染織テキスタイルコース

3年生 3つの課題

3年生の染織テキスタイル表現1Cは織りを中心とした授業で、

3つの課題を設けました。

 

まず、1つ目の課題はコロナカ禍が過ぎ去った後の世界をイメージして2人1組でテーマを決め、スツール、ネクタイに使用可能な生地作りを行いました。

 

フォトショップを使いジャガード織で織り上げられるデータを作り、外注しそれぞれのテーマに即した生地が織り上がりました。

 

同じ生地で作ったスツールとネクタイでは趣も変わり、

思ってもみない効果が現れた作品もありました。

 

完成したネクタイは西陣織のネクタイ製作を行なっている企業へ提案する予定です。

 

次に、2つ目の課題では、1年次では学んだ織物の基礎を発展、

展開させるために手作業で織物の組織図を描いていましたが、

3年次では、経糸と緯糸の組み合わせとそれぞれの色の重なりを瞬時にイメージできるソフトを使って各自テーマを決め生地をデザインしてもらいました。

今回は実際には製織作業は行いませんでしたが、データ上の完成作品には今まで以上に複雑な柄の構成に取り組んだものもありました。

 

最後に、3つ目の課題は床に敷くマットを製作している企業から製品を作り上げる時に出てくる端材を提供してもらい、

その端材を使って再構成したマットを企業に提案することから始めました。

 

6チームに分かれそれぞれが選んだ素材によって完成した作品は

企業にとっても魅力あるものになったようです。

 

合評時に企業の方にも同席してもらい、

学生も緊張感を持ちつつプレゼンしたこともまた良い経験になったと思います。

<3031323334>