こども芸術学科

街中(まちなか)ドローイング|3年次「造形表現Ⅴ」

 

秋晴れの気持ちよい午後、Bzemi3年次生の学外演習です。



出町の商店街から大学までスケッチブックを片手に絵を描く課題です。共通のテーマは「時間」。

さて、どんな絵が生まれるのでしょうか?

まちなかドローイング
升形商店街にて。ここは福井と京都をつなぐ鯖街道の終点でもあります。

それぞれが商店街や街並みを歩きながら観察し、時間について想いを巡らせながらスケッチを持ち寄り、大学に再集合。振り返りの時間を持ちました。

おもちゃ屋さんでお店を50年続けているというおばちゃんと話し込み、店や街の歴史を教えてもらった大塚さん。そのおばちゃんをモデルにしたかったけど、照れて描かせてもらえなかったと、鴨川のほとりで思い出しながら描いたおばちゃんのデッサン。

シャッターが降りたままのお店に、時間の流れを感じた近藤さんは、鞄の中に忍ばせておいた薄く茶色い紙を張り込みながら、勘案とシャッターをノスタルジックに捉えました。

岐美さんは、まっすぐな道より、ちょっと曲がった路地や何でも無さそうな民家をドローイング。好きで落ち着くんだとか。解ります!その感じ。

関戸君は、電車の駅で行き交う人々を描きながら、人が電車の時間の方に合わせて生きているのではないか、と考えました。むむ、深い。

田中さんは、抜けるような青空と、朽ちかけた藤棚を対比させたところが面白い。以前の課題でも、空を描いていたのを思い出しました。

萱原君はいいなと思った家並みを描いてみたものの、絵と感じていたものが違うことに気付きました。こんなはずでは…ということ、確かにあります。

木津さんは、時間を感じられるところを探して橋の下にまわり、普段は目にしないようなところをクローズアップしてしっかり描いてきました。

伊藤さんは、時間→動く→動物と考えて、動物ばかりを描いてきました。ネズミの大きいの(!?)や、ハト、カモ、トンビなど…

たまには、街でスケッチブックを広げてみるのもいいものです。
色んな気付きから絵が生まれました。
担当教員二人も、学生そっちのけでスケッチを楽しみましたとさ。


(森本玄/絵画)

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