2019年5月
2019年5月24日 ニュース
こんにちは、情報デザイン学科です。
このたび「ACジャパン広告学生賞」(主催:公益社団法人ACジャパン)の新聞広告部門にて、
情報デザイン学科の在学生が5名受賞しました!!
情報デザイン学科では2年生の授業、構想計画I「広告基礎」の中でこの賞にチャレンジをしています。
以下、受賞した学生と作品をご紹介いたします!
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■審査員特別賞
川崎 瑠可(かわさき るか) (出身高校 北海道帯広三条高等学校)
タイトル「海洋ゴミと私たち」
【受賞コメント】
受賞は初めてのことなので、素直に嬉しいという気持ちでいっぱいです。
広告は「海洋ゴミ」をテーマに制作しました。
「海洋ゴミ」の構想を思いついたのは、最近目にしたニュースからです。世界の食塩の9割に、マイクロプラスチックが含まれているという研究の結果が報告された、というものでした。
調べていくうちに、一旦海に流れ出たペットボトルが完全に自然分解されるには450年以上の年月がかかるとも言われているのが分かり、その450年を自分の身に置き換えて考えてみるとどうだろう、と考えていきました。
そこから、「家系図」とつなげてグラフィックから年月を読み取れるようにしました。高祖父の祖父から「私」につながっている一部分を切り取った家系図は、プラスチックが分解される450年の年月を表しています。紙面全体はシンプルな構図になっているので、バランスを意識しています。
この広告を通じて、身の回りに溢れかえっているプラスチックを一度意識して見て欲しいなと思います。
■審査員特別賞
前濱 蘭々子(まえはま ららこ) (出身高校 大阪府立池田高等学校)
タイトル「にせものの海」
【受賞コメント】
私は公共問題のなかで海洋ゴミを題材に選びました。
それは、タバコやスマホ依存などの問題のように身近ではなく、普段の生活の中では意識することのできない問題だと思ったからです。
海洋ゴミ問題はニュースに取り上げられる画面越しのこと、どこか遠い国ことではなく、私たち全員が当事者であるということ。私たちの出したゴミで魚よりゴミが多くなってしまった海があること。
それらが直感的に伝わるビジュアルとして、ゴミのシルエットで海の生物を表現しました。
その矛盾や違和感を通して、この広告が環境問題に対する意識が変わっていくきっかけになればいいなと思います。
■優秀賞
鬼川 いおり(おにかわ いおり) (出身高校 大阪府立枚方高等学校)
タイトル「知ることがまず一歩」
【受賞コメント】
■優秀賞
田中 千尋(たなか ちひろ) (出身高校 大阪府立茨木西高等学校)
タイトル「愛の柄」
【受賞コメント】
■優秀賞
藤原 ゆい(ふじわら ゆい) (出身高校 ⾼知県⽴⾼知⼩津⾼等学校)
タイトル「めくったら終わりですか?」
【受賞者コメント】
今回AC ジャパン広告学⽣賞の優秀賞をいただき、賞をいただくのが初めてだったのでとても嬉しかったです。
⾃分の作品が⼈に認められたことが何より嬉しく、賞に選んでいただき光栄に思いました。
この作品は、昨今新聞記事で多く書かれているいじめ問題について、⽬にする機会は多くあるのに
流し読みをして新聞をめくると忘れてしまう。いじめの問題があることはわかっているけれど
⾃分のこととして考えていない⼈たちは多くいます。
そんな⼈たちに、問題を⾝近なことに感じてもらい、周りに⽬を向けてほしいという思いから制作しました。
制作期間はおよそ⼀ヶ⽉で、新聞という媒体を⽣かしたデザインにし、
新聞を読む延⻑で気づきになるような広告を⽬指しました。
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ACジャパン広告学生賞のサイトはこちら↓↓
https://www.ad-c.or.jp/campaign/cm/recruit.html
受賞した5名のみなさま、本当におめでとうございます!
社会の問題を提議し、デザインするというのは難しい課題だったかと思いますが、
良い経験になったのではないでしょうか。
みなさんの今後の活躍も楽しみにしています!
スタッフ:ウコン
2019年5月22日 ニュース
本学科客員教授 増田セバスチャン先生がNewsweek日本版の特集、
「世界が尊敬する日本人100」に選出されました!
少し前に話題になっていた特集なので見た人も多いかもしれませんね。
増田先生は羽生結弦(フィギュアスケート選手)、是枝裕和(映画監督)、藤田嗣治(画家・彫刻家)
といった錚々たるメンバーの中選出されています。
今後もますます増田先生のご活動から目が離せませんね!
週刊ニューズウィーク日本版
「特集:世界が尊敬する日本人100」
〈2019年4月30日・5月7日合併号〉
スタッフ/クスモト
2019年5月14日 授業風景
新しい学年になり、課題が本格的になってきました。ヒイヒイいってます。
記事を担当しますのは、情報デザイン学科ビジュアルコミュニケーションデザインコース2年生の菅沼 穂乃花です。
よろしくお願いします!
今回取り上げるのは、ビジュアルコミュニケーションデザインコースに入ったら初めに受ける
【文字のレタリング(ロゴタイプ)授業】について紹介します。
この授業はまず、ロゴタイプの基本的な部分の名前を学びます。
その後にグループで1つの英単語とロゴタイプを決め、ホワイトボードにレタリングしながら画面をデザインします。
情報デザイン学科のクラスを仕切る壁はホワイトボードになっており、文字が書けるのです!
グループ全員でそれぞれ考えた英単語を配置してホワイトボードの画面をデザインします。
大事なことは、気持ちのよい【余白】と【バランス】です!
文字と文字の間の空間も意識しながら配置(=バランス)をするので、
文字だけではなく白い部分の空間(=余白)を見るという、
また違った視点で考えたので新鮮で楽しかったです。
全員が一斉に描き始めるので、私も集中していて気づかないうちに斜めにロゴが下がっていた、
サイズが小さかった、上に描きすぎていたなど、ガタガタに崩れていきました。
描いては直してを繰り返して、ロゴタイプの再現はとても難しかったです。
ここで大切なのが、全体のバランスを見る指示係の存在です。
ひとりが遠くから画面全体のロゴタイプのバランスをチェックして指示を出します。
コミュニケーションを取らないと自分ではサイズ感などがわからないので、
沢山聞いたりチェックをしてもらいました。
大学に入ったばかりで、共同作業の授業だったのでドキドキしていたのですが、
この授業で多くのクラスメイトと話をすることが出来てとても嬉しかったです。
自分たちのグループロゴタイプのバランスも大事ですが、
全体の文字のバランスやどこから描き始めたら腕がぶつからないかなども考えて描かないといけません。
時間内に描くので、スムーズに素早く綺麗に仕上げたいですよね!周りに気を配りながら描きました。
クラス全員で一つのボードに文字を配置しないといけないので、ホワイトボードが一つのキャンバスで絵になるのです。
完成した時はとても感動しました。
私たちがレタリングをした大きなロゴタイプを見たら予想以上に大きく感じて驚きました。
ロゴとデザインしたホワイトボードが手書きではなくプリントしたかのように見えて、私たちすごい!!と思いましたし、綺麗に揃った書体を見て、全体を見るという事は大切だということがよくわかりました。
ロゴタイプは似たようなロゴでも、よく見ると線の太さが微妙に違っていたり、
大きさなども見比べると違うところがしっかりあるので、
ちゃんとそれぞれの個性があり区別ができるのだと思いました。
ロゴタイプを考える人はすごいです……
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
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【Tsutae取材班】
菅沼 穂乃花(ビジュアルコミュニケーションデザインコース2年、小松市立高等学校 出身)
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