アートプロデュースコース

「Kへの栞~手と手でつながる小さなワークショップたち~」学生レポートをお届け🔖

こんにちは!アートプロデュースコースです。 

今日は昨年冬に開催された3年生のイベント企画、「Kへの栞~手と手でつながる小さなワークショップたち~」の学生レポートをお届けします😊

 

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私たちASP3回生は、2024年12月22日(日)、クリスマス直前の日曜日に、手仕事をテーマにした7つのワークショップが集まるイベント「Kへの栞~手と手でつながる小さなワークショップたち~」を開催しました。

 

 このイベントは、ASP3回生の授業「アートマネジメント演習2」の課題としてスタートしました。与えられたテーマは「ハンドパワー」、そして会場には大学からほど近い場所にあるカフェ・複合スペース「ISBN8411」を使用すること。一日限りのイベントとして、どのような内容がふさわしいかを考え、前期授業で実施した高槻でのイベント企画開催の経験や、2回生で各社会実装科目で学んだことを活かしながら、9月末から約3か月をかけて準備を進めていきました。

 ISBN8411は、地元北白川で長年続く山口書店の旧社屋を利用した、「日常にあるストーリーを編集し届ける」ためのカフェ・ギャラリー・イベントスペースです。戦後すぐから教育系や新聞といった分野で出版活動を行ってきた山口書店の歴史ある建物を、木の温もりを感じる落ち着いた空間へと改装して、毎週金曜と土曜にはカフェとして営業、それ以外の曜日にも随時イベントを開催しています。

 今回のイベントは、会場が大学近くであるということから、近辺に住む大学生、本校学生や近辺の大学の学生、また地域の地元住民の方たちにも気軽に遊びに来てほしいと考えました。また、本を読みながら時に栞を挟んで休憩するように気軽に参加できる、そして人と人とが手を介してつながる場を作りたいという思いで、7つの小さなワークショップが集まるという内容で今回のイベントを開催しました。

 

 それぞれのワークショップについて振り返ります。

 

・ブックマーク8411

 シルクスクリーン印刷を学生たちの手で施したトートバッグを販売しました。絵柄はイラストレーションコースの学生に協力いただいた、会場建物を模したレンガとさんかく屋根のイラストです。インク部分がもこもことしたてざわりが楽しいトートバッグは、来場者にはもちろん、店主のケイコさんにも好評でした。イベント入場特典として、ISBN8411のショップカードのデザインを今回のイベントにあわせてアレンジし、学生たちがシルクスクリーンで印刷した栞も制作しました。

 

 ・丝(su)

 中国・台湾からの留学生が発案した、チャイナ服のボタン紐というパーツを使ったアクセサリー作りができるワークショップです。当日は学生は着物とチャイナ服の装いで受付し、他学科の留学生も来て、日本と中国の文化交流が生まれていました。

 

・しをる喫茶

 来場者のかたの今年一年間の振り返りの話を訊いて、来年への後押しになるお茶を紅茶、緑茶、フレーバーティーなどから選んでペアリングする、ほっと一息つける喫茶です。普段はカフェ営業で使われる半円状のカウンターで、今年の思い出話や来年への抱負など、さまざまなお話に花を咲かせました。

 

・つなぐる短歌

 5つ・7つの音の言葉が書かれた札を会場内のあちこちから集めて、オリジナルの短歌をつくるゲームを実施しました。同じ言葉を使っていても人によって出来る短歌はまったく違い、一緒に来た人と「この短歌はたしかにあなたらしいね」と笑い合う姿も見られました。学生によるオリジナル歌集の販売も行いました。

 

・リングリングリング(アクセサリー作り)

 学生手作りのいろとりどりのビーズを使う、アクセサリー作りのワークショップです。大人から子供までひざを突き合わせて机を囲み、子供の選ぶビーズの色に感心したり、糸を結ぶような少し難しい作業は代わったりなど、会話と作業を楽しんでいました。

 

・本の虫つかまえた

 会場の様々な場所に、密かにイベントを楽しむように、山口書店にちなんだちいさな「本」の虫たちの粘土人形が展示されている企画です。他のワークショップを楽しみながら「あ!ここにもいた!」と気づく人や、会場の中の虫たちをすべて探そうと意気込む人もいました。

 

・てBOOKろ

 てのひらを小さな本に見立てて、その場で考えた即興の物語を読み聞かせる手遊び「おててえほん」を、保育園の年長クラス、山口ケイコさん、学生それぞれが行った様子を紙芝居のような動画にして上映しました。カーペットが敷かれたのんびりとくつろげる空間で、出演してくださったお子さんとその親御さんもいらして、和やかな空気が流れていました。

 

 また、今回のイベントを企画するにあたり、会場の店主である山口ケイコさんにも様々な点でご協力やアドバイスをいただきました。学生たちで考えた企画案をまず山口さんにプレゼンし、実際に普段お店にいらっしゃるお客さんとかかわっている上でのアドバイスを頂いたり、実際に何度か現地にお邪魔させていただき、カフェ内の空間をどのように使うか、どんな内装をつくるか、山口さんも参加して話し合いを重ねました。そもそも「ハンドパワー」というテーマは、山口さんにISBN8411を営業することへの思いを話していただいた際の「小さいころの手芸との出会いを再び取り戻そう」という言葉からです。会場の空間が持つ物語を大切にしてイベントを作ることの大切さ、そして面白さを学ぶことができました。

 今回のイベントを通じて、企画段階での柔軟な発想や、現場での対応力の大切さを実感しました。また、アンケートでも「ゆるゆる時間をすごせました」「この空間に合った時間が流れている企画でした」などの好意的な意見が多く、ISBN8411という場所で開催するイベントとしての意義があったのではないかと思っています。一方で、まだまだ経験が浅く、告知のタイミングや運営のスムーズさなど、改善すべき点も見えてきました。

 21人という大人数でいちからイベントを企画し、自分たちだけで運営するというとても貴重な経験を、今後の活動にも活かしていきたいと思います。

 

 

アートプロデュースコース
3年生 冨田 紫瑞花

 

写真:吉見 陵

 

 


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