- 2025年1月29日
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在学生の活躍! 映画演技IV合評 舞台版「十二人の怒れる男」公演終了
舞台「十二人の怒れる男」作・レジナルド・ローズ
密室劇の金字塔として映画にも舞台にもなって高く評価されるこの作品、ほとんどの出来事がたった一つの部屋を中心に繰り広げられており、「物語は脚本が面白ければ場所など関係ない」という説を体現する作品として引き合いに出されることも数多である。
その舞台「十二人の怒れる男」が、去る1/25(土)に映画演技IVの合評として公演された。
キャストは総勢25名、およそ8つの登場人物を入れ替わり立ち替わりトリプルキャストで展開するのだが、暗転や幕間を入れてのキャストチェンジではなく、同じ役の次なるキャストが客席からセリフを発して舞台上に上がっていき、客席も舞台上も混沌とした中でキャストと場面が目まぐるしく変化していく。
つまり客席にいる観客たちも陪審員の一人であるかのようにいつ手を上げてその舞台に上がって行っても構わないかのような錯覚に陥るのである。
演出は、この授業を担当された田中徹先生がたった七週間で(と言えば余裕に聞こえるが)と言うよりたった7回(7日間)の授業の中で本を決め、本を読み、キャストを決め、ようやく立ち上がり動いてみる、ここまで書いただけで4日は必要なのであるにも関わらず、非常によくまとめ上げられた作品だった。
まあ無茶な企画と誰もが思うだろうが、出来上がった作品は臨場感も高揚感も共感も誘う、見事な舞台に仕上がっていた。
出演者たちの今後に期待大である!
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