文芸表現学科

卒業生・駒田隼也さんが第68回「群像新人文学賞」を受賞!

こんにちは、文芸表現学科です!

 

文芸表現学科の卒業生・駒田隼也さんが、第 68 回「群像新人文学賞」(主催・講談社)を受賞されました🎉

受賞作「鳥の夢の場合」 は、5月7日に発売された「群像」6月号に掲載されています。

「群像」6月号(講談社刊)

 

 

 

このたび、駒田さんからコメントをいただきましたのでご紹介します。


卒業制作では熱量だけで何とか評価されて、これくらいのもんが自分の4年間の成果かと首を傾げてもいましたが、何のことはなく、それはまだまったく助走の部分でした。卒業して8年経ちます。

 

8年、本当に経ったんでしょうか。あまりそんな気はしません。やり方はいろいろ工夫してきましたが、やっていること自体は変わらない。書くということが地続きにいまもあって、いざ書くときには大学生の気持ちがどこかにまだ重なっている。30歳になってそれはさすがにどうなん、身の振り方を改めて考えなおそうかというタイミングで、こうした新しいきっかけが訪れたことを、ここぞとばかり前向きに迎え入れようと思っています。

 

ここにいるのは制作や表現と名のつくものに引き寄せられて集まったひとたちなのだと、それだけで何か信頼があり、大学にはくつろいで居られました。その言うわりに授業はさぼりもしましたが、教わったことは伏線が回収されていくみたいに、特にこの頃は、思い出すことがあります。こうして書いているからには、まだこれからも思い出せそうです。それがうれしい。

 

あのとき共に居合わせたその人たちとその場所に感謝します。ありがとうございました。

 

 

駒田隼也(こまだじゅんや)

1995年京都府生まれ。30歳。

2017年3月、京都造形芸術大学(現・京都芸術大学)文芸表現学科卒業。

卒業制作は小説作品「all about」(奨励賞)。現在は書店勤務のかたわら、京都新聞で「本屋と一冊」の書評連載も担当。


 

 

また、駒田さんの担当教員だった江南亜美子先生よりコメントが届きましたのでご紹介します。


「群像」といえば、戦後すぐに創刊された講談社でもっとも歴史ある純文学の文芸誌であり、新人賞受賞者として古くは村上春樹、村上龍、多和田葉子や阿部和重、そして乗代雄介など多くの人気作家たちを輩出してきました。このたび、そこに駒田くんの名が連なることは、彼の大学時代を知るゼミ担当の教員として、あるいは純文学の領域で文芸批評を書く書評家としても、この上ない喜びです。

 

アイデアに満ち、美しい世界を文章で立ち上げた受賞作の完成は、そう簡単なことではなかったはずです。文学の可能性を信じ、テーマを探求し、たゆまず技術を洗練させ、なにより表現するモチベーションを持続し続けた、彼の人生の本気がそこから伝わってきます。ここが、けわしくも光に満ちた小説家の道のスタート地点。今後、読者を瞠目させる作品をいくつも生み出していくだろう駒田くんを心から応援しています。

江南亜美子(文芸表現学科准教授)


 

 

 

駒田さんの受賞作が載った「群像」6月号は、

文芸表現学科の学生が利用できる「ゼミ室」に配架していますので本学科の学生のみなさんは、ぜひ手に取ってご覧ください。

 

(スタッフ・中川)


 

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