文化財保存修復・歴史遺産コース

今年度初めてのオープンキャンパス ご来場ありがとうございました!

京都芸術大学では4/23(土)、4/24(日)に今年度初めてのオープンキャンパスを開催しました。ご来場くださったみなさま、ありがとうございました!

 

歴史遺産学科では、『金継ぎ?に挑戦してみよう!』のワークショップが初登場しました!

 

【① 修理が生み出す新たな価値 – 金継ぎ?に挑戦してみよう! – 】

<本物の金継ぎが施された茶碗>

 

「金継ぎ(きんつぎ)」とは、割れたり欠けたりした陶器を漆で修復し、継いだ部分を金などで装飾する日本の伝統的な技法です。ここ数年ちょっとしたブームになっていますが、壊れたら捨てるのではなく「より魅力的に、直して使う」ことで、新たな価値が生み出されます。まるで最初からそうデザインされていたかのように金がきらめく様はなんとも粋で、新品にはない独特の味わいがあります。また、同じものが二つとないところも魅力ですね!

 

ワークショップでは、清水六兵衛窯で焼かれた京都伝統の清水焼を使用しました。来場者の希望に合わせて、「15分コース」と、「40分コース」を用意しました。

 

 

まず、割れた陶器の中から好みのものを選びます。

 

慎重に接着剤で接合します。

 

15分コースではその上から金色のアクリル絵の具で着色し完成!

 

 

40分コースでは、接着後にその上からアクリル絵の具と接着剤を混ぜたものを漆に見立てて塗ります。

実際の金継ぎ技法では、仕上げに金粉を用い、下地に弁柄漆を使用します。今回のワークショップでは、カーマイン色のアクリル絵の具を使用し、仕上げには真鍮粉を用いました。黒漆の代わりには、黒色のアクリル絵の具と接着剤を混ぜたものを代用しました。したがって、今回のワークショップは「金継ぎ?」と「?」がついているという訳です。

 

 

最後に、金粉の代わりに真鍮粉、銀粉の代わりに錫粉を、綿棒を揺らしながら載せていきます。

 

 

余分な粉を取り除いたら完成です!

 

みなさん、初めてとは思えない素晴らしい出来ばえです!

出来上がった作品は、歴史遺産学科オリジナルシールを貼った紙袋に入れて、お持ち帰りいただきました。

 

シールのデザインは、4回生の曽我萌萌音さん(常翔啓光学園高等学校卒)、田中優希さん(大阪府立緑風冠高等学校卒)、大久保綜太郎さん(学校法人佐賀龍谷学園龍谷高等学校卒)が担当してくれました。歴史遺産学科らしさを上手に表現してくれました!

 

 

 

 

 

【② 挽きたての抹茶を飲んでみよう!】

 

こちらのブースは今回も大人気!

石臼で碾茶を挽き、抹茶を点てて召し上がっていただきました!

 

お茶碗は10種類以上用意しました。

産地によっての特徴を紹介しながら、好みのものを選んでいただきました。

 

 

 

挽きたての抹茶の香りと味を堪能していただきました!

 

 

【③拓本-世界最古の記録方法を体験】      

 

拓本は、世界最古の記録方法です。

実物の古銭、鏡を用意しましたが、そのもの自体普段あまり目にしない珍しいもの。それらについてのレクチャーを交えながら、拓本を体験していただきました。

 

 

 

墨ののせ具合の加減が難しいですね。

拓本も記念にお持ち帰りいただきました!

 

 

【④ミクロから読み解く技術-デジタルマイクロスコープ】     

 

歴史遺産学科の授業で使用しているデジタルマイクロスコープで、古銭、絹に彩色した日本画などを観察していただきました。

 

 

若い高校生のみなさんはさすがです!すぐに操作方法を覚えてしまいました。

 

ご来場くださったみなさま、ありがとうございました!

 

 

 

/// 6/5(日)体験授業型オープンキャンパス 予約受付中! ///

 

次回、体験授業型オープンキャンパスA日程は6月5日(日)です。

歴史遺産学科では、七宝焼きを体験し、色が変わるメカニズムとその後の劣化について学んでいただきます。ぜひご参加ください!

 

  • B日程、8/27(土)・28(日)のオープンキャンパスは、6/6以降Web受付開始、6/5オープンキャンパス会場でも受付けます。

 

<6/5 オープンキャンパスご予約はこちらから ↓>

https://www.kyoto-art.ac.jp/opencampus/oc06-05_08-27_28/

お待ちしております!!

<5354555657>