- 2021年12月5日
- ニュース
石黒健一 個展「FOOLS GOLD/愚者の金」
こんにちは、大学院準備室です。
京都と滋賀の県境に位置する「山中suplex」共同創設者のひとり、石黒健一さん(2019年度修了)の個展のお知らせです。
この展覧会は、3331 Arts Chiyodaのアーティストインレジデンス事業であるAIR 3331とのコラボレーション特別企画となります。
秋葉原と神田や御徒町といった3331 Arts Chiyoda周辺の街をリサーチし、「鉱山」に見立てたフィールド内の地域性や場の文化を資源とし、そこで巡り会った人々から得た情報をもとに制作を行いました。ぜひご覧ください。
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3331 GALLERY #043
3331 ART FAIR recommended artists × AIR 3331
石黒健一 個展「FOOLS GOLD/愚者の金」
会期:2021年11月26日(金)〜2022年2月13日(日)
時間:11:00~19:00 最終日は18:00まで
会期中無休 ※但し、年末年始を除く
会場:1F 3331 Gallery
入場無料
フールズゴールド(Fools Gold)という言葉を聞いたことがあるだろうか。直訳すると「愚者の金」となるが、この語の起源は航海時代に多くの探検家がたどり着いた先で金と思って採取したのが、実は黄鉄鉱という異なる鉱物だったという逸話だとされている。現代では、その意味が転じて「見掛け倒し」などの意として使われている。
ところが近年になって黄鉄鉱は特殊な電気活性を示すことがわかり、半導体素材としての活用が研究されている。時代変われば価値も変わると言ったところだろうか。これは現代美術が持つ最も面白くて、くだらない側面の一つともつながる。誰かにとってゴミのようなものでも、私にとってはかけがえのないものだったりすることは本当によくあるし、価値も資源も常に流動しており、都市での生活でそれを目の当たりにすることになった。日本の、東京の政治経済の中心地である千代田区を拠点に、私は一ヶ月ほどの滞在で様々な事象の”採掘”を行った。展覧会という実験場でそれぞれの要素が結合しあい錬金術のように働き、何かが黄金の輝きを放つことになるかもしれない。
誰かにとってのフールズゴールドが、あなたにとっての金になることを願って。
石黒健一
(3331HPより抜粋)
■石黒健一
1986年神奈川県生まれ。2011年広島市立大学大学院修了。2020年旧京都造形芸術大学大学院グローバルゼミ修了。2014年に京都と滋賀の県境に位置する「山中suplex」を共同で立ち上げ、現在も同スタジオを拠点に活動。近年の展覧会に「余の光/Light of My World」旧銀鈴ビル(京都 / 2021)、「Soft Territory かかわりのあわい」滋賀県立美術館(滋賀 / 2021)などがある。
2020年「類比の鏡」山中suplex / 滋賀
2020年「本のキリヌキ」瑞雲庵 / 京都
2020年「Sustainable Sculpture」駒込倉庫 / 東京
2021年 「血の塩」LEESAYA / 東京
2021年 「対馬アートファンタジア」旧対馬市立久田小学校内院分校他 / 長崎
石黒健一HP:https://www.kenichi-ishiguro.com/TOP