- 2014年6月9日
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【染テキ】特別講義 萩原健太郎先生をお招きして。
6月5日(木)
本日の特別講義は、民藝の教科書をお書きになった萩原健太郎先生をお招きしてお話を伺いました。
萩原先生の経歴がとても興味深く、もともとヨーロッパのインテリアを扱う会社アクタスに就職され、
そこから北欧家具に興味を持ち、北欧へ留学、そして日本民藝へという道を歩んでらっしゃいます。
伊勢木綿、備後絣、しな布、芭蕉布など今、注目されている日本の民藝についてのお話し下さいました。
が。萩原先生はライターなので、本当にいろいろな情報をお持ちです!
と言う事は。
余談、裏ネタ、生々しい話が本当にオモシロい。
今、注目している作家の1人に鹿児島睦さんを紹介して下さり、
※鹿児島さんの展覧会には入場制限がかけられるほど、すごい人気だそうです。
ホームページ:http://www.makotokagoshima.com/
▲鹿児島さんの作品
彼は、こんなにも人気な作家にも関わらずとても物腰が低いんですよ。だけど、笑顔で「作品についてかわいいとかいうコメントはやめて下さいね。」って言ったりするんです。自分をどうプロデゥースするべきか良くわかっている人ですね。と鹿児島さんとのエピソードもお話下さりました。
学生さんからは、「鹿児島さんは何がきっかけで、売れたのですか?」という質問あり、萩原先生の考えを答えてくれました。
これから自分の作品で食べて行きたいと思っている学生にとって、やっぱりそこが一番気になった様子。
他にも「今までインタビューした数は何人くらいですか?」、「どんな人を取材してきましたか?」、「すごく印象に残った人は誰ですか?」など、様々な質問がありました。どのエピソードもとてもオモシロかったです。
4回生熱心にメモをとっています。会話の中にたくさんのヒントがありました。
▼4回生 西牧知恵さんからコメントを頂きました。
イラストノートに掲載されていた鹿児島睦さんの記事を手がけていたのが萩原さんだったとは。
以前書店にてぱらぱらページをめくっていたところ目に入り、面白くて一気に読んだことを思い出します。
今日の講義の中で、作るプロである民藝の職人さんとその魅力を世の中にプロデュースする人、その二つを出会わせ結び合わせることのできる人こそがこれから必要とされていくのではないか、この言葉が印象的でした。
様々なコラボレーションから生まれる良い連鎖反応はまた新たな連鎖を呼び、民藝のものづくりとともに人と人との繋がりも強くするのだと感じます。
萩原さんの視点から見た民藝の作り手とものづくりの現場は、需要がない、衰退していく、そんなマイナスなイメージを吹き飛ばす勢いがありました。
4回生 西牧知恵