2018年6月
2018年6月28日 ニュース
6月22日(金)に学内施設ギャルリ・オーブにて、
「2018年度 優秀学生賞」の授与式が執り行われました。
この賞は3年次までの成績や研究・制作・課外活動において、優秀と認められた学生に贈られます。
文芸表現学科では、4年生の渡邉風子さんと中井美友さんが受賞しました。
左から渡邉風子さん、中井美友さん。
研究・制作の一部。7月1日(日)までギャラリ・オーブ入り口の廊下で展示されています。
授与式後に、尾池学長とゼミ担当・河田先生、辻井先生と記念撮影。
2018年6月21日 授業風景
こんにちは、スタッフの大賀です。
6月17日に、学外演習で「文楽鑑賞教室」に行ってきました!
「文芸論Ⅳ」という授業の演習なのですが、
普段は教室で日本の伝統芸能(主に落語・歌舞伎・文楽)の面白さについて学んでいます。
授業を担当してくださっているのは、現役落語家の林家竹丸先生。
お察しのとおり、落語に関しては先生の芸を間近で見れちゃう、大変ぜいたくな授業なのです。
(伝統芸能好きとしては、とてもうらやましい……!)
この授業では教室で学ぶだけでなく、実際に劇場に行き、
日本の伝統芸能への興味を深め、知識と素養を身につけていきます。
今年も訪れた「文楽鑑賞教室」は、大阪・日本橋にある国立文楽劇場で、
劇場が開場された昭和59年から毎年上演されいる公演です。
演目ごとの合間にある解説「文楽へようこそ」では、
技芸員の方が笑いも交えながら鑑賞のポイントを教えてくださるので、
文楽をみるのが初めてだった学生たちも、楽しみながら鑑賞することができたようです。
学生たちはメモを取りながら、熱心に鑑賞していました。
舞台向かって右にある「床」と呼ばれる場所で、太夫と三味線弾きは演じます。
ちなみに文楽とは、太夫(たゆう)・三味線・人形遣いの3つの役割からなる、
大阪で発展した「人形浄瑠璃」のこと。
2003年にはユネスコ無形文化遺産にも指定されている、日本を代表する芸能です。
(文楽について詳しくはこちら)
右から『二人三番叟』、『絵本太巧記』。
中国からの留学生。終演後楽しそうに話をしていました。
太夫の言葉と声、三味線の音色とリズム、人形遣いの動きと間で、舞踊や物語が展開していく様子は、人形という無機物が人によって動かされているとわかっていながらも、いつのまにか人形自身で動いているような、不思議な感覚を味わうことができました。伝統芸能など舞台で上演されるものを、今では映像で見ることもできますが、劇場で感じる音の響きや演じ手と観客の熱量は、その場でしか体験できないものです。
伝統芸能は、「伝統」と呼ばれるようになる以前は、新しい芸能として人々に感動を与えていました。
それが長年続いている理由とは何なのか。
直に鑑賞したことで、学生たちは何か感じてくれたのではないかなと思っています。
この経験をどのように活かしていくのか、学生たちの今後が楽しみです。
7月8日(日)に開催する「1日体験入学オープンキャンパス」の内容は、「エッセイを書こう」です!
(授業紹介文)−−−−−−−−−−−−−−−
「エッセイ」って知ってますか? 思ったことや見聞きした物事を書いて、自由に「気持ち」や「心情」を表現する文章のこと。「事実」を書くのが基本だけれど、エッセイにはほんとうのことしか書いてないのでしょうか? このワークショップでは、ホント/ウソを切り口に、エッセイ創作の隠された秘訣を学びます。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
今回のように、伝統芸能などの舞台を観て思ったこと、感じたことはエッセイ創作にも繋がります。
みなさんが日々感じていること、考えていること。
ぜひ、この日に書いてみてくださいね。
お申し込みはこちらから↓
授業後には先生たちに書いた作品をみせに、教員相談コーナーにも来てくださいね。
どんな皆さんと作品に出会えるのか、学科一同、楽しみにしております〜!
(スタッフ・大賀)
2018年6月13日 イベント
先日の1日体験授業『ショートショートを書こう』にご参加くださった皆さん、本当にありがとうございました!
100分間という長いようで短い授業だったため、少し駆け足の部分もありましたが、
参加された皆さんにとって、今後の受験対策や執筆活動の糧(かて)になっていれば嬉しいです。
授業を担当してくださったのは作家の山田先生。小説のような授業構成で、笑いあり、感動あり、ハプニングちょっとありで、参加者の皆さんが、始終楽しそうに受講されているのが印象的でした。
受講後のアンケートを拝見したところ、「楽しかった!」「小説家になるという夢に近づけそう」「先生と学生の雰囲気がよく、学びやすそうだ」など、嬉しいご感想を沢山いただき、学科としても励みになりました!
今回参加してもらった在学生たちは、先輩らしくあらねば! と少し緊張していましたが、短時間でも魅力的なショートショートを書いてくれて、参加者の皆さんには大学に入った時のイメージを掴んでいただけたようです。
そんな在学生たちから、参加者の皆さんと、これから文芸表現学科に受験してくださる皆さんへ、メッセージをもらったのでご紹介します。
勝部結衣さん(3年生)−−−−−
この学科に入って一番良いと思っている点は居心地がいい点です。自分の思っていることにレスポンスがちゃんとかえってきて、それは先生に限らず友達に対してもそうで、真剣な話が出来ます。みんなも勇気を出して、一度受験してみてくださいね(^^)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
勝部さんは「小説を書いてみたい!」と小説執筆は未経験の状態で入学したそうです。普段は「書けない書けない」と自信なさそうにされていますが、ゼミ担当の山田先生に「勝部語」と呼ばれる独特の言葉選びを評価されたり、合評作品に選ばれたり、体験授業では短時間でも奥深い小説を書けるほど成長されています。また、大学ではグループワークを学べる授業も沢山あり、他学科の学生と交流を持てているのも成長の秘訣のようです。
岡田康太くん(2年生)−−−−−
久しぶりに初心にかえってみて、短い時間で書くということは難しいことに気づきました。けれど、在学生の僕でも短時間で書くということは、良い刺激になります。
この大学では、小説を書く環境が充実しています。小説を書く様々な技術を学び、先生に教えてもらいながら、それぞれの小説におけるスキルアップを目指して欲しいです。そして、もし良ければ出来上がった小説を、ぜひ見せてもらいたいです。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
小説家志望の岡田くんは、入学前も本を沢山読んでいたそうですが、文芸表現学科に入ったことで、エッセイや短歌など小説以外の文芸表現にも触れることができ、それを魅力だと教えてくれました。特に文芸表現の学生が主催している「上終歌会(かみはてかかい)」では、参加者みんなが色々な読み方をするので、沢山の視点を得られているようです。
また、大学に先生が常勤してくれているので、質問や相談をしやすい環境が魅力的だとも。在学生との意見交換も盛んに行いながら、充実した大学生活を送ってくれています。
7月8日(日)には2回目の1日授業入学『エッセイを書こう!』を開催します。
6月は参加できなかった方も、夏のコミュニケーション入試対策に困っている方も、ぜひぜひご応募くださいね。
この回でも在学生に参加してもらいますので、どんな作品が読めるのかもお楽しみに!
(ご応募は↑から。詳しい授業内容も書いていますので、ご覧ください)
体験授業と並行して行っている教員相談コーナーでは、学科の説明なども詳しく聞けますので、ぜひこちらにもお立ち寄りください。
左上:学科長の河田先生。右上:辻井先生。次回『エッセイを書こう!』を担当してくださいます。左下:校條先生。右下:村松先生。
学科一同で、お待ちしております〜!
(スタッフ・大賀)
2018年6月5日 授業風景
こんにちは!
学科研究室の窓を開けていると心地よい風が入ってきて仕事もはかどる!
……ような気がしているスタッフの大賀です。(思い込みって大事だと思います)
今日のブログでは、ショートショート=短い小説を学ぶ授業『創作ワークショップⅢ』をご紹介したいと思います〜。
担当してくださっているのは、作家の山田隆道先生。小説家・エッセイスト・漫画原作者として活躍されていて、軽妙な語り口と笑いを交えて行われる講義が親しみやすく、学生に人気の先生です。授業内では物語の骨格(設計図ともいえるかもしれません)がどうやって作られているのかを、実際に作品を作りながら学んでいきます。
私が授業をのぞきにいった5月23日には、事前に課題が出されていたようで内容は以下のものでした。
これから書く小説の
①仮タイトル
②ワンライン
③原稿用紙で書いた時の想定枚数
④あらすじ
(ワンラインとは、小説や物語の内容を1行にまとめた文のことです)
上記の内容を書き出していくことで、話の筋がつかむことができ、足りていない部分にも気づき、自分がこれから書く小説の全体像を把握することができていくようです。
授業では、学生たちが書いてきたものをみんなで合評したり、先生が講評していくのですが、この日の授業では、
・人称と視点
・小説のジャンルは意識をしているか、いないか
・物語の着地点・分岐点を意識できているか
・話をどこから発想したのか、それをどう活かすのか
・既存作品との類似性
などを1つ1つ確認していき、それを踏まえて先生からアドバイスをされていました。
例えば、ミステリー要素のあるコント小説は、笑いを誘うためにリアリティと虚構のバランスを取ることや、登場人物の背景・行動の意図が語りきれているかなど、作品がもっと面白くなるための考え方や捉え方をアドバイスされていました。実体験をベースに書かれた小説では、先生の学生時代をベースにした、思い出話の盛り方を例にあげてレクチャーが行われました。
実は、先生が話されていた思い出話は、これまでの授業では事実として学生たちに伝えられていたようで、すっかり信じ込んでいた学生たちからは驚きと歓声があがっていました。
どんなみなさんにお会いできるのか、今から楽しみです。
学科一同、お待ちしております〜!
(スタッフ・大賀)
コース・分野を選択してください
京都芸術大学は、今アジアで最もエネルギーを持って動き続ける大学であるという自負があります。
通学部13学科23コース、通信教育部4学科14コース、大学院、認可保育園こども芸術大学。
世界に類を見ない3歳から93歳までが学ぶこの大学は、それぞれが溢れる才能を抱えた“プロダクション”のようなものです。
各“プロダクション”では日々何が起こっているのか。授業や取組みの様子、学生たちの作品集や人物紹介。
とどまることなく動き続ける京都芸術大学の“プロダクション”の数々。
そこに充満するエネルギーを日々このサイトで感じてください。