにするとはなにか」という『pray human』が
世界への問いから言葉が生まれ、言葉が集まり、本が生まれる。
そして、本を読み解いて、別の本の言葉に収められていた問いと考えが紐付き、新しい考えが生まれ、世界に還っていく。
江南先生の書評をはじめ、群像初登場の今村夏子さん小説「とんこつQ&A」、
中原中也賞を受賞した井戸川射子さんの初小説「膨張」などなど、
文芸表現を深く味わえる号ですので、たくさんの方に読んでいただければと思います。
ぜひ、ご購入の上、ご覧くださいませ。
雑誌
出版社:講談社
ASIN:B08975268L
発売日:2020/6/5
価格:¥ 1,300(税込)
*1 カロなぜならそれは言葉にできるから』(みすず書房)より
著/『
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大学イベントのお知らせです◎
6月21日(日)に、「先生・在学生が答えるーオンライン相談会」を開催いたします。
文芸表現学科 クリエイティブ・ライティングコースについて、
そして、文芸表現について。
皆さんからの質問とご相談には、在学生と、文学研究家で学科長の河田先生、
そして、書評家の江南先生がお答えいたします◎
当日の飛び込み参加も大歓迎◎
皆さんのご参加を、心よりお待ちしております〜!
■先生・在学生が答えるーオンライン相談会
カメラオフ、質問はチャットでOK。
文芸表現学科 クリエイティブ・ライティングコースへの相談・疑問に、
先生・在学生がお答えします◎
日程:6/21(日)
時間:午前の部・10:00~11:00
午後の部・13:00~14:00
(各部、10分前にはZoomURLからログインください)
ホスト:河田学(学科長・文学研究家)、江南亜美子(書評家)、文芸表現学科在学生
詳細:https://www.kyoto-art.ac.jp/opencampus/news/89
お申し込み:https://entry.s-axol.jp/kyoto-art/step1?f=163
7月以降のイベント情報
■1日体験入学オープンキャンパス(オンライン)
誰でも芸大生になれる特別な2日間!
文芸表現学科の授業、「エッセイを書こう」「ショート・ショートを書こう」を体験できます。
毎回すぐに満席になってしまうので、お申し込みはお早めに◎
日程:7/5(日)「エッセイを書こう」
8/2(日)「ショート・ショートを書こう」
※オンラインで実施いたします。
※どちらの日程も、午前・午後の時間帯をお選びいただけます。
詳細・お申し込み:https://www.kyoto-art.ac.jp/opencampus/oc07-05_08-02/
イベントへの問い合わせ:京都芸術大学 アドミッション・オフィス
電話受付時間(月曜日~土曜日 09:00~17:30)
0120-591-200(アドミッション・オフィス直通)
(スタッフ・大賀)
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京都芸術大学は、今アジアで最もエネルギーを持って動き続ける大学であるという自負があります。
通学部13学科23コース、通信教育部4学科14コース、大学院、認可保育園こども芸術大学。
世界に類を見ない3歳から93歳までが学ぶこの大学は、それぞれが溢れる才能を抱えた“プロダクション”のようなものです。
各“プロダクション”では日々何が起こっているのか。授業や取組みの様子、学生たちの作品集や人物紹介。
とどまることなく動き続ける京都芸術大学の“プロダクション”の数々。
そこに充満するエネルギーを日々このサイトで感じてください。