- 2014年6月5日
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【染テキ】特別講義 太田敦子先生をお招きして。
6月4日(水)
2012年11月〜2013年10月の1年間、京都新聞の水曜日夕刊で「裂地を訪ねて」という記事が掲載されていました。
今回は、その記事をお書きになった太田敦子さんをお招きして、貴重なお話を伺いました。
この連載が決まったきっかけは、ある展覧会で見た藤布だったそう。
丹後や滋賀、丹波などすこし足を延ばせば訪ねることができる場所にひっそりと生きる布がまだまだ残っている事を知り、本当に驚きました。
「卒業したら地元に帰って、布を通して地域を盛り上げて行きたいんです。」
「自分はコツコツ仕事をするのが好きなので、職人になりたいけれど…そんな仕事はあるのかなぁ〜?
ちゃんと、食べていく事ができるのかなぁ〜?」という声を最近、学生さんから聞きます。
今回、太田敦子さんからお話を聞いて、とても勇気をもらったようです。
学生さんからの質問に答えて下さっています。
▼4回生 石塚真奈さんにコメントを頂きました。
質問に「今後、手仕事はどうしていけば良いか?流通させるにはどうすれば良いか?」という意見が多くありました。
私もそれを感じた一人でした。
私は今、ちょうど丹波布や丹波木綿について調べていたところなので良いお話を聞けて嬉しかったです。
私自身丹波布などを調べていくなか、地元の織物なのに知らないことが本当に多くて、身近にあるものに以外と目を向けていないんだ~なんて思います。染めの材料はその地域でとれる草木だったり栗の皮だったりするから、知ったときはおどろくことが多いし、納得もするし、面白い!と感じます。
織物が盛んな各地には伝承館や保存会などがあること、そしてその多くの人々が“手織りの技術を残していきたい”と思ってらっしゃることを知り、この地方の織布を実際にその地に足を運び、知りたいと思いました。
今日のお話で新たに知った事も取り込みながら、卒業制作に取り組みたいと思います!
4回生 石塚真奈