- 2020年6月10日
- 日常風景
高原の日常2 ~本日の日の出時間は!~
こんにちは。映画学科研究室です。
映画学科の拠点となる”高原(たかはら)校舎”のシンボル的建物といえば、この青い建物。
秘密基地感漂う雰囲気がちょっぴり自慢です。
我々教職員はこの色を、”高原ブルー”と呼んでいます。
今日は、初夏の日差しのもと高原ブルーに白字の「B」が映える、Bstudio(通称:Bスタ)を覗いてみましょう!
「今日の日の出は4時43分、日の入りは19時08分…
つまり、夏至に向かって先週より日照時間が長くなっているわけです」
と、何やら天気予報のような言葉が聞こえてきます。これは一体・・・?
映画学科鈴木3人衆のうちの一人、撮影・照明領域担当の鈴木一博先生です!
名前の読み方は「かずひろ」ですが、「いっぱく」先生と呼ばれています。
一博先生は職人気質。レンズを覗く眼差しと背中は、撮影照明を志す学生達、そしてラボスタッフにとっても憧れです。
映画の領域のひとつである、撮影部と照明部にとって、「光」はとても重要です。
実際の撮影時間と、劇中で表現したい時間帯が異なることも多々あり、照明を使ってその季節・その時間帯の自然光を作り出すこともします。
そのために、日の出・日の入りの時刻、日照時間を常に把握。そして、その時その場所の光の方角、角度、明るさを記憶されて、撮影に生かしておられるのです。
まるで一博先生ご自身がカメラのようで、記憶というハードディスクの中に、たくさんの光や色彩のパターンが蓄積されているのかしら…と想像が膨らみます。
たくさんの機材に囲まれています。
先生のお話に合わせて、受講生にベストショットを届けるべく、スイッチャーと撮影用のカメラやPC、はたまた先生のipadも繋いで、自在に画面を切り替え、Zoomオンライン授業を展開しています。
今日の教材カメラは、フィルムカメラ「MITCHELL」。結構重いです。先生が新人の頃、そんなに(体形が)細くて担げるのか?と現場の先輩に問われたことがあるとか。
カメラを触り始めると、一瞬で一博先生の目の色が変わります。
カメラの構造を知り、どうやってフィルムに映していくのか。難しいけれどとても勉強になるため、授業風景を撮影しているラボの職員までもが、食い入るように見つめています。
そして、カメラ内部をカメラアップで撮影しているので、学生達は細部を見ることができています。これはオンラインならではの利点かもしれません。
映画は1枚1枚の写真の連続体。
24f/s(1秒間に24フレーム)の速さで映しているのだそうです。
映像を見せるのは、プログレッシブとインターレスの2つの方式があり……。もはや、物理の世界です。
今後は授業が進むにつれて、撮影方法などの具体を学んでいきます。
授業の合間に、カメラマンならではのロケハン(*)時の視点、カメラ位置の決め方などなど、普段一博先生がどのように世界を覗いているのかも、垣間見ることができるかもしれません。
受講生のみなさんは、もしかしたらオンラインでしか体感・発見できないこともあるかもしれませんので、今後もお見逃しなく!
*ロケハン:ロケーションハンティング。撮影開始日(=クランクイン)までに、ロケ先の調査(ロケ場所探し、下見、確保、カメラアングル等の確認)に行くこと。
さて、次の領域もお楽しみに。