映画学科

【映画制作レポ】「折にふれて」

いま映画学科の4年生は卒業に向けて作品の制作に取り組んでいます。

今回はその中の1つ、「折にふれて(仮)」をご紹介します。

 

 

主人公はふみ。

あれこれ背負い込んでしまい、身動きがとれなくなるタイプの20歳。

いまは父と兄との3人暮らしだが、間もなく家を出て新しい生活を始める。

しかし、残していく2人のことが気になって。

特に10年も部屋から出てこない兄のことが。

あるとき、兄とともに「日の沈まない町」で時を過ごすふみ。

そこでお互いの本音をぶつけ合って、そして、、。

~この日は夜の撮影でした 地区の方々に迷惑にならないように静かに行いました~

 

 

監督・脚本を担当した村田陽奈さんは、主人公のふみと同じく多くを背負い込むタイプだそうです。

そんな村田さんが撮影を通して改めてわかったこと。

「この映画は少ない人数で作りました。それぞれが足りないものを補ったり、負担を分け合ったりして作りました」

「頼ったり頼られたり、お互いを背負い合うことが大切なんだとわかったし、だからこそ自分たちにしか撮れない映画を目指しました」

 

そして。

「日は昇り、日は沈み、また日は昇ります。明日は必ずやってくるし、やってきてしまいます。時の流れは早く、『もう少しゆっくり』と思ってしまう時もあります」

「それに対して映画ができることはその流れを止めること、そして戻れる場所を作ることです。見てくれたひとが折にふれてその場所に戻れるような、そんな拠り所のような映画になれば」と話していました。

~車を使った撮影で、通行の邪魔にならぬようタイミングを計って行いました~

 

映画「折にふれて(仮)」は、2月の卒業作品展で公開される予定です。

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