アートプロデュースコース

学生紹介インタビュー/3回生 花見堂直恵さん

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京都造形大発行の広報誌、瓜生通信の編集部であり、今回の2013年冬号(既刊)では特集を組んでいる花見堂直恵さん(ASP学科3回生)にインタビューしました。彼女は次号からの編集長就任も決まっています。

 

 

 

――瓜生通信の編集部に入ったきっかけは?

 

瓜生通信に携わるようになったのは2回生の秋ごろからです。当初は、デザイナーとして関わらせてもらっていました。でもそのうち、編集的な立場にも関わるようになって、そこの面白さにも気づいていったんです。

そして3回生になった春の、瓜生通信リニューアルに伴う新規メンバー募集時をきっかけに、エディターとして参加することになりました。漫画や音楽のレビューを書いたりしながら編集をしていて、それで今回は特集も担当しました。

 

 

 

――今回、特集の企画・編集をやってみてどうでした?

 

この春から新しいプロジェクトが始められるということで、ナガオカケンメイさんを取り上げるのが良いだろうとインタビューが決まっていたのですが、特集の担当が私に決まる前、大学であったフォーラムに参加していたんです。そこでナガオカさんの話を聞いて、デザインについての考え方とかコンセプトを知って、面白そうだなって興味を持っていました。

そこで、ナガオカさんのどういうところをみせるかって考える時に、瓜生通信だからこそできることってなんだろうってみんなで探っていきました。他の媒体でもたくさん特集されていたり、自身も出版されているんで、それらを読んだりもしながら、企画を練っていきました。それがすごく大変でした(苦笑)

 

 

――どういったところが大変でしたか?

 

チームのメンバーは3人だったのですが、やっていくうちにメンバーの中でもだんだんモチベーションに差が出てくるんで、その足並みを揃えるのが大変で。みんなに仕事を振り当てて、全員で作っていくっていう意識を保たせるところにすごく苦労しました。「マネージメント」ですね。悩みとかを先生に相談して、協力していただきながらやっていきました。

 

 

――では、完成した時の気持ちは?

 

感無量(笑)

 

 

 

――取材ではナガオカさんと一緒に詩仙堂や鴨川に行っていましたね。

 

取材は計2日間あって、1日目はインタビュー、2日目はナガオカさんの気になる京都の場所を巡って、そこで京都に根付いているデザインを一緒に探るツアーをしました。

ナガオカさんは、一都道府県に一店舗ずつショップを作る『D&DEPARTMENTプロジェクト』をされていて、それを学生と一緒に京都に作るのというのがこの春から始まるプロジェクトです。ナガオカさんのコンセプトとして、「土地らしさ」「その土地にあったデザイン」をすごく大事にされているので、京都の歴史ある町並みから京都の「らしさ」を一緒に探りましょうというのを企画のテーマにしました。ナガオカさんのデザインを掬い取る視点がすごく興味深くて新鮮でした。こういう風にものをみられているんだなぁって。そこにかつて住んでいた人の想いや、作った人の想いを想像したり、感じることができました。

私はそれまで表面的な意味でのデザインしかみれていなかったので、考え方としてのデザインについての部分を取材を通してとても感じることができました。

 

 

 

――心掛けていたことやこだわった点などはありますか?

 

特集を作る上でとても大切にしていたのが、『デザイン』という土壌の中にいる人だけのものには絶対にしないということでした。ナガオカさんも「デザインに興味ないとか全然意識がない人にとっても、デザイン的な視点は、生活をより豊かにするもののひとつだ」ということをおっしゃっていますし。そういう意味で、おじいちゃんやおばあちゃんが読んでも意味が何となくでも分かるように、敬遠されないような言葉えらびとか、全体を考えて作りました。タイトルを“「つくらない」から、学ぶ”にしたのも、なにか気付きとか発見とか、どんな人でも経験していることとして受け取ってもらえたらいいな、という思いを込めています。

 

 

――花見堂さんがやっている編集もまた『デザイン』なのですね。

 

今回やっていて面白かったのが、インタビュー前に取材対象についてリサーチしていくなかで新しい知識がどんどん入ってくると、そこに自分の視点を入れて、それを再構築して企画を作る。さらに、インタビューを通して新しく入ってきたことを再構築して・・・そしてそこに新たな『価値』が生まれていく。そういう実感がやっている最中にあって、最初から最後までずっとワクワクしながらつくってました。

私はコミュニケーションとか、人と人との関係性にずっと前から興味があって、編集はその手段の一つだと考えています。人やモノ、出来事をそれぞれつないでいく手段としていろいろやっていく中で、『編集』という方法が自分には一番合っているんだと気付いていったかんじです。

 

 

 

 

(取材日:13/12/9)

 

 

彼女は瓜生通信のほかにも、今年行った大阪にある編集事務所 MUESUMへのインターンをきっかけに、

広島・瀬戸内エリアの広報誌『瀬戸内 しまのわのわ』の編集にも現在携わっています。

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花見堂さんのインターンレポートはこちらから。

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◎おまけ◎

 

さいごに、最近気になるフリーペーパーと雑誌を教えてもらいました!!

ookiniiri

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