- 2021年7月9日
- 日常風景
能楽のお稽古本格的に開始!
こんにちは!日本の伝統文化こそが日本人の表現者の基礎となるというコンセプトのもと、日本文化を幅広く学んでいく基礎美術コースです。
1年生と3年生の基礎美術コースの前期の最終課題は「能楽」です。
能楽とは室町時代に成立した日本の伝統芸能で、江戸時代には式楽(公式な芸能)として発展しました。最近ではクドカン脚本のドラマでの話題を集めましたね。
前回の能楽の授業レポートではお稽古の前の基礎的な知識を学ぶ内容をお伝えしましたが、その後いよいよ本格的な能楽のお稽古が始まっています。
能楽についての知識を学ぶ授業は通常の教室で行いましたが、お稽古の方は大学の頂上近くにある「千秋堂」という和室の建物で行います。
大学内の施設とは思えない千秋堂。大学敷地の頂上付近にあるので息を切らしながら上がる学生も。。。
これが「謡本(うたいぼん)」と呼ばれる能の台本兼楽譜です。見慣れないと、日本人でもなかなか難しいですね。
この授業の中で学ぶのは「仕舞(しまい)」と呼ばれる能楽のダンスパートと「謡(うたい)」と呼ばれるコーラスパートの両方です。
曲目は1年生が「鶴亀」、3年生が「吉野天人」というどちらもおめでたい曲です。
謡(うたい)のお稽古風景。この時代なので声を出すときはマスク+フェイスシールド着用で行います。
仕舞(しまい)のお稽古風景。3年生が「吉野天人」をお稽古しているところです。
3年生は1年生のときに能楽の授業をすでに受けているので、なんとなく体も動くし、声も出ますが、初めての1年生たちはなかなか大変です。
普段の体の動かし方や声の発生とは少し違う能楽特有のやり方に自分を合わせないといけません。
ただ今年の1年生はとても真面目、授業の合間の休み時間にはそこかしこで自主練習が始まります。
能楽は長らく日本人の間で親しまれてきました。ぜひしっかりと伝統を受け継いで欲しいと思います。
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