映画学科

【2023年度卒展開催中・映画制作レポ】『朝の業(なり)』

この春の卒業を前に、映画学科の4年生たちは卒業作品の制作に取り組んでいます。

 

 

4年生の岸水組が取り組んでいる映画「朝の業(なり)」、テーマは「父の不在」です。

幼いころから父親がいない環境で育ったゆずきは、里山で娘たちと暮らしながら杉を撮り続ける写真家の男性と知り合います。

その男性が撮る写真を通してゆずきは、「この人は父親では」と考え始めます。

映画は「父親とは何なのか」を模索するゆずきと、男性とゆずきのそれぞれの家族の時間を静かに見つめます。

 

脚本・監督をつとめたのは4年生の岸水小太郎さんです。

岸水さん)

「私たちが生まれた2001年・2002年は離婚率が最も高い時期です。そのためひとり親の家庭が比較的多いと思います。そしてその時の子どもたちは大学を卒業するような年齢になっていて、それは社会に出て大人になるということです。大人になるのを目前にして、このテーマで作品を撮ることは必然だと感じました」と制作の意図を語ってくれました。

 

映画のロケ地としてスタッフが選んだのは、市街地から車で1時間ほどの小野郷という里山です。

銀杏で黄色に染まる神社にお邪魔したり家を一軒お借りしたりして、撮影は進められました。

岸水さん)

「小野郷の、杉がまっすぐ伸びてススキが揺れる風景にひかれました。そして家の中の装飾品を貸していただいたり、差し入れもいただきました。地域のみなさんに温かく見守っていいただきました」

 

小野郷の人々の協力を得て撮影された映画「朝の業」は、現在開催中の卒業作品展で公開中です(詳細は下記インフォメーションをご覧下さい。)。

 

 

2023年度京都芸術大学 映画学科卒業制作展 『+01CINEMA(プラスワンシネマ)』

入場・鑑賞無料!

【日程】 2024年2月3日(土)~2024年2月11日(日) 開催時間:10時~17時

【会場】 京都芸術大学人間館地下1階映像ホール 京都芸術大学高原校舎

 

会場は、瓜生山キャンパス映像ホールと、高原校舎各教室と試写室となっております。

どの作品も渾身の力で作り上げられていますので、是非ともみなさま、映画学科卒業展【+01CINEMA】プラスワンシネマにお越しください!

 

詳細は下記からどうぞ。

映画学科ポータルサイトD STUDIO・【+01CINEMA】プラスワンシネマ特設ページ

https://www.takahara-dst.com/event/plus01cinema/

 

また、いくつかの作品は、DSTUDIOを通じて、期間限定のオンライン配信で観る事が出来ます。

『D STUDIO』ARTWORKよりどうぞ!

https://www.takahara-dst.com/artwork/

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