文芸表現学科

オススメ本、池澤夏樹=個人編集 日本文学全集

 
いつも本や雑誌を届けていただいている紀伊国屋書店さんと、
百讀を教えていただいている客員教授の千野帽子先生からご案内いただいたのですが、
世界文学全集につづいて、池澤夏樹さん編集の日本文学全集が刊行されるそうです。
 
じゃじゃーん。
 
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全30巻、なんと古典はほとんど新訳です!
しかも、現在活躍されている作家たちによる訳、
眺めているだけでも面白いですよ。
 
たとえば、
第1巻『古事記』池澤夏樹訳、
第3巻は、
「竹取物語」森見登美彦訳、
「伊勢物語」川上弘美訳、
「堤中納言物語」中島京子訳、
「土佐日記」堀江敏幸訳、
「更級日記」江國香織訳、
などなど。
 
注目したいのが、第4巻〜第6巻の『源氏物語』。
過去、いろんな作家訳が誕生していますが、今回は誰だろうと思ってみると、角田光代訳。おー、なるほどーと勝手に感心したりしました。ほかにも、内田樹、伊藤比呂美、いしいしんじ、町田康、古川日出男、酒井順子、桜庭一樹、と挙げればきりがないくらい、ああ面白そうだというラインナップが並んでいます。「世界文学全集」に唯一選択された日本文学は石牟礼道子「苦海浄土」でしたが、この「日本文学全集」の第24巻にも石牟礼道子が選ばれているのも面白いです。
 
昨年だったか、一昨年だったか、通信の文芸コースの授業で、池澤夏樹さんが、「世界文学全集」のお話をされていたのを少し聴かせていただいたことがあります。
出版業界も不況で「全集」が売れる時代ではないなか、どのような経緯で「世界文学全集」を個人編集することになり、どう工夫したのか、というお話でした。今回の「日本文学全集」もやはり「編集」という工夫が随所に見られて、とても面白いと思いました。
 
初回配本は11月14日、ぜんぶ予約すると78,660円だそうです。
欲しいな〜。
 
(※上記、敬称略のところもありますが、ご容赦ください)
 
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(スタッフ・竹内)

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