文芸表現学科

文楽鑑賞教室に行ってきました!

 
こんにちは、スタッフの大賀です。
 
6月17日に、学外演習で「文楽鑑賞教室」に行ってきました!
 
「文芸論Ⅳ」という授業の演習なのですが、
普段は教室で日本の伝統芸能(主に落語・歌舞伎・文楽)の面白さについて学んでいます。
 
02林家先生
授業を担当してくださっているのは、現役落語家の林家竹丸先生。
お察しのとおり、落語に関しては先生の芸を間近で見れちゃう、大変ぜいたくな授業なのです。
(伝統芸能好きとしては、とてもうらやましい……!)
 
 
この授業では教室で学ぶだけでなく、実際に劇場に行き、
日本の伝統芸能への興味を深め、知識と素養を身につけていきます。
 
 
 
01文楽劇場
今年も訪れた「文楽鑑賞教室」は、大阪・日本橋にある国立文楽劇場で、
劇場が開場された昭和59年から毎年上演されいる公演です。
演目ごとの合間にある解説「文楽へようこそ」では、
技芸員の方が笑いも交えながら鑑賞のポイントを教えてくださるので、
文楽をみるのが初めてだった学生たちも、楽しみながら鑑賞することができたようです。
 
03始まる前の様子
04始まる前の様子

学生たちはメモを取りながら、熱心に鑑賞していました。

学生たちはメモを取りながら、熱心に鑑賞していました。


舞台向かって右にある「床」と呼ばれる場所で、太夫と三味線弾きは演じます。

舞台向かって右にある「床」と呼ばれる場所で、太夫と三味線弾きは演じます。

ちなみに文楽とは、太夫(たゆう)・三味線・人形遣いの3つの役割からなる、
大阪で発展した「人形浄瑠璃」のこと。
2003年にはユネスコ無形文化遺産にも指定されている、日本を代表する芸能です。
(文楽について詳しくはこちら
 
 

右から『二人三番叟』、『絵本太巧記』。

右から『二人三番叟』、『絵本太巧記』。


今年の演目は『二人三番叟(ににんさんばそう)』と『絵本太功記(えほんたいこうき)』の2本立て。
 
『二人三番叟』は、農作物の豊作をお祈りする所作(しょさ)が入った舞踊(ぶとう)の演目です。
太鼓も加わった華やかな演奏と、稲の種をまいたり、土を踏みならしたりする人形の軽やかな舞を楽しむことができます。
 
『絵本太功記』は、日本史でも有名な明智光秀の謀反をあつかった時代物の名作と呼ばれています。
太夫の節回し(ふしまわし)や声色の変化、三味線の情感、
人形の細やかな動きによって現れる表情など、文楽の魅力を存分に味わえる演目でした。
 
 
中国からの留学生。終演後楽しそうに話をしていました。

中国からの留学生。終演後楽しそうに話をしていました。

太夫の言葉と声、三味線の音色とリズム、人形遣いの動きと間で、舞踊や物語が展開していく様子は、人形という無機物が人によって動かされているとわかっていながらも、いつのまにか人形自身で動いているような、不思議な感覚を味わうことができました。伝統芸能など舞台で上演されるものを、今では映像で見ることもできますが、劇場で感じる音の響きや演じ手と観客の熱量は、その場でしか体験できないものです。

 
 

09記念撮影

伝統芸能は、「伝統」と呼ばれるようになる以前は、新しい芸能として人々に感動を与えていました。
それが長年続いている理由とは何なのか。
直に鑑賞したことで、学生たちは何か感じてくれたのではないかなと思っています。
 
この経験をどのように活かしていくのか、学生たちの今後が楽しみです。
 
 
 
 
 
7月8日(日)に開催する「1日体験入学オープンキャンパス」の内容は、「エッセイを書こう」です!
 
 
(授業紹介文)−−−−−−−−−−−−−−−
 
「エッセイ」って知ってますか? 思ったことや見聞きした物事を書いて、自由に「気持ち」や「心情」を表現する文章のこと。「事実」を書くのが基本だけれど、エッセイにはほんとうのことしか書いてないのでしょうか? このワークショップでは、ホント/ウソを切り口に、エッセイ創作の隠された秘訣を学びます。
 
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今回のように、伝統芸能などの舞台を観て思ったこと、感じたことはエッセイ創作にも繋がります。
みなさんが日々感じていること、考えていること。
ぜひ、この日に書いてみてくださいね。
 
 
お申し込みはこちらから↓
OC_0708
 
 
授業後には先生たちに書いた作品をみせに、教員相談コーナーにも来てくださいね。
 
 
どんな皆さんと作品に出会えるのか、学科一同、楽しみにしております〜!
 
 
 
(スタッフ・大賀)
 
 
 
 
 

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