文芸表現学科

文芸表現学科発の「文芸誌301」第4号(301文庫)発行!

こんにちは、文芸表現学科です!

 

 

文芸表現学科には、学科での学びを活かして社会課題の解決に取り組む社会実装科目群という授業がいくつかあります。そのなかのひとつが、学科が発行元となる商業文芸誌の編集・制作・販売を目指す授業。

教員の指導のもと、16名の学生が編集部員となり、有名作家への寄稿やインタビュー取材の依頼をはじめとする、企画・取材執筆・編集のすべてを担った「文芸誌301」を制作しました。

 

この度、制作にご協力いただいた方々のおかげで、第4号を皆様にお届けできることになりました!

 

 

第4号は大きな2つのテーマで特集を組みました。「芸大文学」と「新釈・上方文学」です。それぞれの特集の内容について、以下にご紹介します。

 


芸大文学

 

 

芸術大学から生まれる文学作品を、私たちは「芸大文学」と新たに定義しました。
従来の一般大学の文学部ではなく、芸術大学で文芸表現を学ぶということは、大学での学びの選択肢のひとつとしての地位を徐々に確立しつつあります。

今回は「芸大で文芸を学ぶとはどういうことか」ということに焦点を当てて、実際に芸大で文芸創作の指導・教育に携わっている教員や芸大出身の作家を中心にお話を伺いました。

 

大阪芸術大学、東北芸術工科大学、京都芸術大学の三つの芸術大学で文芸学科の学科長を務める青山勝教授×石川忠司教授×山田隆道教授の鼎談をはじめ、大阪芸大文芸学科卒のベストセラー作家・綾崎隼さんや、本学のクリエイティブ・ライティングコース創設者の新元良一さん、大阪芸術大学で教員を勤めるかたわら、作家活動も続ける玄月さん、八薙玉造さん、京都芸術大学で教員を勤めるかたわら、作家活動も続ける仙田学さん、新城カズマさんへのインタビューも収録。

現役大学生にして純文学の新鋭・文藝賞出身の小説家・日比野コレコさん、新潮社主催「女による女のためのR-18文学賞」出身の小説家で、24年3月に本学科を卒業したばかりの上村裕香さんも登場します。

 

 

自分の小説を無理やりにでも十人以上の人が読んで、目の前であーだこーだと感想や批評を述べてくれるっていうのは、この四年間以外ないでしょうね」(大阪芸術大学・青山勝教授の発言より)

 

「例えば学生の作品を読んでいると、登場人物が案外等身大だったり等身大に近かったりする。どうも「等身大以上の人物は、自分がその『境地』に達していない限り描いてはいけない」というルールに暗黙の内にしたがっているらしい。しかし、これは逆に考えれば、「書き手が等身大以上の『境地』に到達してさえいれば描いてよい」ということなので、たんに作品を作品としてブラッシュアップしていく場であるのみならず、書き手=人間の『境地』を、良い意味であれ悪い意味であれ、伸ばしていく場を(どうにかして)つくれるというのが「芸大で文芸を教える」面白さなのかな、と」(東北芸術工科大学・石川忠司教授の発言より)

 

「だけど文芸って、これは日本語が母語であることが原因だと思うんですけど、母語だからこそ、誰でも普通レベルでは日本語の文章が書けるわけで、だから文芸の学生は、専門的に文芸作品を書いたことがない、趣味のレベルでしか書いたことがないという学生が平気で入ってくるんです。母語だから、なんとなく書ける気がするんですね。その書ける気がするっていうところから、いかに書くことの専門性を学んでいくか。母語だからこそ、より自覚的、意識的になって専門性をつきつめていくことが重要で、そこで初めて美術の学科とかと同じように、自分たちも言葉を使ったクリエイターであるというところに並んでいってほしい」(京都芸術大学・山田隆道教授の発言より)

 

 


新釈・上方文学

 

 

江戸時代に上方(京都・大阪)を中心に制作された文学作品群を上方文学と称します。

かつての上方で、井原西鶴や近松門左衛門を筆頭に、多くの作家が多くの作品を生み出しました。現在でも上方出身の作家、あるいは上方を舞台にした作品が書かれ続けています。

上方文学の歴史を見つめ直し、現在上方で生み出されている文学を新たに「新釈・上方文学」と呼ぶことにしました。 

 

最新の直木賞候補作家で2022年度の本屋大賞第3位の一穂ミチさん、落語家の林家竹丸さん、歌人の永田淳さんの他、「大阪ほんま本大賞」と「京都本大賞」、さらに関西地域の出版社17社など、京都・大阪に縁深い方々にインタビューしました。

一穂ミチさん、『シャーリー・ホームズ』シリーズの高殿円さん、お笑い芸人で随筆も手がける九月さんの書き下ろし短編小説も掲載されています。

 

 

「物事は、全て多面的なミラーボールみたいなもので、どこを人に見せているのかとか、どこが光っているのかっていうのは、その場その場で変わっていくんじゃないかなと思うので、そういう人間の一筋縄ではいかないところが、日々暮らしていて恐ろしいなと思うし、愛おしいなとも思います。そういうことを書いているのかもしれないです」(一穂ミチさんへのインタビューより)

 

「(SF作家の)眉村(卓)先生から受けたアドバイスで、今でもよく覚えていることがあります。長編小説を読んでもらった時に、冒頭の人物紹介のページに、赤字で『これだけ人数がいるけど、一人一人にきちんと見せ場があり、意味があるか不安だ』みたいなことが書かれていました」(綾崎隼さんへのインタビューより)

 

 


 

その他、盛りだくさんでお送りします!

販売場所は「文芸誌301」の公式SNSにて随時お知らせしていきます。京都市内のいくつかの書店を中心に販売予定ですので、詳しくは以下SNSのフォローをお願いします!

 

▼Instagram:bungei_301/

▼X(旧Twitter) : https://x.com/301bunko

 

 

 

301文庫
「文芸誌301」第4号 (読み:サンマルイチ)

 

版元  :京都芸術大学 文芸表現学科 301文庫

発行人 :山田隆道

担当教員:木村俊介

編集長 :木村雄大

副編集長:松野下笑吉

編集委員:藤川栞名 宮口結凛 田中颯来 志水瑠里 市来勇人 藤谷佳奈子 三浦爽也 黒田周一 黒田竜一 三浦琳太郎 島田碧 米田芽生 YIWEI ZHOU 畠山紗綾

 

アートディレクション・デザイン:瀬永莉子

ロゴデザイン:大賀由佳子

 

印刷  :佐川印刷株式会社

価格  :1,000円(税込)

発行日 :2024年6月30日

判型  :A5判

ページ数:212ページ

 

販売店舗:京都芸術大学内のADストアにて販売中!

京都市内の書店数店舗にて販売予定。くわしくは「文芸誌301」公式SNSで。

 

 

 

(文芸表現学科301文庫 「文芸誌301」編集部一同)

 

 

 


 

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●開催日時

7月13日(土)

13:00〜15:00

※事前予約制

 

●実施形式

オンライン(ZOOM)にて実施

※参加方法などの詳細は、お申込みいただいた方に学科よりご連絡します。

 

●参加登録&詳細はこちら!

https://hs-lp.kyoto-art.ac.jp/online/form/cource_bungei_2023

 


 

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※事前予約制

 

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京都芸術大学 瓜生山キャンパスにて開催

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