アートプロデュースコース

2025年度 優秀学生賞受賞者インタビュー vol.2

こんにちは!アートプロデュースコースです。

 

6月13日(金)、2025年度 優秀学生賞表彰式が行われました。

 

優秀学生賞とは…

研究・制作活動、課外活動等、学生生活において秀でた4年次生を表彰し奨励する制度です。

3年次までの成績や研究・活動実績をもとに厳正に審査を行い、2025年度は64名の受賞学生を選抜しました。

皆さま、おめでとうございます!

 

アートプロデュースからは以下2名が優秀学生に選ばれました✨

 

濱野 直生さん(4年生)

小塩 蕗香さん(4年生)

 

今回は受賞者インタビューvol.2として、小塩 蕗香さんにインタビューをしていきます!

 


 

小塩 蕗香さん

 

この度は受賞おめでとうございます。今のお気持ちを聞かせてください。

小塩:正直、選ばれたという連絡をいただいた時に「私が!?」と、驚きがありました。

ですが、こういった賞をいただき、大変嬉しく思っております。

これも関わってくださった皆様の力あってこそ受賞できたものであり、同時に自分自身が成長できたと思っております。

この賞に恥じぬよう今後も精進していこうと思います。本当にありがとうございます。

 

受賞に輝いた小塩さんの大学での活動等が気になる方も多いと思います。
現在、卒業研究・制作に取り組まれていますが、どんなことを研究されていますか?

小塩:私は現在、「推し」についての再考をしています。

アイドルやキャラクターなどを指す「推し」という言葉が、現代では広く使われるようになり、何でも「推し」と呼ぶ風潮が見られます。

このような状況を踏まえ、その背景や影響を探ることで「推し」という存在が現代社会においてどのような意味を持ち、どのような関係性を築いているのかを明らかにしたいと考えています。

 

ありがとうございます。確かに昨今、誰しも「推し」と呼ぶ存在がいることが当たり前になっていると感じますが、その関係性を社会的な視点から見つめる機会はなかなか無いように感じます。どうしてその研究をしようと思ったのでしょうか。

小塩:元々は芸術運動について研究していましたが、自分自身にとっても社会にとっても本当にこの研究を進めるべきか、一度立ち止まって考えました。

その中で、私はこの研究を通してどのような価値を見出したいのかを改めて問い直しました。結果、将来はエンタメ業界への進路を志していることもあり、自分の関心や目指す方向性により深く結びつくテーマとして、「推し」という存在に注目するようになりました。

 

それでは小塩さんがアートプロデュース学科を選んだきっかけはやはりエンターテインメントに関わる学びやお仕事がしたくて、だったのですか?

小塩:元々舞台芸術や美術館で観賞することに興味があり、芸術に関わった仕事がしたいという思いが強くありました。アートプロデュースに興味を持ったのも「美術館で絵を見るのが好きだな」という気持ちや「学芸員ってなんかかっこいい」みたいな漠然とした思いがきっかけだったと思います。ですが、オープンキャンパスで「モネの睡蓮」を鑑賞する体験がとても印象的で、先輩方から「この絵を見てどう思う?」と声をかけられたことが決め手となりました。これまで何となく絵を眺めていた自分でしたが、その体験を通して、作品を深く鑑賞することの面白さに気づき、アートプロデュースについて本格的に学びたいという思いが芽生え、入学を決意しました。今は、アートプロデュースで学べて良かったなと思います。

 

漠然としたイメージから、オープンキャンパスでの先輩方との会話が決め手になったのですね!やはりオープンキャンパスは大切な出会いの場だと感じます。

実際に入学してみて、アートプロデュース学科での授業やイベントの中で印象に残っている思い出があればぜひ聞かせてください。

小塩:一番印象に残っている出来事は、3回生の時に行った「アートマネジメント演習」です。

理由として、実践的にアートプロデュースを学ぶことができた授業だったからです。

実際には、高槻城公園芸術文化劇場で高槻市のマスコットキャラクターである「はにたん」を使用したシールラリーを行いました。

中でも特に記憶に残っているのは、シールラリーの特典として配布した商品券の協力を得るための交渉経験です。地元の飲食店に協力をお願いするため、自分たちで店舗を探し、電話でアポイントを取り、直接交渉を行いました。これまで限られた枠の中で企画を考えることが多かった中で、地域の方々を巻き込んで進める企画の楽しさと難しさを実感しました。

また、少人数での企画が多かったこれまでとは違い、学年全員で、2回生までに学んだ知識や経験を活かして取り組めたことも大きな刺激となりました。実習形式での学びを通じて、アートプロデュースの本質に触れることができた貴重な経験だったと思います。

 

24年度 高槻城公園芸術文化劇場でのイベント

 

アートプロデュース学科では、大学の内だけではなく外と関わる学びが積極的にできるのが大きな魅力ですよね。イベントに参加してくださるお店を自分たちの足で探して直接交渉を行うというのは確かに難しそうですが、うまくいったときの感動や達成感はきっと他では味わえないものだと思います!

 

最後に、後輩や高校生にメッセージをお願いします。

小塩:新しい環境に慣れて学生生活を楽しんでいる方、課題に追われている方、受験勉強に励む方など、皆さんそれぞれの場所で努力されていると思います。

私自身も就活に苦戦し、将来への不安を感じる日々ですが、振り返ると自分で選んだ道は間違っていなかったと感じています。

大切なのは、自分がどう成長したいか、何を学びたいかという思いを持ち続けることだと大学生活で学びました。

諦めずに挑戦し続ける気持ちが、今回の受賞にも繋がったと思います。

でも、休むことも忘れずに!

 

特に高校生の皆さんへ。

私はコロナ禍で学園祭や体育祭、修学旅行などの行事が中止になり、思い出があまり残せませんでした。勉強も大切ですが、今しかできないことを悔いなく楽しんで、たくさん思い出を作ってください。

 

アートプロデュースコースでは、今までにない新しい出会いがたくさんあります。

興味があれば、ぜひオープンキャンパスに来てみてください。お待ちしています!

 

小塩さん、ありがとうございました。

改めてこの度は受賞おめでとうございます!

 


担当教員コメント

小塩蕗香は、必ずしも目立つタイプの学生ではない。しかし、授業中の彼女の様子からは、講師の発言を聞き漏らさぬよう常に前向きな姿勢で臨んでいることがうかがえる。こうした姿勢は、個々の授業だけでなく、1年次から現在に至るまでの学修の積み重ねにも表れており、その成果は取得単位数やGPAにも確実に反映されている。
とりわけ、3年次終了時点での137単位という取得数は特筆に値する。これは単に卒業要件を満たすためのものではなく、さまざまな分野を主体的に学び取ろうとする、彼女の旺盛な知的好奇心の現れである。現在取り組んでいる卒業研究・制作においても、その姿勢を存分に発揮してくれることを期待している。

 


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