- 2025年8月3日
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インディーゲームのイベント「BitSummit」でグランプリ獲得
キャラクターデザイン学科の村上です。
毎年この時期になるとこの記事を書いていますが、今年も7月18日(金)~20日(日)に京都みやこめっせにてインディーゲームの国内最大の祭典であるBitSummit(ビットサミット)が開催されました!
BitSummitとは、国内最大規模のインディーゲームの祭典。
毎年私も実行委員会兼学生ゲームジャムのメンターとして参入させていただいていますが、年々規模が拡大され、学生たちのアイデアと技術力の高さに驚いています。
ゲームジャムとは、このイベントに参入している各種教育機関(立命館大学、京都芸術大学、京都精華大学、大阪電気通信大学、京都コンピュータ学院、京都産業大学などゲームをカリキュラムにもっている多数の教育機関)が集結して学生同士をシャッフルして24のグループを編成し、3か月の間にプレイアブルなデジタルゲームを完成させるというものです。
キャラクターデザイン学科ゲームゼミとしてBitSummitに参加してかれこれ10年。最初は運営側も手探りで、「とりあえずやってみよう」から始まり、徐々に実績を上げて参入する教育機関も増え、メンターとなる我々教員同士の結束も高まって関西のゲーム教育が盛り上がってきたと自画自賛する次第です。
そんなBitSummitゲームジャムは、恒例行事というべきか、通常のゲーム用コントローラーを使うものよりも特殊デバイスを用いた変わり種が年々増えてきており、その目新しさに会場では大勢のお客様に楽しんでいただけました。
3年キャラクターデザインコースの三好香音さんが制作したゲーム。風車を回したり手を叩いて敵を倒します。
3年生マンガコースの木塲れいなさんが制作したゲーム。自作の巨大トラックボールを回転させることで画面内を高速回転移動させます。
このイベントにはアワードがあり、BitSummit公式のゲームジャム部門でグランプリを獲得したのは、キャラクターデザインコース2年生神原彩さんの所属するチームの作品『ドリームメーデー』でした。どんな作品なのかを神原さんに聞いてみました。
神原「これは夢を守る“ドリームサポーター”として夢と現実を操作する2人の協力プレイゲームです。夢側のプレイヤーは球体のモニターを見ながらそこに映し出される住人たちの夢を覗き見て異変がないか確認し、現実側のプレイヤーは夢の異変を聞いて現実で対処します。二人のプレイヤーはそれぞれ見ている画面が違うので、互いにコミュニケーションをとって異変を伝えて理解してもらおうとするところが面白いゲームになっています」
神原「私はデザイナーとして主に現実側の世界を描きました。夢側は少しアニメ調の絵柄で、現実側はリアルに厚塗りで進め、現実側と夢側で絵柄の差をつけました。現実側は素材の量が多く、また描いても捨てられることがほとんどで、そこは苦労しました」
BitSummit自体は終了しましたが、学生たちがつくったゲームはまだまだこれから色んなコンペに出品されます。特殊デバイスを使った一点物のプロダクトが多いので、ダウンロードしてすぐに遊べるものが少ないのですが、今後は大学のオープンキャンパス等のイベントでもお披露目していこうと考えているのでご期待ください。