- 2020年12月25日
- イベント
「はじめての、1day!!芸大体験」が行われました!
12月12日(土)・13日(日)、「はじめての、1day!!芸大体験」が行われました。
キャラクターデザイン学科では高校1、2年生を対象に「イラスト」「ストーリー」の模擬授業を行いました。
教室では教職員はフェイスシールドを着用し加湿器を活用するなどして
感染防止対策を行いつつ、高校生の皆さんをお迎え致しました。
それでは、「イラスト」「ストーリー」それぞれの授業を振り返っていきましょう!
まずはイラストレーション領域担当の藤本先生による
「キャラクターイラスト・キャラクターを解剖してみよう!」では…
イラスト制作を通して、図形から与えられるイメージについて考える授業が行われました。
私たちが普段アニメやゲームなどで目にするキャラクターは、キャラクターの特性を身体的特徴として表していることが多く見受けられます。
三角の要素を多く持つキャラクターはスピード系であったり、逆三角形であると不安定な、トリッキーな技を出してくるキャラクターであったりします。
とあるキャラクターを例にあげて、そこからどんな印象を受けるか、
机に広げた模造紙にどんどん書き込みをしていき、班ごとにディスカッションを行いました。
これらを踏まえて「やわらかい」イメージのキャラクターと「かたい」イメージのキャラクターを制作する人で
分かれて個人制作をしていきます。
時間も限られているため、集中して取り組んでいます。
そうして出来上がったキャラクターを班のみんなにそれぞれ発表しました。
自分の描いたキャラクターを発表する機会は普段の高校生活ではなかなか無い機会ですので、
最初は緊張した面持ちでしたが、聴く側が良い反応をしてくれると自然と緊張も解けていきますね。
藤本先生のレクチャーを受けて、いつもより特徴付けたキャラクター作りができたのではないかと思います。
それぞれ今日学んだことを持ち帰って、今後の制作に生かしていってもらえるといいなと思います。
続きましてもうひとつの授業。
ゲーム領域担当の村上先生による「キャラクターストーリー・キャラクターと世界観」。
授業内容として絵を描くことはしませんでしたが、その代わり「ある物」を使って制作を行いました。それはなんと…
ハリガネです。
今回は3本のハリガネを人の形に組んで「ハリガネマン」を作り、
一体一体にポーズを取らせ、グループごとにストーリーを構成しました。
まずはグループでの制作。一人ずつ順番に自作のハリガネマンを配置していきます。
この時のポイントは、なぜそういったポーズを取っているのか、仲間に一切教えないこと。
次の人は、先に配置されたハリガネマン(を置いた人)の意図を読み取らなければいけません。
目の前にいる相手が何を伝えようとしているのか思考を巡らせつつ、リアクションしていきます。
↑なかなか個性的なポーズ。時間の流れや躍動感が伝わってきます。
こうしてひとつの物語が完成しました。
そして各々が頭の中に描いていたストーリーを伝えあい、答え合わせも行いました。
果たして各々の思惑は伝わっていたのでしょうか?
最後はグループで話し合い、新しくストーリーを作成し、全グループの作品を鑑賞します。
どのグループがどんなストーリーを作ったのか、みんなで推理していきました。
↑写真では見えづらいですが、机の上でハリガネマン達がお芝居をしています。
他のグループからの意見に「おお~」「なるほど…」と感嘆の声が上がることもしばしば。
自分たちの考えていたシナリオと異なる解釈を聞くこともまた、視野が広がるきっかけになりそうです。
今回はハリガネという普段何気なく見過ごしているものに注目し、
他者から様々な意見を取り入れることで新たな価値に気付きました。
ハリガネマンの制作と、人との対話を経て、観察力に磨きがかかった人も多いのではないでしょうか。
この授業を通して、皆さんの「ものづくり」がより豊かなものになればいいなと思います。
————
以上、はじめての芸大体験レポートでした。
ご参加いただきました高校生の皆さま、保護者の皆さま、本当にありがとうございました!
来年もキャラクターデザイン学科は様々なイベントを行っていきますので、楽しみにしていてくださいね。
それでは皆さま、よいお年を!