- 2022年2月17日
- ニュース
【卒展】受賞作品紹介 ー 同窓会特別賞 / 学科特別賞 ー
こんにちは!
空間演出デザイン学科です!
今年度の卒業展、昨年度の来場者を上回り、 7031名 の方が空間演出デザイン学科の展示へ足を運んでいただきました!
中には懐かしい卒業生の姿もあり、、、🌷
コロナがまだまだ終わりが見えず、大変な日常が続きますが、皆さんが来てくださったことは何よりの学生たちへのエールに感じます!
作品を購入してくださった方も多くいて、本当に嬉しいことです!
ありがとうございます。
搬出も事故なく無事に終了しましたよ!
▼搬出の風景
▼こちらはデッサン室復旧
さてさて、まだまだ作品紹介が残っておりまして、今回は
【 同窓会特別賞 】
と
学科特別賞の【 SDコース賞 】【 FDコース賞 】を紹介★
最後には高校生の皆さんに向けたお知らせもありますので、最後までご覧ください🌷🌷
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■ 同窓会特別賞 ■
箔屑の居場所
空間デザインコース
| 田中 優衣 (たなか ゆい) | 親和女子高等学校卒業
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箔屑とは、箔の制作過程で切り取られ、廃棄されてしまう部分。
こんなに綺麗で職人さんの手間がかかっているものの行き場所がないなんてとても悲しい。
箔屑がたくさんの居場所を見つけられる方法を模索し、ポジティブな方向へ導くプロジェクトを提案する。
————————————————————–(作品キャプションより)
大学のT5などのプロジェクトに参加し、意欲的に活動していた田中さん。
そこで”堀金箔粉”さんと出会い、このプロジェクトが始動していきました。
金箔を普段目にすることは少ないけれど、その存在は偉大で、日本の伝統産業では欠かせないものになっています。
金箔は金を薄く伸ばしたものですが、薄く伸ばされた後は四角く整形されます。
整形=規定のサイズを切り出す際に、”箔屑(はくくず)“が発生し、それは破棄されているんだとか。
そんな”箔屑”も立派な金箔。
質の高い日本の金箔を、無駄なく使い切りたい。そんな想いから生まれた今回のプロジェクトです。
▼金箔はこんな感じで重ねられ、揃えるために端は切り落とされます
そこで生まれのが ” Hakukuzu KIt ”
金箔はがついていると特別感がぐんと増す。
それがクズだとしても、合わせ方で宝物に変化させられる。
“箔屑”をいろんなものにくっつけて、宝物に変貌させるキットを考案しました。
▼キットのパッケージ
金箔はいづれは取れてくるそうですが、指についた金箔のキラメキに気づいた時、なんだか特別な瞬間に感じそうですよね。
彼女は伝統産業系のお仕事に進みます。
伝統を重んじながらも新しい視点で魅力を発信していく田中さん。
これからの活躍、ますます楽しみですね。
■ SDコース賞 ■
鳩に学ぶ動物と人間の関係性
空間デザインコース
| 稲継 ひかる (いなつぐ ひかる) | 兵庫県立社高等学校卒業
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人間以外の生物もたくさん生活しているのにもかかわらず、なぜこんなにも人間中心で世界が回っているのだろうか。
人間のためだけのものではなく、他の動物のためでもあるということを鳩を通して学び、私たちの生活を見直し、問いを表現する制作をする。
————————————————————–(作品キャプションより)
人間とそのほかの動物たち。
動物は本来、食物連鎖の中で生きています。
人間は幸いにも死を迎えると、埋葬され弔われますが、人間以外の動物にも死者を弔うという行為を持つ生き物は多くいます。
人間中心の世界が当たり前となった現在。
共に街に生きる鳩を通して、人間と動物たちの共存について改めて考えるための作品。
彼女のユーモアある制作活動内容は見応えのあるものでした。
▼鳩が地をつつくと音のなる地面。連続されることによって演奏しているかのよう。
▼鳩にとっての地面。人間にとっては地面だけど、鳩にとってはお皿でもある。
▼鳩の求愛行動から着想を得たマフラー
▼鳩を食すことまで
“食す”ことで、私たち人間が動物に返せることはなにかと考える
▼ピジョンタワーも制作
■ FDコース賞 ■
TSUZUKU
ファッションデザインコース
| 風戸 穂乃花 (かざと ほのか) | 滋賀県立八幡高等学校卒業
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壊れてもよくなるように直したり、使わなくなったものを誰かに譲ったり、「長く使うための方法を物と考えること」。
それが、本来の人と物の在り方だと考える。
書いて、削って、短くなっていく鉛筆がジュエリーに変わっていく。
移り変わる物の姿を提案する。
————————————————————–(作品キャプションより)
1本の鉛筆を書き続け、使い続けたその先に、生まれる新しいジュエリーとしての生き方。
なんともロマンのある作品です。
どんどん新しいものが消費されていく今、なにか1つのものを使い果たすということ、最近した覚えはありますか?
鉛筆というアイテムを通して、モノの生涯、モノとの関係性を問い直すにいいジュエリー作品です。
▼”鉛筆”本体から作成。中にはジュエリーが隠されています。
鉛筆を丁寧に使い続け、ジュエリーまであと少しとなった時、新しいものを買った時と同じようなワクワク感が再びやってくる、そんな作品ですね。
以上が受賞作品でした!
既存のものを再度見つめ直し、新たな視点で生まれ変わらせる、そんな作品やプロジェクトが揃いました。
空間演出デザイン学科での4年間の学びがきちんといかされているように感じます。
もちろん受賞することが全てではありません。
学生自身で周りにある問題や解決すべき事柄を自分なりにリサーチし、研究や試作を通して、デザインで解決していく。
そのプロセスにある様々な気づきは、授業としての学びだけでなく、これから社会で生きていくためにも必要なことだったりします。
必死に取り組んできたこの4年間での学びや経験を糧にして、自分や他者を大切に、豊かな人生を歩んでいってもらいたいですね!
受賞作品としての紹介は以上ですが、学科での学び紹介もかねて、卒制作品は紹介していきますのでお楽しみに!
そしてそして、
3月5日(土)には学科主催イベントを用意しています!
オンラインと対面の2種類で実施しますので、ぜひスケジュール合わせてご参加ください!
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空間クラブ / ファッションクラブ
3月5日(土)
10:00〜12:00 (オンライン)
13:30〜15:30 (対面) 瓜生山キャンパスで開催!
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とってもオススメなイベントです
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