- 2022年11月15日
- イベント
京都芸術大学✕立命館大学✕京都精華大学合同授業「ヘンなゲームコントローラーを企画する」Part1
11月12日(土)、京都芸術大学、立命館大学、京都精華大学という、京都でゲームデザインを研究する大学の初の合同授業を実施しました。
その名も「変なコントローラーを企画する」ワークショップです。
ビットサミット等のゲームイベントで毎回変なゲーム(失礼w)を出品しているフリーランスのゲームクリエーター宮澤卓宏氏と中野亘氏のお二人をゲストに迎え、デバイスから新しい遊びを発想する方法を学んでいきました。
宮澤卓宏氏
中野亘氏
ワークショップは三部構成となっており、第一部はお二人のゲームデザイナーが制作したゲームの試遊とレクチャー。第二部は立命館大学の奥出先生によるUnityと外部デバイスの接続実験。そして第三部は様々なセンサーをデバイスとして用いた新しい発想のゲームを企画するグループディスカッションとなります。
第一部となる宮澤氏と中野氏の作品紹介では、有名TV番組でも紹介されたいくつかのゲームを学生たちが試遊しました。
ビットサミットの会場でも話題になった作品ばかりで、所謂王道路線とは異なる独特の世界観と遊び心地に学生たちも大いに刺激を受けていた様子でした。
『箱だけのブルース』
全裸の主人公(野球拳で負けて服を全部失くした人)が段ボール箱に身を隠しながら自宅に帰るゲーム。通行人が近づいてきたら素早く段ボールの中に身を隠し、安全になったらダッシュで移動します。しかし通行人に見つかると通報されてゲームオーバーに。
床と段ボールの距離を計測するセンサーを用いて、実際の段ボールを上下に動かすことで画面内のアクションとして反映されます。
『イセキクライマー』
ロープを引っ張ることで、ニワトリが崖をよじ登っていくアクションゲーム。
シャフトに回転センサーが取り付けられており、ロープを引っ張るとその回転が画面内のニワトリの動きに連動します。
ブランデーグラスを回転させてパワーを溜めて、ブラインドを下ろして対戦相手を攻撃する、石原裕次郎の気分が味わえるゲーム。こんなアホな(失礼w)ゲームは初めて見たとばかりに学生たちは大ウケでした。
その他にも、鳥の翼を模したコントローラーを両腕に取り付けて実際にはばたくことができる『鳥川鳥三』、アイスの棒を使ってリズムに合わせて砂場に墓標を立ててモンスターを弔う『僕のお墓はアイスの棒』、さらには最新作となる『みんなでもぐらたたかれ』などを紹介。
圧力センサー、加速度センサー、回転センサー、音センサー等様々な外部デバイスを駆使した斬新なコントローラーを使って、従来のコンシューマゲームでは味わえなかった面白さを体験することができました。
Part2に続く