文化財保存修復・歴史遺産コース

はじめての体験入学OC ご参加ありがとうございました!

12/17(日)、文化財保存修復・歴史遺産コースでは、「正月飾りから日本文化を知る―松や竹を飾るのはなぜ?お正月の民俗学―」と題して、溝邊悠介先生による体験授業を行いました。

 

 

コース紹介の後、まず正月飾りについての解説がありました。

そもそもなぜ正月飾りを飾るようになったのでしょう?種類もたくさんあります。そして松や竹を使う理由は?

溝邊先生専門の民俗学では、今現在行われている慣習・伝統行事から歴史を読み解いていきます。

 

 

授業では実際に輪飾り作りにチャレンジしましたが、ベースの部分は稲ワラをなった「しめ縄」で出来ています。

 

じつはこの縄には「右ない」と「左ない」があるのをみなさんご存知でしたか!?

右利きの人がなうと自然に「右ない」になるでしょう。しかし、正月飾りや神社のしめ縄に使用される縄はすべて「左ない」なのです!

 

これには意味があり、普段と違う作り方をすることで日常と非日常の区別をし、特別な場所(聖域、神域)を示すためなのです。

 

さっそく縄ないに挑戦ですが、いきなり稲ワラでつくるは少々ハードルが高いので、まず布裂で「右ない」と「左ない」の練習をしました。

 

しかし、これでも十分難しいー💦

学生スタッフがサポートに入ります。

 

 

 

出来上がったものに金具をつけて、オリジナルチャームを作りました!

 

 

さて、いよいよ本番。稲ワラを「左ない」にしていきます。

おそらく初めてのこの作業、なかなか難しいです。でも稲ワラがいい匂い☺

 

 

ぐるっと丸めて紐でとめて、、

 

 

余分な部分をカットします。

 

 

さて、ここからは楽しい飾りつけです。

大学内や実習先で用意した、松ぼっくり、松葉、センリョウの実、ナンテンの実などを使用します。

 

 

それぞれには、以下のような意味合いがあります。

 

 → 常緑樹で枯れないことから栄木とされ、竹と同様に神様が降臨する場所=「神の依り代(よしろ)」となる

 

センリョウ → 千両(商売繁盛)

 

ナンテン → 難を転じる

ちなみに、ナンテンの木は家の北東に植えますが、これは「厄災は北東(鬼門)から来る」という考えからです。

さまざまな意味合いに、参加者のみなさまもなるほど~といった様子でした。

 

 

松ぼっくりはグルーガンで接着しました。

 

 

どこに置こうかな~

配置場所で表情が変わります。

 

 

水引を加えると、華やかさが一気に増しますね!

 

 

完成!

出来上がった輪飾りはお持ち帰りいただきました。

 

 

 

伝統的な慣習に、なぜ?の目を向けた文化財保存修復・歴史遺産コースの授業、いかがだったでしょうか?

コースで学習を進めていくと、日々の生活から、周りのものを見る視点も変わってきますよ☺

 

最後に、改めましてご参加くださったみなさま、ありがとうございました!

そして、大活躍だった学生スタッフのみなさんもありがとうございました!

 

 

ぜひ、2月のオープンキャンパスにもご参加ください!

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