- 2013年9月18日
- 日常風景
学生ブログより:「20年目の夏 ~古賀先生ゼミ~」
台風が過ぎ去って、少し涼しくなりましたね。
嵐山は被害が大きかったようで心配ですが、何とか行楽シーズンには
元通りの綺麗な風景が見られるといいなあと思います。
こんにちは!副手の齊藤です。
今回も学科公式サイトから、学生ブログでのゼミ紹介シリーズをお送りします。
URL: http://cdkouhou.blog.fc2.com/
——————————————————–——————————————————–
9月。
高校生までは新学期が始まり憂鬱な毎日をおくるこの時期。
しかし!芸大生はまだ夏休みが続いている。
ある日から古賀ゼミの作品制作にも熱が入っております。
それは、僕がこの夏休みにちょっとしたチャレンジがきっかけです。
僕は人と話したり、何かするのがあんまり得意じゃない人間です。
そこにコンプレックスを持っていました。
だがしかし、大学に来て気づきました。
コミュニケーションは場数が大事ではないかと。
そう思い、この夏にヒッチハイクをしました!路上で親指あげて車を止めるアレです。
ぶっとんでる気もしますが、勢いも大事です。
京都から東京を目指して行いました。距離にして約500km以上。長い道のりです。
7:00
京都南インター前到着。ヒッチハイク開始する。
すぐ車に乗れるだろう。意気揚々とボードを掲げる
11:00
一向に車が止まらない。
35℃の炎天下の中、路上で「東京方面」と書いたボードを掲げ続けていた。
教習車に対してもヒッチハイクをしてしまう始末。
これはダメだと思い一旦マックで休息。
作戦を立て直す。
そこで欠点に気がついた。
もし心優しいドライバーがいても「東京方面」と見たところで乗せようと思うのか・・・?
京都から東京まで行くドライバーなんて中々いない。
そう考えると高速前で「東京方面」と掲げるのはあまりにも無謀ではないかと。
12:00
京都から最寄りのサービスエリアである「大津」とだけ書いたボードを掲げた。
12:15
15分後、見事大型トラックに乗せてもらえることに!!
あの3時間はなんだったのか。
その日、人生初の大型トラックに乗った。
その方には「京都」から「多賀」まで乗せてもらう。
30代の男性の方で、終始女性についての話を聞きました。
13:30
そして多賀サービスエリアからヒッチハイク。
この時点で家から持ってきた2リットルの水分は全部飲み切っていた。
京都で学習したことを活かし「名古屋方面」と書いて、掲げる。
14:00
ヒッチハイクする後ろから声がかかり、
「途中名古屋通りますが乗っていきますか?」(うろ覚え)
その言葉に僕は涙が出そうでした。
そして車を見てびっくり。
低い車体、薄いボディ、滑らかな曲線
「ス、スポーツカーじゃん!!」(車種に詳しくない)
そして、人生初のスポーツカーに乗った。
中央自動車道を通る。
話を聞くと兵庫の実家から長野の塩尻に帰る途中だったとか。
ありがたく諏訪湖までのせていただくことに。
彼は今年から歯科医になり、この間まで大学生で研修医として働いていた。
自分とは全く違った大学の話を聞いて、自分の視野の狭さを感じる。
そして恋愛関係の話もしました。これは万国共通なのか・・・。
16:30
あっという間に諏訪湖へ
記念に一枚。(右が乗せてくれた方で、左の旅行者っぽいのが僕です。)
良い方に恵まれました。
この国も捨てたもんじゃないなと思いました。
そして、ハイウェイ温泉へ。
汗まみれだった体をここで洗い流しました。
17:00
気持ちもリフレッシュし再度ヒッチハイク!
17:30
・・・。
ここに来て失速。最寄りのサービスエリアを書いたボードもここでは通用しないのか。
日が沈み、焦り始める。
18:00
旅行客や若い女性たちに指を刺される。
止まってエンジンをかけようとする車にノックして聞いたが、ダメだった。
だんだんとイライラが募る・・・
その時一台の車が止まる。
主婦「君、一人?」
僕 「ひ・・・一人ぼっちです!」
主婦「・・・じゃあ、乗せてあげましょう。」
ぼっちは余計であったが、本日3台目の車に乗せてもらえることになった。
乗せてもらった車はエコカーだった。
燃費も良く、エンジンが静かで話しやすいと主婦の方は笑顔で言った。
その方は、僕と同い年の息子がいて下宿先の荷物を片付けに行くという。
「下宿先はどこですか?」と聞いたところ「吉祥寺」とのこと・・・
吉祥寺・・・つまり、東京!!
その主婦の方は長年、家庭教師をしているという。
教える苦労、勉強についてを教えていただき、文字通り勉強になりました。
本当に素敵なお方で、是非もう一度会いたいなと思っています。
21:00
話をしていたらあっという間に東京へ。
長い一日でしたが、夜行バスでは味わえない、かけがえのない経験が出来たと思います。
そして東京でキャラデの友達に出会う。この日の話を延々と聞いてもらいました。
申し訳ない。
そんなわけで17時間を掛けて東京にいくことができました!
交通費は0円!皆さんもぜひ試してみてください!!
肝心のコミュニケーション力が上がったとは思いませんが、
人と接することによって自分にはない感性が身につくことが分かりました。
僕は作品を通じてそれが出来たら楽しいだろうなと思っています。
そのため現在も一生懸命アニメを制作しています。
長々とすみませんでした。夏休みは最後まで楽しむ!
以上、松原でした。