- 2024年4月23日
- ニュース
国際ロボット展にて入賞&グランプリ受賞!!
こんにちは、キャラクターデザインコースです。
今回は、2023国際ロボット展表彰式のご紹介です!
キャラクターデザイン概論の授業の中で、2023国際ロボット展『2050年 ロボットとの共生社会』をテーマに、178点の参加作品の中から見事キャラクターデザインコースの3名がグランプリ作品に、また入賞としても13名の学科の学生が選ばれました!
この度はおめでとうございます!!
「2023国際ロボット展」は、「ロボティクスがもたらす持続可能な社会」をテーマに、人とロボットが共存・協働する社会を目指して開催。会期中は、国内外より最先端のロボットが展示されるほか、AI、ICT、要素技術などロボットに関わる高度な技術が一堂に展示される。
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● グランプリを受賞した3名
グランプリ受賞作品

コンセプト|海洋プラスチック問題について
現在でも問題となっている海洋プラスチック問題をひとつのテーマとして今回ロボットを考えた。問題となっている一方、実際に行われている砂浜でのゴミ拾いや回収作業では追いつかない量のゴミが毎日捨てられていっている以上、これからの未来では今よりももっと深刻な問題となっていると考えた。生態系に影響が及ぼされることは動物だけでなく人間にも大きな影響を及ぼし、今後無視することが出来なくなる課題のひとつだと考える。人間に作業することが困難な仕事こそロボットに任せるべきだと考えたので海面のプラスチックを回収し、海水をろ過することの出来るクジラのような形のロボットを開発して見てはどうだろうと考えた。センサーを使い、有機物と無機物を選別して生き物は外に逃がすことが出来るようにすればこのようなロボットは将来的に実用化させることができるのではないだろうか。

コンセプト|ロボットに仕事を奪われるという懸念よりもロボットがもたらす「可能性」に注目したい。
やろうと思っていたことが、ロボットでできるようになるのである。あるいは普通の仕事を代わりにやってくれるロボットがいることで、人間はより深いところでものを考えたり、作ったりすることができるようになる。 ロボットがどのように発展しても、人間の独自の思考力を重視して可能性を掘り起こすべきであり、ロボットは私たちの右腕、あるいはインスピレーションの源として、私たちにさらなる能力を与えてくれる。

コンセプト|舞台は日本都市。少子高齢化が進み高度な技術が発達した未来。
20XX年、少子高齢化問題により日本の伝統文化が途絶えようとしていることが話題となる。伝統文化復活の為、AIと伝統文化品の融合企画が実行される事となった。 そして、今回選ばれた伝統文化品は「能面」である。 伝統的な能面と先進的なロボット技術が融合した、奇妙で美しい存在、能面ロボットが誕生するとたちまちネットでこのロボットが話題となり日本に導入される。 この能面のAIは魔が差しそうな人間を監視する役割がある また、能面監視AIは夜になると生き物のように動き、夜に起きる犯罪(強盗、無差別殺人、性犯罪)を阻止する。 そして犯罪を犯したものは夢にうなされるという噂がある。
そこでこの度、
見事グランプリに選ばれた、山澤さん、岡村さん、QIUYUMENGさん3名にインタビューをしてみました!
この度はおめでとうございます!内容としてはそれぞれ、どう制作を行われたのでしょうか?
山澤「課題内容として、芸大生が活躍する未来のロボットを考えようとなって。自分たちでシナリオも考えて、というのが最初の内容でした。」
それはある意味キャラクターデザイン学科の入試に近い内容かな、と思いました。入試で鍛えてきた分、どちらかというと発想はしやすかった…?
三人「いやー、はっはっはー(苦笑)」
山澤「どこまでロボット感を出せばいいのかなど全くわからないところから発想していって。2025年の未来はこうなっていて欲しいということがあって、その目標一覧から考えすすめていきました。私は、どうしても入賞したくて三つ出したのですが、ただ選ばれたのは自分が『これだ』と思ったものとは違うものだったので、新しい視点の学びになったと思います。また、ロボットものは難しいのでこれまで避けてきたのですが、今回制作の上でしっかり向き合えてよかったです。イラスト基礎の授業で、ちょうどメカデザインをするという授業内容があったところだったので、タイミングとしても良かったと思っています。」
なるほど!他の授業内容の学びも今回デザインする上で生きていたのですね。コンペを通しての学びも体感されていてなによりですね。
QIUYUMENG「私は、モチーフとしてまず描きたいものがあったのでそこから発想を進めていきました。それは、高校生だと何をすればいいのか、選択肢の多さに迷うことが多々ありますが、もし将来Aiによってその可能性を広げることができるならば?とさらに考えて発想を膨らませていきました。」
モチーフありきというのは面白いですね。さらにそれが高校生の時の気持ちを忘れずに、今回の制作に生かされたわけですね。
岡村「私は、何をモチーフに考えるかが大切だなとまず思いました。コンテストのサイトを見たり、参加企業様のロボットを見て考えました。その上で、『実現できそうなものがいいのでは』と考えていき、そこから『クジラ型のゴミを回収するロボットというのはどうだろう』と具体的にしていきました。自分自身のモチベーションが上がるように、好きな動物を元にして考えていったのですが、人間と離れちゃったかなと少し思っていました。」
しっかり観察からの分析をされた上での発想。また自身のモチベーションを維持しながらの制作ということだったのですね。思考の経路をよく覚えていらっしゃいます。三人ともそれぞれの発想の仕方があって、こうして聞いてみると違うアプローチがあって面白いですね。
受賞された今、今後に向けてはどう考えられておられるかお伺いしてもいいですか?
山澤「今回は企業が集まる場での展示だったので、『こうやって将来仕事をしていきたいな』と思い、自身の将来性について実感が持てたのがありがたかったです。今回のイラストも授業課題としてだったんですが『仕事ならどうか』と考えていけたのはいい思考だったと思います。そこから自分の絵が今回評価されたことは嬉しかったです。自信にもモチベーションになったので今後もコンペにどんどんチャレンジしていきたいと思います。」
成功体験からちゃんと次へ繋げていくという思考はとってもいいですね!
山澤「あ、正直Amazonギフトカードもらってさらに実感が湧いて嬉しかったです。会場で展示されていたボードも先生が持ってきていただいて、自分でもそれが見れてとても嬉しかったです。」
手にできたものはなにより嬉しいことですよね。
QIUYUMENG「私は優勝するとは思ってなかったのでホント驚きました。自分の考え方、発想は特別だとは思ってなかったので、『みんなと違う発想ができたのかな』という意識が今はあります。昔、『あんまり複雑に考えない方がいい』と言われたことがあったのですが、今回いろいろなことを考えて結果に繋がったので、何を問われているか考えることはこれからもおこなっていきたいと思うようになりました。」
禅問答やフィロソフィーに通ずるものがありますね。答えを想定して問いを出すのではなく問いとはなにか思考する…うーん一年生とそんな話ができるとは、驚きました。
岡村「私も今回入賞できるとは思っていなかったです。正直自分の『好き』を詰めていったわけですが、動物に絡めた発想の独自性と、制作の上で意識した実現性という、自分が意図したことが評価されたのは本当に嬉しかったです。」
いえいえ思考としてはうまく考えられていると思います。今後のご活躍も楽しみですね。お話から、人間性もご立派な御三方で、さもあらんと思いました。
表彰式は緊張されました?
山澤「あ。私、実は表彰式の日にカバンの中でお茶を盛大にこぼしてしまって…実は写真の時ちょっと落ち込んでいて目が死んでいたりします」
ナニソレ!そうだったんですか。
三人「(爆笑)」
いや、あんまり写真からはわからなかったですよ。まぁいいことあったから帳消しですよね。
山澤「はい笑。その後ちゃんとそうならないよう水筒のパッキンは今日もちゃんとチェックしてきました。」
そこのところもしっかり学ばれていてなによりです。
山澤「作品のシナリオもサイトにはあるんですが、授業でシナリオも学んでいたことも大変ありがたかったです。」
恐れ入ります、これからも大学での学びをしっかり楽しんでくださいね。
三人「はい!学びたいことを学べていて今すごく楽しんでます!」
以上受賞インタビューでした。
受賞した3名はもちろん、参加した他の学生の作品も公開されていますので、ぜひ一度HPを見てみてください…!
みなさんこの度はおめでとうございます!!
受賞者一覧
・キャラクターデザインコース1年
岡村 美乃里 (グランプリ受賞)
WU QIUYUMENG (グランプリ受賞)
山澤 結衣子 (グランプリ受賞)
CHANG HYEONSEO
一木 彩希
リー ジェニファー
下原 優里
藤原 雫
柿沼 彩花
合田 桜
中上 真成美
北舛 七菜
岩野 由依
・マンガコース1年
布施 真智子
・マンガコース2年
神谷 寅之介
山崎 勇穀
2023国際ロボット展
【会期】2023年11月29日-2023年12月2日
【会場】東京ビックサイト
公式HP
https://irex.nikkan.co.jp/
作品を使用したRPムービー
https://youtu.be/CYM4tMTn9jo?si=aISGJJly-Rzzu0OC