キャラクターデザインコース

卒展ゲーム作品紹介Part1

卒業制作展の告知をする余裕もなく、気が付けば終わってしまってました(爆)

まずは連日大勢の来場者にプレイしていただき、本当にありがとうございました。

 

時代とともに遊びの幅が広がり、ゲームゼミではゲーム画面の枠を飛び超えて新しい表現を追求するフェーズに入ってきました。面白いとは一体何なのか、人の行動を促すデザインとは何なのか、その正体を探るため、様々なセンサーを実装してより直感的なインターフェースを模索していきました。

ということで、遅れ馳せながら今年度の卒業制作展でのゲーム作品を一挙ご紹介!

今年度は9本のゲーム作品が発表されたので、これらを3回にわたって紹介していきます。

 

 

『wing』(飯田遥歩、土木田彩)

 

本年度奨励賞受賞作品となったこの作品は、「己の足で経験値を稼ぐ」をテーマに、UnrealEngine5を使った超美麗グラフィックス(死語か)の世界を駆け抜けるアクションゲームとなっています。

 

加速度センサーを足に取り付け、プレイヤーが実際に走る動作に連動して画面内のキャラクターが前進します。大学4年間の活動や苦難をメタファーに世界観が構築され、その世界を克服していくというメッセージが込められています。

 

 

異なる三つの世界が用意されており、途中で垂直の壁を登るアクションがあったりと、自分の足の動きでどんどん世界が変わっていく様子を楽しむことができます。

 

 

『ニコンべイング』(竹内彩梅)

 

 

Nintendo SwitchのJOY-CONを使用して遊ぶ二人プレイ用のアクションゲームです。

左のコントローラーを縦に振ることで前進、右のコントローラーを左右にひねることで左右移動となり、二人のプレイヤーが息を合わせて一つのキャラクターを操作し、対話でフォローし合いながらゴールを目指していきます。

 

 

嵐に巻き込まれると互いの操作が入れ替わり、プレイヤーがパニックに陥る場面があります。そんなときはプレイヤー同士で掛け合い、より早くゴールできるようにフォローし合います。また、アクションゲームの命ともいえる難易度の調整にも時間をかけており、難しすぎず簡単すぎず、ゲームオーバーになってももう一度挑戦したいと思えるギリギリのチューニングに力を注いでいました。この地道な努力によって得られる体験のデザインが非常に優れていたとして、ゲスト講評会にてUnity様よりUnity賞をいただきました。

 

 

『Blind Mansion』(石田怜弥)

 

巨大な館を舞台に、片面は二人の殺人鬼、反対側は逃げる子供というように役割を分けて遊ぶアナログゲームです。

 

 

昔ながらの潜水艦ゲームの要領で、それぞれの面からは相手の位置が分からず、音をはじめとする様々な仕掛けを頼りに互いの位置を探り当てていくゲームとなっています。

殺人鬼側は子供を捉えること、子供側は殺人鬼から逃げながら脱出用の鍵を手に入れることがゲームの目的となります。

 

 

遊ぶごとに相手の位置が絞り込まれ、徐々に追い込んでいく緊張感と駆け引きに満ち溢れたゲームとなっており、カーテン越しにうっすらと浮かび上がる殺人鬼のシルエットやマグネット式のトラップに引っかかると音が鳴る仕掛けなど、アナログゲームならではの魅力が満載です。

 

 

Part2に続く

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