アートプロデュースコース

【特別講義レポート】7/16開催 ゲスト:佐々木秀彦氏

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16日に開催された前期最後の特別講義ゲストは、東京都美術館学芸員の佐々木秀彦さんでした。そして「コレクションはないけれど、そのかわりコネクションで勝負をする」東京都美術館が行う、さまざまなプロジェクトの取り組みについてお話を伺いました。

 

東京都美術館の取り組みは、周辺施設と連動したこども向けのプロジェクトや、「とびラー」と呼ばれる大規模なボランティアによって運営されるプロジェクトを行うなど、立地、環境を最大限に利用し、職種も年齢もばらばらな人々を巻き込むことで、従来の堅苦しく閉ざされた美術館というイメージを覆しつつあります。

それはまさに、東京都美術館が理念とする「すべての人に開かれた「アートへの入口」」を担う、新しくも求められている美術館のあり方なのだと感じました。

 

 

 

●以下学生レポートからの抜粋●

 

■こどもたちに美術館を楽しんでもらう環境を与える。だた、そういった施設があるだけでなく、どのような工夫をすれば楽しい空間へと変化していくのかが今回話を聞いてわかりました。こども、親、学芸員、警備員まで皆が役割を担っていることがよい循環を生んでいると思います。それぞれが空間の演出をしていることは大変幸せな空間であり、場所だと思います。また、それがさまざまな人々に広がり、将来のアートを担う人が出てくるのかもしれないなとも感じました。(1回生)

 

■今回お話を聞いて、東京都美術館、その周辺にある博物館や様々な施設と連携しているのに驚きました。そしてそのプロジェクトが、学芸員だけでなく学生や社会人の方々と行っているというのが重要なのかなと思いました。大阪や京都などの美術館は現在どのように取り組んでいるのか気になりました。(1回生)

 

■プロジェクトを立ち上げる際に、解散する日をまず決めるということが印象的でした。「する」ことが目的化してしまわないようにするためということでしたが、確かに終了する日が決まっていれば「何をするべきか」ということも明確化しやすくなるし、プロジェクトの形骸化を防ぐことができるだろうと思いました。することが目的になってしまって効果が得られず、形骸化してしまっているプロジェクトは、美術館以外にも多く存在していますが、そんな中、東京都美の取り組みが成功している理由の一つになっているのではないでしょうか。(3回生)

 

 

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