- 2021年7月6日
- 日常風景
能楽の授業始まりました! 1、3年生
基礎美術コースでは前期の最終課題が始まりました。
1年生と3年生は共に「能楽」の授業です。
能楽とは室町時代に始まった日本の古典芸能で、江戸時代には幕府の公式な芸能(式楽)として発展しました。また近代に入ってからも京都などを中心に庶民の間でもお稽古ごととしても続いてきた歴史があります。
とても歴史ある芸能なのですが、現在の私たちにすごくなじみ深いか、と言われると縁遠い人の方が多いかもしれません。
基礎美術コースの入学者も能楽を実際の舞台で見たことがある学生は少数派。ほとんどの人が初めて直に能楽という芸能に触れることになります。
というわけで、1年生はまずは初日は座学で能楽を学びます。
今年は前田和子先生、立花香寿子先生、河村浩太郎先生の3名体制でこの授業は行われますが、まずは前田先生と立花先生が能楽とは何かという概要を教えてくださいました。
実際の能面なども持参してくださって披露してくださったのですが、やはり能楽の面(おもて)で印象深いのは「般若」です。この面は「般若坊」という名前の方が最初に作ったという由来があり、それで面の名前も「般若」になったそう。
また、「般若」には性別があります。男性、女性、皆さんはどちらだと思いますか?
実は「般若」を付けて演じる役は必ず女性とのこと。室町時代には人間にツノが生えるのは女性だけだと考えられていたんだそうです。(現代的な価値観だと不思議な感じもしますね。)
面だけではなくて能楽の歴史、舞台の成り立ち、お囃子(楽器)の演奏者の編成など、知っているようで知らない能楽の知識をたくさん教えてくださいました。
1年生にとっては初めて聞くことばかりで学生は真剣に話を聞いていました。
3年生にとっては2年ぶりの能楽の授業。知識としては忘れていたことも多かったみたいですが、逆に体が覚えていることを学生本人たちが少し驚いていました。
そして知識を吸収した後はいよいよ体と声を使ってのお稽古が始まります。
お稽古の様子はまたこのブログでご紹介していこうと思いますのでお楽しみに!!
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