こども芸術学科

卒業生、がんばってます!|大学院進学の井上さん

関東も台風の影響があった先日の週末、

皆さんの住んでいるところは大丈夫だったでしょうか?

さて、こども芸術学科卒業生の井上亜美さんが横浜でオープンスタジオをするというので行って来ました。

オープンスタジオというのは、普段は作家のアトリエや制作・研究している大学の実習室を公開するもので、制作している場所も同時に見られるので展覧会よりも身近に感じられる試みです。
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井上亜美OPENSTUDDIO1
井上亜美OPENSTUDIO2
井上さんは今年の3月にこ学を卒業した後、東京芸術大学大学院、映像研究科メディア映像専攻で学んでいます。現在、修士1年次です。横浜の会場に着くと、順番にオープンスタジオの会場を案内してくれました。隣は横浜トリエンナーレ2014を開催中。
井上さん、この4月から6月には、本学付属康燿堂美術館で「はじまりの部屋」展にも卒業制作作品が選抜され、出品していました。
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今年の前期、大学院の課題は、まず自分でカメラの原初的な仕組みであるカメラ・オブスクラを作って、その映像をビデオカメラで撮影するところからスタートしたそうです。入学前は、大学院では自分のテーマを深く掘り下げるのかと思っていたけど、入ってみたらこれまでの自分の手法を一度壊す感じで、さまざまな課題が与えられて、色々と表現の幅について考えることが出来たそうです。チームで表現を考える機会もあり、井上さん、楽しそうでした。
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井上さんの友人とチームで取り組んだ映像作品「浜の海坊主」では、浜辺でビニール袋に海水を入れて身体で戯れるという実験的な映像でした。ビニールの中の海水が重たそうでした。
また、井上さんの友人の作品では、触れることで反応するスマホを使ったプログラムで、映像の蟻が本当の指を避けて進んだり、ゴムボール一つをモチーフにダンスをしたり…
、子どもでも楽しめそうな新しい映像表現の基礎やヒントを、さまざまな角度で学ぶ環境が整っている様子でした。
横浜のみなとみらい地区にキャンパスがあり、皆さん、海辺の海岸や船などをモチーフに制作していました。井上さんは学部の頃から、制作室をはじめ、他学科の先生にもアドバイスをもらいに行ったりして、大学を活用し尽くすほど頑張っていました。大学院に進学し、さらに色々なものを吸収している井上さん。今後も元気に頑張ってください!
(森本玄:教員/絵画)
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