- 2022年2月7日
- ニュース
【卒展】受賞作品紹介 ー 学長賞 ー
こんにちは!
空間演出デザイン学科です!
卒展3日目、今日もとっても冷える一日ですが、ご来場お待ちしております🚩
さて、今朝の記事に続き、
さっそく【 学長賞 】作品を紹介です!!!
■ 学長賞 ■
国産材を育てる
空間デザインコース
| 淺野 快斗 (あさの かいと) | 香川県立多度津高等学校卒業
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日本では戦後の造林政策により植えられた木々が収穫時期を迎え、国内各地に存在している。
国産材が抱える危機的状況を理解した上で消費を生み、新たな木々を育てなければならない。
これは国産材の魅力を多くの人に周知し、未来の循環を生むための活動である。
——————————————(作品キャプションより)
DIYという言葉にも一般的となった今、木材を購入し自宅でなにか作ったことがある人も少なくないかと思います。
そんな時、”木材”はどんな印象で記憶していますか?
曲がりや節などの穴のない、綺麗なかたちではないでしょうか。
そういった木材を厳密に呼ぶと、製材品と呼びます。
製材品を調べると、”森林から切り出した丸太を鋸で挽いた角材や板材”と出てきますが、その製品としての価値は、節がないことや木目が美しいなど、見た目が重要視されているそうです。
そしてホームセンターに並ぶ木材は、ほとんどが海外から輸入されているものらしく、国産材の消費が少ない現状があるそう。
▼展示会場には制作に使用されている国産材(杉)が
“戦後植えられた木が育ち収穫時期を迎えているが、輸入材の使用により国産材を使用することが少なくなっている”
“その結果荒れている森林が多くあり、その現状を知らない人が多くいる現状について考える”
今回の彼の研究ステートメントはここにあります。
▼国産杉の丸太から切り出すように制作されたスツール。
通常はやらない切り出し方をしているそうで、どうしても割れてしまって制作には苦労したそう。
▼自然に発生した割れ目
割れ目にも個性を感じられ、いい雰囲気を出していますよね
▼他にも制作された家具やプロダクトが並びます
▼スツール後ろの写真は、実際の林の中の写真。
手入れがされず、暗い印象を受けた実体験を展示にも反映させています。ぜひよく見てみてください。
▼「自分で素材から作る仕組み」
“流通の都合や加工の都合で決められた規格サイズのものばかり。
これでは同じようなものしか作ることはできない上に、それぞれ特性や個性も、匂いも質感もひとつひとつに違いがあることも、ましては日本の木の本来の姿を知ることもありません。
この制作では、木を加工する以前に、素材を調達するところから始めました。”
▼そんな制作風景などもおさめたBOOKも展示。
展示会場にあるQRコードより購入もできますよ!
昨年、学長賞と学長特別賞のW受賞となった溝部さん。
その溝部さんが活動してた山里で淺野くんも活動を始めていました。
先輩からのいいバトンを感じますね。
最後に、
淺野くんより、受賞コメントをいただきました!
////////// 受賞コメント //////////
この度は、名誉ある学長賞をいただき大変嬉しく思います。
「国産材を育てる」と言うテーマの元、日本の杉の魅力を周知していただけるよう作品に落とし込みました。
多くの方々に、日本の杉の魅力を見て感じて頂ければなと思います。
周りの方々に支えていただきながらできた作品です。
感謝の気持ちを忘れずにこれからも頑張りたいと思います。
_ 淺野快斗
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学長賞 受賞、おめでとうございます!
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